GW後半の連休初日の今日は憲法記念日で晴れときどき曇り。今朝は上空に青空が広がっていて、東の空に薄い雲がかかっている。薄い雲を透かすようにして射し込む朝日が眩しい。今朝の気温は10℃で、北よりの風が吹いている。空気が冷たく、風がヒンヤリと感じられる。清々しい陽気で、朝の冷気が心地よかった。
せっかくのGWということもあり、電車に乗って外出することにした。行程は一旦、日立に出て海を眺めた後、水戸に行くというものである。先週末に特急の指定席を予約したのだが、既にほとんどの席が埋まっていた。なんとか指定席を予約したが、電車はかなり混み合っていることが予想される。
昨日の内にミラーレスカメラ「OLYMPUS OM-D E-M1 MarkⅢ」と交換レンズ「OMシステム M ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO」「OLYMPUS M ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO」を詰め込んだビジネスリュックサックを担いで家を出た。先日、根府川に行ったときは デイパックを担いでいったが、ビジネスリュックサックの方が容量は大きいし、作りもしっかりしている。重い荷物を持っていくときは、ビジネスリュックサックの方が調子がいい。
家を出ると、上空には小枝をくわえたムクドリが数羽、飛び交っているのが見えた。どうやら巣作りが始まっているらしい。日野駅から電車に乗って東京駅まで来ると、駅構内を多くの行楽客が行き交っている。特急「ひたち」に乗ると、車内の席はほぼ埋まっていた。席に座ると、電車の心地よい揺れもあって、すぐに眠りに落ちた。
最初の目的地である日立駅に到着したのは8時34分である。
駅改札を抜けて、東口のロータリーに出ると、海を眺めた。眼下には民家が建っていて、その先に太平洋の青い海が見える。照りつける太陽を受けて、海面がキラキラと輝いているのが見えた。
ロータリーからは津波避難階段で海岸近くまで寄ることは出来るが、海岸は護岸工事がされていてその先には高架の国道が走っている。
ロータリーを挟んで反対側にある日立駅は全面ガラス張りの駅舎で、モダンな感じがした。
ロータリーに立っていると、強い日射しが照りつけて、肌を焦がすように暑い。アスファルトの路面が日射しを受けて眩しく感じられた。
駅の北口に出てみる。駅前のロータリーの周囲には日立市のデザインマンホールが数カ所設置されている。デザインは「日立風流物」、市の花「さくら」、市の鳥「ウミウ」をモチーフに制作した物とのことである。
駅の周囲には商業施設や公共施設などが点在しているが、特に見所も無い。まだ朝食を食べていないので、駅構内にあるカフェで朝食を食べることにした。
( 今日のパンケーキ(オリジナルパンケーキ@シーバーズカフェ) に続く)
( 撮影会@羊山公園 芝桜の丘 より続く )
日中は上空に白い雲が所々に浮かんでいるものの、青空が広がった。昼間の最高気温は21℃で湿度が低く、東よりの風が吹いている。燦々と降り注ぐ日射しが熱いほどに感じられるものの、乾いた風が涼しい。日陰を探すようにして歩いた。
最初に秩父神社に向かう。凡そ2100年前に創建されたと伝えられる秩父神社は関東でも屈指の古社のひとつである。御本殿は徳川家康が再建した権現造りの建物で、極彩色の彫刻が施されている。週末ということも手伝って境内は参拝客で混み合っていた。今日は参拝と御朱印を頂くのは諦めて、境内の外に出た。
秩父神社から馬場通りを歩いて秩父鉄道御花畑駅方面に歩いて行く。途中、右折して秩父今宮神社に進む。
この神社は秩父修験発祥の地とされ、「伊邪那岐命(イザナギノミコト)」「伊邪那美命(イザナミノミコト)」の2柱の夫婦神を祀っているほか、「建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)」を祀っている。
境内にある大きな欅の古木は龍神木と呼ばれており、八大龍王神を祀っているとのこと。
神社を参拝し、御朱印所で御朱印を頂こうとしたのだが、今日は書いて頂ける方が不在で、書き置きのみとのこと。後日、あらためて参拝することにした。ここで、写真部のメンバーと別れて、単独行動をとる。
