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◇ERP◇ アビームコンサルティングがCIO意識調査結果を発表 

2006-06-09 21:45:18 | 調査・統計

 
 アビームコンサルティングは、国内上場企業のCIO意識調査を行い、その調査結果を発表した。それによると、「期待通り」の投資効果を実現している企業は30%で2年前と変わっていないことが分かった。

 また、成功企業は、経営トップ、利用部門、IT部門が協働してIT投資を企画・推進している。そして、経営トップ、利用部門、IT部門が協働でIT活用を進めた場合、成功率は68%となった。

 <短評>調査結果を見ると常識的な結論といえる。各部門が連携を密にすれば成功率は高まるのは、どんな場合でも同じ。問題はCIO(チーフ・インフォメーション・オフィサー)へ過度の期待をしていないかだ。CIOを置けば企業システムはうまく機能するのか。米国と日本のビジネスの進め方は違う。米国方式はトップが詳細なプランを作り、社員はそれをどれだけ忠実に実行できるかで評価される。これに比べ、日本の会社は大まかな経営方針はあるが、詳細な計画は現場に任される。日本の企業は若い課長クラスが背負っているといってもいいほどだ。このような場合、優れたCIOをスカウトするより情報システム部門や現業部門のシステム担当者(システムアドミニストレイター)を充実させた方がいい結果が出る。米国流をそのまま日本に持ち込んでもうまくいかない場合もあることを認識すべきだろう。
http://www.abeam.com/jp/archives/press_release/20060606_ab_it.pdf