25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

民泊、おかしな話

2018年07月21日 | 社会・経済・政治
 同人誌に入っている。3回目のものが出て、同人で顔を合わせようということになり、楽しみにしている。東京にいくこよができる。用もなく東京へはいけないので、やはり「用」はなに用であれ必要だ。友達には民泊の登録業者になれ、と勧めている。この登録業者というのは普通不動産会社などができる。手続きにややこしいが、やる気になればできる。今日「民泊セミナー」が東京であるそうで、友達から電話がかかった。彼の山形の実家を民泊にしたいのだそうだ。彼は不動産会社を立ち上げたので、登録業者なることを勧めたわけだ。
 東京が本社で尾鷲や山形に営業所設置ができるか。その際各営業所に宅建資格がいるのか、そこを聞けよ、と助言した。

 この民泊新法、要するに違法民泊を締め出す、ホテルや旅館業界の圧力でできたにちがいない。
 ところがこの古い業界は余暇の過ごし方が違ってきた社会の動向にまったくマッチしていない。
 仲間や数家族のものが一同に集まってBBQをしたり海水浴に行くきたいと思うとき、適当な施設がない。このようなグループは貸別荘に集まってくるわけで、貸別荘は民泊なのである。手続きの複雑さ、民泊管理登録業者の必要性でこれまでやっていた民泊業を止めるところがいっぱい出てきた。
 貸別荘に限らず、普通の家で民泊業をやっていた業者だけでなく、京都や東京の打撃は大きいだろう。京都を旅行したくても宿が少なくなる。経済打撃が大きい。

 この民泊制度を都市型と田舎型に分け、田舎では空き家対策に利用する手がある。地方創生と言ってるわりに石破元地方創生大臣からも、アイデアが出なかった。
 空き家活用、シロタク解禁、もっとやらないと。

 JR半額、高速道路半額、ミニバスタクシー解禁、これらの政策は消費となって世を回れば政府にも税収が入ってくるのだ。また独占民間企業なんてあるものか。移動にかかるお金を民間会社に牛耳られているなんて。競争があってはじめて民間企業は切磋琢磨するのである。独占JRは儲けて国民に、還元するのではない。株主に利益を配分するのだ。それはおかしなことだ。
 日本は人口減少による縮小社会入り始めた。ゆめゆめ、強い経済力を、と過去を懐かしがってはいけない。縮小していく規模で、なるべく公平に、裏口入学などはなく、大金持ちにならずとも、個人の自由が尊重される社会になってくれればよい。

七味唐辛子

2018年07月21日 | テレビ
 BSジャパンで大人のドラマ「ラストチャンス」が始まった。 突然の銀行合併で古いに掛けられ、クレジット会社に異動させられる。印鑑をおすだけの仕事にうんざりしているが女房が転職うることに賛成をする。
 面白かったもは、転職するかどうか迷っているときに、路上の占い師(ミッキーカーチス)に手相をみてもらう気分になる。三千円。占い師は「人生って七味唐辛子だよ。恨み、つらみ、ねたみ、嫉み、嫌み、ひがみ、やっかみ だよ。いろいろあるだろうよ。七味唐辛子のかけすぎとかさ。それであんたはいい塩梅の七味をみつけると、人生は深い味になるんだよ」(文はセリフそのままではなく、思い起こして書いた)
 ドラマはまさにキャラの立った人物が現れ、主人公は昔融資をして助けたファンド会社の年下の社長から、飲食チェーンを展開し、上場もしている会社の再建を頼まれる。七味唐辛子のスパイスがどこかしこにも暗示めいてドラマ全体を面白くさせている。社会派ドラマもミッキーカーチスの辭だけで、エンターテイメント性を醸しだしている。金曜日の夜9時が楽しみになった。
 仲村トウルという俳優は以前「家を売ります」で北川景子演じる不動産営業ウーマンの上司を演じ軽妙な課長さん役をしていた。もっと昔は殺し屋みたいな役もやっていた、上手だか下手だかわからない感じの俳優という印象だった。
 昨日のドラマをみて、このひとの演技はこの人でないできないものなのだとわかった。
 都はるみ節、八代亜紀節、前川清節、桑田佳祐節、中島みゆき節があるようにだ。

 金融業界は日銀の緩和策で最大の危機にさらされている。大規模なリストラが今後も続いていく。当然のごとく合併もある。
 生々しいリアルな世界はぼくの知らないところで進行しているのだろう。定年になるまで大変だ。しかし、これからの世は政府の無策のおかげで、定年過ぎてからも大変だ。
 そのうち破裂することは見えているのだから、人生でっかい谷がくるぞ、と言っておきたい。