次に向かったのは、秩父今宮神社から西に100mほど進んだところにある今宮坊という臨済宗の寺である。長岳山今宮坊というこの寺は住職を置かない無住の観音堂で、秩父34ヵ所観音霊場の第14の札所となっている。
入口から入ると正面に観音堂があり、観音堂の左手には勢至菩薩を祀る勢至堂がある。この札所は秩父札所信仰に深い関係をもった修験道場である今宮坊の境内にある一堂宇で、巡礼者は「八大宮」を詣でた後、参道を通って隣接の観音堂に詣でるのを通例としていた。明治の神仏分離令により「今宮神社」と「今宮観音堂」に分離され、「今宮観音堂」が今宮坊となったとのこと。
観音堂の右手に納経所があり、ここで御朱印を頂いた。頂いた御朱印は2種類で、御本尊である「正圓通閣(聖観世音)」と御詠歌である。御詠歌は「昔より立つとも知らぬ今宮に詣る心は浄土なるらん」と記されている。
御朱印を頂くと、駅の方に歩き出した。西武線西武秩父駅と秩父鉄道御花畑駅との間を東西に延びる聖人通りを歩いて行くと、慈眼寺という寺が見えてくる。この寺は秩父34ヵ所観音霊場の第13の札所で、曹洞宗の寺である。
入口には薬医門と呼ばれる切妻造りの黒門がある。
門をくぐると左手に鐘楼と手水舎があり、右手に経蔵が建っている。
正面には入母屋づくりのお堂が建っている。明治11年3月の秩父大火で類焼し、再建されたとのこと。本尊は聖観世音菩薩である。
本堂の左手にある納経所の奥には薬師堂が見える。薬師如来は「あめ薬師」といい、眼病平癒に功徳あらたかとのことである。
本堂に向かって左手にはメグスリノキという木が植えられている。樹皮を煎じた汁を目薬として使用するとさまざまな効能があると伝えられているとのこと。
この寺ではこのメグスリノキの枝を使った眼茶を販売している。納経所で試飲も出来るとのことで、さっそく納経所に入る。納経所では本尊の聖観世音菩薩と薬師如来の御朱印を頂いた。お茶も頂くと、慈眼寺を後にした。
再び馬場通りを歩いて秩父神社方面に向かう。途中、右手に「母巣山少林寺」と刻まれた石柱を見て、右折する。踏切を渡った正面には秩父34ヵ所観音霊場の第15の札所である少林寺の石段がある。
石段を登って少林寺の境内に入った。
この寺は臨済宗建長寺派の禅寺で、本尊は十一面観世音菩薩である。
本堂で参拝し、左手にある納経所で御本尊の御朱印を頂く。
境内には黄色や白、赤といった色とりどりの牡丹が咲き誇っている。
いずれも大輪で、見応えのある花である。
風が吹くと、花が一斉にそよいだ。
少林寺を出る頃には、日も傾いてきた。西武秩父駅に戻る頃にはだいぶ日も暮れてきた。
西武秩父駅前にある西武秩父駅前温泉「祭の湯」で軽く一杯飲んで、旅の疲れを癒やすと、西武秩父駅から電車に乗って帰宅の途につく。
途中、夕食を食べて家に辿り着いたのは、午後10時過ぎである。夜、日野駅に着くと、上空は白い雲で覆われていた。今日は疲れた。
今日は晴れ一時曇り。今朝は6時に起床した。カーテンを開けて窓の外を見ると、上空には薄藍色の空が広がっている。西の空に薄い雲が広がっていて、それをちぎったような雲が東に流れていた。やがて、東の空に朝日が昇ってくると、辺りがオレンジ色に輝いて次第に明るくなってきた。
今朝の気温は2℃で、西よりの風が吹いている。昨日降った雨で路面はしっとりと濡れていて、空気も潤っているように感じられた。風がヒンヤリ感じられるが、どことなく春の足音が聞こえてくるような陽気である。冷たい早朝の空気が清々しく感じられた。
昨日は飛び石連休の狭間の平日ということもあって、今日はそれほど体力的には疲れていない。加えて、昨日は気分が落ち込んだこともあって、今日は気分転換をしたい気分である。今年はカメラと写真の展示会「CP+2023」に行くのは諦めていたが、昨日の前言は撤回。やっぱり行くことにした。
さっそく「CP+2023」のサイトにアクセスをすると来場者登録を行い、入場証をカラーで印刷する。これを持つと、出かける準備をして外出した。昨日はコートを着ていて、帰りはちょっと暑いくらいに感じられた。今日の天気予報では最高気温は11℃とのことだったが、1日の大半は屋内にいるし、外を歩くのは行きと帰りだけである。そこで、今日はスウェットの上にパーカーを羽織って出かけることにした。
