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国道23号豊橋東バイパス全通。国道1号潮見バイパス直結(開通効果篇)

2013-07-18 15:53:13 | 東海
前回の記事では画像を中心にまとめましたが、ここではその開通効果についてまとめてみたいと思います。

まず、現在一般道路で大規模バイパスとして考えられるのが、国道1号富士由比バイパスから磐田バイパスにかけての区間、国道2号第二神明から太子龍野バイパス、新4号国道などと思われます。特に国道2号のバイパス群は距離も長く多車線の完全立体路線であり、最も充実している路線と考えられます。
また、東西に長い静岡県もバイパス事業はかなり進捗しており、中でも上記区間は信号も少なく、東名、新東名と組み合わせることにより、かなりの時間短縮が可能です。国道2号と比較して信号がある区間や、片側1車線区間がありますが、広域的に整備されていることによって効果はかなりのものとなっています。

国道23号名豊道路は全線立体、片側2車線で整備が行われており、静岡県内の国道1号潮見、浜名バイパスを含めると、約100kmのノンストップ走行が可能となります。もちろん平行して東名や今後開通する新東名を利用すれば、更に早く移動することは可能ですが、通行料の一切かからない巨大バイパス群の開通は利用者の選択肢の幅を広げるだけではなく、災害時の迂回路としても大きな意味を持つものと考えられます。

愛知県と静岡県を結ぶのは東名の他に、新東名もできるし、高速代を浮かせたいのならば、国道1号を使えば良く、更に23号まで必要か?と考えられる方も多いと思います。
一昨年に東名岡崎付近の暫定6車線化が行われて以後、毎日のように10キロ以上していた東名下りの渋滞はほぼ解消しました。新東名の開通で更に交通量は減ると予想されます。しかしながら、国道1号で名古屋から浜松まで行くと考えると、時間帯にもよりますが非常に時間がかかります。また、名古屋都心部から東名や伊勢湾岸道へのアクセス、浜松西インターから浜松中心部へのアクセスも時間がかかるものです。
また、愛知県や静岡県は日本有数の工業県であり、大型車が非常に多いことも混雑に拍車をかけています。三河港、名古屋港、セントレアなどを利用する大型車は、内陸部を通る東名経由の場合かなりの迂回となります。

東名と国道1号は音羽蒲郡~浜松間で全く異なるルートを通ります。東名は浜名湖の北端を通り、国道1号は浜名湖南端を通ります。そのため、当該区間では相互の利用が難しく、国道1号を延々と音羽蒲郡インターまで進むことになります。

今回の開通により浜名バイパス起点から豊橋バイパス豊川為当間がノンストップで通行できるようになり、浜松市南部から東名音羽蒲郡インター間の所要時間が大幅に短縮されると思われます。


※浜松市南部から東名へのアクセス方法
1、浜松環状線を通り浜松西インター
2、浜名バイパス~23号バイパス経由~国道1号~音羽蒲郡インター
3、浜名、潮見バイパス~国道1号~音羽蒲郡インター

時間的には1のルートが最速ですが、新設の2のルートでは音羽蒲郡インターの近い区間まで信号なしで進め、名古屋方面へは通行料も安くなります。従来のルートである3のルートは渋滞が多く、今後は2のルートへの移行が進むと考えられます。

しかしながら、現状であっても既存開通区間の渋滞は著しく、対面通行区間も多く、立体化路線としては時間のかかるものです。

中でも唯一工事の進捗が大幅に遅れている蒲郡バイパスがネックとなり、浜松~名古屋間の全通の遅れにより、本来の効果が充分に発揮できていないのが現状です。
蒲郡バイパスは岡崎バイパスと豊橋バイパスの中間に位置し、現在は現道23号を利用することになりますが、蒲郡市内の現道は渋滞が著しく、この未開通区間の通過に大幅な時間的なロスが生じている状況です。
用地関係は進捗しており、一部半地下区間の構造で全通するのも、予定より早くなる見込みです。


では、R23蒲郡バイパス開通後の予想される開通効果に関してまとめてみます。

上記のように、浜名バイパス起点~名古屋市緑区までの区間が完全立体となります。法定速度(浜名バイパスの一部区間を除いて)60km、距離は約100kmですので、100分で移動できることになります。その頃には新東名も開通していると考えられますので、高速道路の渋滞はほぼ解消していると考えられます。

東名浜松西インターから名古屋まで通常時70分、通行料金は通勤割引時で約1200円程度。浜松市南部から東名浜松西インターまでは20分程度かかりますので、計算上の時間差は約10分となります。

逆に名豊道路は現行全線無料であり、圧倒的に浜松~名古屋間の移動は有利になります。しかしながら、当該バイパス群のうち、片側1車線区間も長く、バイパス全通後は大幅に交通量の増加が予想され、渋滞頻度が大幅に増加する懸念があります。それでも、100kmの無料立体路線は非常に魅力的であり、また東名、新東名とトリプルネットワークが構築されることにより、大規模災害時には、それらを組み合わせることによって物流の確保という側面も期待されます。



今回の開通は浜松~三河港、豊橋間の大幅な時間短縮が可能となりましたが、蒲郡バイパス開通後は更に広域的な経済効果が見込まれるものと期待されています。


国道1号潮見バイパス下り名古屋方面。天下の国道1号が側道へ分岐、潮見バイパスは国道23号豊橋東バイパスに直結。
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