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和菓子も美味しい金沢

2006-04-04 | 北陸・金沢の思い出
金沢の住まいは金沢大学工学部のそばだったので、兼六園や香林坊に歩いて良く出かけたものです。
小立野通りをとおって兼六園までの道は、石引商店街の昔懐かしい雰囲気で好きでした。美味しいお豆腐やさんや洋食屋さんに立ち寄ることもありました。
本多の森をMROの裏の方に抜けて本多通りから広坂へ、そして百万石通りに出て香林坊までが、一番のお気に入りのコースでした。緑と水が溢れて気持ち良いのが、お気に入りの理由です。途中、中央公園の木漏れ日の中を歩くこともありました。
当時広坂は金沢21世紀美術館の工事中で、その横を通って柿木畠から竪町に出ることもありました。竪町のお茶屋さん*1に寄るのが目的です。
ときには足をのばして寺町や東西の茶屋町の佇まいを楽しんだり、いつもと違う一本裏道を探検して、そこで不思議な店を見つけたりと、とにかく楽しくてたまりませんでした。

こんな風に金沢の街を歩いていて感じたことのひとつに、和菓子店が多いということがあります。
調べてみると金沢は、日本一和菓子の購入が多い市でした。そのためでしょうか、レベルも高いように思います。
(ちなみに名古屋市は2位、京都市は5位。いずれも平成13年のデータ)

そんな金沢で、先日も書きましたが、桜餅といえば長命寺なのはちょっと不思議でした。
加賀百万石の藩祖、前田利家は、現在の名古屋市中川区の出身です。
利家が連れて来た商人が移り住んだ「尾張町」という町が、観光でも有名な近江町市場のそばにあります。
また茶道などの習い事も盛んな土地で、これも芸どころ名古屋の流れを汲んでいるのかと思います。
そういうことから、金沢は名古屋の文化と近いものがあると思っていたのですが、桜餅は江戸風なのは何故でしょうね。
江戸風の和菓子で私が一番に浮かぶのは、きんつばです。全国どこにでもあるのですが、なぜか江戸のお菓子というイメージがあります。金沢にもきんつばの美味しいお店*2があります。

他に私の好きな金沢の和菓子は、素朴な酒饅頭の焼きまん*3 、きなこと胡麻の味が美味しい垣穂*4 など。
街の普通の和菓子屋さんの上生菓子も、とっても美味しいです。
お抹茶と一緒に食べたいですね。

 *1 三国屋善五郎
 *2 きんつばの中田屋
 *3 越山甘清堂
 *4 村上

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