八王子駅から横浜線と京浜東北線を乗り継いで桜木町駅に向かう。桜木町駅からは横浜ランドマークプラザとクイーンズスクエア横浜を抜けてパシフィコ横浜に抜ける。外に出ると、日射しが燦々と降り注いでいて、陽光の温もりが感じられるものの、風が強くてパーカーを着ていても手がかじかむように寒い。
結局、カメラと写真の展示会「CP+2023」に来てしまった。しかも開場の1時間前の到着である。
ところが会場の前には、既に入場待ちの行列ができている。しかし、1時間も前から立ったまま待っているのは耐えられないので、パシフィコ横浜の中にあるコンビニで朝食を食べながら過ごした。
会場の前の入場待ちの行列はどんどん長くなっていく。あまり直前だと、パシフィコ横浜の建物の外の行列に並ぶことになりそうだ。意を決して40分ほど前に行列の最後尾に付く。案の定、30分前には建物の外に行列が伸び始めた。寒風の中、薄手のパーカーで立っているのは辛い。
10時。開場と同時に、行列が動き始め、会場の中に入った。今年の「CP+」の出展者数は44社で、前回のリアル開催だった「CP+2019」の出展者数が124社だったことを考えると、1/3に減ってしまった。その分、会場には余裕があって、歩きやすい。また、今回の展示会はリアル開催に加えて、オンラインでのイベントも開催されている。リアルに来れなければ、オンラインで楽しむことが出来る。
まずは最初にどういった出展者が出ているのか、パンフレットでは分かりづらいので、一旦、一周してみる。大きなブースを構えているのは「OMデジタルソリューションズ」「ケンコー・トキナー」「シグマ」「LUMIX(パナソニック)」「タムロン」「キヤノン」 「富士フイルム」「ニコン」「ソニー」といったメーカーで、会場の手前と奥に配置されている。その間に中小のブースが設けられているが、空いている空間にはベンチなども置かれていて、歩き疲れたら少し休むことが出来るようになっているのがいい。
各ブースで開催されているセミナーはなかなか分かりづらかった。あらかじめセミナーの時間をチェックして要領よく廻れば良かったのだろうが、今回は急に思い立って「CP+」に行ったので、ちょっとチェック不足だった。今回、聴講できたセミナーは以下の通りである。
11:00 - 11:40 SIRUIブース「シチュエーションで変化する三脚の学び方」中西 敏貴 氏
12:30 - 13:00 Leofotoブース「ワンオペ動画撮影に最適な三脚を紹介」中西 学 氏
13:00 - 13:40 SUNEAST(旭東エレクトロニクス)ブース「森脇章彦氏と楽しい仲間たちトーク『動画は楽しい』」森脇 章彦 氏×SUMIZOON 氏
15:00 - 15:45 出展社ブースツアー「フィルター入門『学べるマルミブースツアー』」マルミ光機
16:30 - 17:00 Leofotoブース「花火大会に最適な三脚のあれこれ」金武 武 氏
17:10 - 17:50 タムロンブース「日常から旅写真まで、写真がもっと楽しくなる20-40mmの魅力」相沢 亮 氏
今回拝聴したセミナーは狙っていったものでは無かったので、ちょっと期待外れのセミナーも多かった。そもそも今回「CP+」に行くに当たっては、しっかりと下調べをせずに行ったこともあり、準備不足だったことが祟った。会場を歩き回って足がくたびれて、休憩を兼ねて拝聴したことも一因だが、あまり関心の無い三脚絡みのセミナーや動画のセミナーが多く、ちょっと反省である。
セミナーの途中で、さすがにお腹も空いてきたので、パシフィコ横浜の建物内にあるコンビニでパンとドリンクを買って、簡単にお昼を済ませる。
昼前に西の方から雲が広がってきているのが見えた。日中は青空が見えているものの、雲の多い空模様で、日が陰っている。日中の最高気温は13℃で湿度が低く、強い北よりの風が吹いていた。建物の外に出ると、風が冷たくて空気がヒンヤリとしている。パーカーを羽織っていても、肌寒いくらいの陽気である。
今回も、結局、10時に入場して18時まで8時間を会場内で過ごしてしまった。カメラアクセサリーアウトレットにも行けずに、終了のメロディーに追い立てられるようにして、会場を後にする。
外に出ると既に日が沈み、空は暗くなっている。
遠くに見える大観覧車の光が冷たく見えた。
桜木町駅に着いて、ホームに昇ると、桜木町駅始発の八王子行き横浜線が止まっている。さっそく電車に乗り込み、シートに腰を下ろすと瞼を閉じた。気が付くと、電車は八王子駅に止まっていた。
