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スペースファンタジー小説「EP列伝」の著者が、日常のとりとめもない話題を書くブログです。

NHKスペシャル

2006-07-13 00:11:41 | Weblog
NHKスペシャル「危機と闘う・テクノクライシス」
第3回「しのびよる破壊 航空機エンジン」を見た感想。

タービン・ブレードについての、日本とアメリカの考え方の違いは興味深かった。
アメリカは破損しても他に影響がなければよいというダメージコントロールの考えで、
日本は少しの破損も認めない(規定内はOK)安全重視の考えである。

(でも、いくら「壊れても安全」といっても、乗っている時は何事もない方がいい^^;)

ところで、エンジン一基に多くのタービン・ブレードが付いているが、
一枚の価格は約70万円だそうで、定期整備の時に交換する
タービン・ブレードだけで莫大な費用が掛かるそう。

これを聞いて、最近のジェット機は日本の開発分担も増えてはきているが、
エンジンなどの主要でおいしいところは当然押さえられており、
国産機の開発を再開しないかなと思った。

(でも、民間機ならF-2(※1)の時のようなアメリカからの圧力は
それ程無いとは思うが、飛鳥(※2)のように実用化出来なければ
巨額の開発費が無駄になるから難しい・・・)

まあ、次世代中型旅客機ボーイング787は、日本の担当比率が更に上がるから
期待することにしよう。

(※1)F-2:支援戦闘機三菱F-1の後継機で、F-16をベースに開発された。
(※2)飛鳥:短い飛行場でも離着陸可能なSTOL(短距離離着陸)飛行実験機。

「一言」
番組後半で、タービン・ブレード用の新しい超耐熱合金を
日本の研究所が開発したと伝えていた。
やはり基礎研究は重要である。