八王子駅で中央線に乗り換えて日野駅に到着する。駅の改札を抜けて空を見上げると、上空には暗い空が広がっていて、南の空に薄い雲がかかっている。月を透かすようにしてブーメランのような円弧を描いた月が白く輝いているのが見えた。
外は空気がカラカラに乾いていて、北風が強く吹いている。空気が氷のように冷たく、風が凍えるように寒い。やはり、今日は着ていく服を間違えた。パーカーを着ていても、風で体温が奪われるように感じられる。指先はかじかんで感覚を失うように思われた。
家に着くと、さっそく荷物を整理する。
「CP+」では製品の情報収集や各種セミナーの聴講が目的だが、会場で配付されるノベルティグッズの入手も醍醐味の1つである。今回入手したノベルティグッズはTシャツ(VANLINKS)、手袋(Bi Rod(ルミカ))、トートバッグ(OMデジタルソリューションズ)、トートバッグ(SIRUI)、トートバッグ&メモリーカードケース(Nextorage)である。
ノベルティをもらうにあたり、LINEやTwitterで各社をフォローし、ブースの写真を撮影して投稿することが前提となるなど、かなりハードルが高くなった。SNSでフォローすると、自分のSNSが各社の広告でいっぱいになる。何のためにSNSをやっているのか分からなくなるので、フォロー画面を提示してノベルティグッズをもらうと、さっそくフォローを外した。それでも自分のSNSのタイムラインが汚された気分で、ちょっと気持ちが悪い。
今回もらったノベルティグッズの中ではTシャツ(VANLINKS)が望外に嬉しかったが、メモリーカードケース(Nextorage)も気に入った。もちろん非売品である。
持ち運びが可能なようにベルトに固定できるよう、裏にはマジックテープが付けられている。
メモリーカードケースを開けてみると、6枚のSDカードと3枚のCFexpressが収納できるスペースが設けられていた。
近日中にSDカードを買いに行くことにしようか。
今日は晴れのち曇り。今日は朝早く起きて、川越に写真を撮りに行くつもりだったが、一週間の疲れに加えて、昨夜は少し呑んで帰ってきたことも加わって、気が付くと、時計の針は既に10時近くになっていた。
カーテンを開けて窓の外を見ると、上空には雲ひとつ無い澄んだ青空が広がっている。外に出てみると、透き通った空気がヒンヤリとしていて、乾いた北よりの風が涼しい。団地の前庭の落ち葉が陽光に煌めいて眩しく見えた。
日中は快晴で、雲ひとつ無い秋晴れの空模様となった。昼間の最高気温は19℃で、東よりの風が吹いている。日射しがたっぷりと降り注いで、心地よい陽気となった。湿度が低く、空気がカラリとしている。燦々と降り注ぐ陽光が暑いくらいに感じられたが、風が涼しく感じられた。
予定は大きく狂ってしまったが、結局、昼過ぎに電車に乗って川越に出かけることにした。国分寺駅で西武線に乗り換えて、本川越駅に向かう。日野から本川越までは約1時間ほどといったところである。途中2回電車を乗り換え無くてはならないが、実家に行くよりも近いくらいに感じられる。
本川越駅から通りを歩いて蔵造りの町並みに向かう。川越は着物姿で街歩きを楽しむ女性客やカップルが多くて驚いた。更に、時の鐘周辺はかなりの人出で、身動きも取れないほどである。外国人観光客やツアー客もいて、かなり混み合っている。
まずは鐘つき堂の下をくぐって、奥の薬師神社に向かう。この神社は以前、瑞光山医王院常蓮寺という寺であったが、明治維新の折に薬師神社となったとのこと。明治26年の川越大火により時の鐘と共に消失したものの、翌年再建されており、建物は川越市の伝統的建造物となっている。
ご本尊は薬師如来の立像で、高さ60センチ程の行基菩薩の作という。五穀豊穣、家運隆昌、特に病気平癒のご利益が有り、眼病には著しい効果があるとのこと。また、向かって右手の稲荷社は出世開運合格に著しいご利益があるとのこと。
午後になって薄い雲が西から広がってきていた。薬師神社を参拝した後は、鐘つき堂の東側にあるカフェ「スターバックスコーヒー 川越鐘つき通り店」でお茶をする。
この店の奥には庭園がある。なかなか風情があって、居心地の良い店である。
少し休憩したところで、蔵造りの町並みを歩いてみた。通りは2車線の車道の両脇に細い歩道が設けられている。狭い歩道に観光客が溢れんばかりに歩いていて、ちょっと歩きづらい。上空に目を遣ると、いろいろな店の看板が目に入った。
通りから一歩裏の通りに入ると、途端に人が少なくなった。沿道には立派な蔵造りの建物が建ち並んでいる。
レンガをアーチ状に積み上げた門のある蔵造りの建物には「茶」という看板がかかっていた。
この建物の南側には川越商工会議所の建物がある。1928年に武州銀行川越支店として建てられたこの建物の西側には丸型の郵便ポストが設置されていた。
このポストのある通りは20世紀初頭の大正時代を再現した「大正浪漫夢通り」という通りになっている。ある雑貨店の店頭には看板犬が店番をしている。シャープくんという男の子のダックスフントで、2021年2月15日生まれとのこと。なかなか賢い顔をしている。
一旦、蔵造りの町並みに戻り、今度は鐘つき堂の北側に出た。稲荷小路に入って、東に進むと、しあわせ稲荷という小さなお堂が見えてきた。
このお堂は小路の脇の細長い敷地に設けられている。敷地の端には休憩所があって、その脇に小江戸の湧水「稲荷の井戸」がある。
夕暮れ時、再び鐘つき通りに戻ってみた。約400年前、時の川越藩主酒井忠勝によって建てられたという鐘楼は明治26年の川越大火の後に再建された4代目の建物である。西日を受けて、黒いシルエットがそびえ立っていた。
蔵造りの町並みの通りから長喜院という寺に向かう小路に入った。
小路の中ほどにある甘味処「陶路子」に休憩を兼ねて入った。注文したのはおしるこ(おさつもち入り)である。
2片のおさつもちの入ったおしるこは温かくて甘くて美味しい。添えられた伽羅蕗(きゃらぶき)がおしるこにアクセントを与えている。添えられたお茶も温かくておいしかった。
店を出ると、街はだいぶ薄暗くなっていた。本川越駅に戻ると、夕食を食べて帰宅の途につく。
電車を乗り継いで日野駅に着くと、空は既に暗くなっていた。改札を抜けて駅の西側に広がるロータリーに出る。上空一面に薄い雲が広がっていて、西よりの風が涼しく感じられた。
( 江之浦測候所@根府川 から続く )
根府川駅に着くと、駅に入った。駅の改札口から切り取られた海はまるで絵画のように美しい。
午後は根府川駅から小田原駅に向かう。改札を抜けると東海道線上りホームに降りた。見通しの良い駅のホームを貨物電車が通過していく。
反対側からは特急列車が向かってきた。
根府川駅から東海道線に乗って小田原駅に到着したのは午後2時頃である。
駅前のチェーン店の居酒屋でランチを食べると、小田原城の一角にある報徳二宮神社に向かった。この神社は明治に創建された神社で、二宮尊徳翁を御祭神とする神社である。
神社の表参道大鳥居の東側には南堀(蓮池)が広がっている。
池には大きな鯉が何匹も悠然と泳いでおり、その中にカモが水浴びをしていた。
ハスの花の蕾にはカワセミがとまっている。ちょっと気を許した隙に池に飛び込んではまたハスの花の蕾にとまった。
あらためて報徳二宮神社の表参道大鳥居をくぐる。
鳥居を入ってすぐ参道を直進し、手水舎で手を洗う。今日は暑いこともあって、水が冷たくて気持ちよかった。手指を清めた後は社殿に向かった。
まずはご社殿で参拝。神明造りのご社殿の拝殿には小田原城内の米蔵の礎石が使われているとのこと。
その後、祈祷殿で御朱印をもらう。御朱印の授与は16時までということで、ぎりぎり間に合った。御朱印を頂いた後は、日も暮れてきた。今回は小田原城を楽しむヒマも無く、そのまま小田原駅に向かう。
小田原駅東口にも二宮尊徳(金次郎)像が安置されている。薪を背負い、片手に本を読む金次郎像は最近あまり目にしなくなった。
小田原駅からは特急ロマンスカーで町田駅に出る。町田駅からはJR横浜線とJR中央線を乗り継いで帰宅した。
日野駅に着いたのは19時を廻った頃である。夕方、日が沈んで間もない西の空に入道雲が大きな影絵のようにシルエットとなって映えている。北西の風が吹いていて、空気が湿っぽく、ムシムシと感じられた。
夜、ゴミを出すために外に出てみると、上空には暗い空が広がっていた。霞のような薄い雲が所々にかかり、その合間に月が明るい光を放っている。月の周囲には星が力強く光っていた。
風は無く、空気が涼しく感じられる。団地の草むらからは虫が音が聞こえた。