
アン・シリーズ第五弾。。
ギルバートとの婚約時代、そしてサマーサイド中学における校長としての
活躍を描いたこの作品は
アンが人間として、女性として、最も夢と希望に満ち溢れ、
輝くばかりに美しく成長した青春時代・・・と思ってます。
この作品は、ほとんどアンのギルバートに宛てた手紙で構成されています。
そしてこの手紙・・・おそらく熱烈な愛の言葉が書き綴られているであろう場所までくると
なぜかフッツリ省略されているのです。
この辺の書き方もホント、うまいな~と思ってしまうんですよね。。
あ。でも何気に素敵な愛の言葉もありますね~。。
あたしはあたらしいペン先にかえました。ですからあたしはあなたを愛します。
なぜなら、あなたはカーター博士のように勿体ぶっていらっしゃらないから。
それから、ジョニーのような突き出た耳をお持ちでないからあたしは
あなたを愛します。それから―――なによりも大事な理由は―――
あなたがギルバートだから愛します!
改めて何度目かの再読をして・・・改めてアンの素晴らしさにはまってしまいました。
モンゴメリ女史はツボを心得てますよね。
こうあって欲しいな~と思っていると、必ず素敵な展開が起きて、
願っていた通りになるのです。
・・・なんかうまく表現出来ない自分が悔しいけど。。。
サマーサイド、幽霊小路、柳風荘・・・ウィンディ・ウィローズ。
これがアンのサマーサイドにおける下宿先です。
ここに住む住人の中ではレベッカ・デューの存在がひときわ目立ってます^^
最初、サマーサイドにおけるアンの学校長としての立場は、
必ずしも歓迎されていなかったのですね。
というのも、その辺り一帯を牛耳っているプリングル一族による執拗な
いやがらせがあったからです。
が!見事に彼らの心を掴み、受け入れられてしまうのです。。
この辺のいきさつは流石モンゴメリ女史!う~ん。。素敵です^^
「わたくしどもは―――わたくしどもはまったくあなたを誤解しておりました。
赦して下さいますか?」・・・Byミス・セーラ
それからの毎日はまさに光り輝くよう。。
サマーサイドに住む人々に、アンが次々投げかける幸福の魔法は・・・素晴らし過ぎ~。。
エリザベス、サイラス・テイラー、ポーリーン、ノーラ・エディス・ネルソン、
キャザリン・ブルック、アームストロング老人、etcetc。
それぞれが心に秘めた辛い思いを、なぜかみんなアンに打ち明けてしまい・・・
そしてなぜか解決してしまう。。
でも決してご都合主義でもなんでもない、人間としてのあり方を
極自然に示してくれるアンの解決法は
今読んでも涙が自然に込み上げ、思わず微笑んでしまうのです。
ラストのレベッカ・デューからアンに宛てた手紙・・・。
わたしがこの手紙でお別れを告げますのは、自分の口からは
とても言えそうもないからであります。
三年間、あなたは私どもの屋根の下で暮らされました。快活なる精神と、
晴れやかなる青春に対する生まれそなわった趣味の
幸運なる所有者でいらっしゃるあなたは、軽薄な者たちの、
あだな快楽に投ずることがかつてありませんでした。――――
あなたはいつも私の気持ちを、だれよりもいたわって下さいました。
あなたがお去りになると考えただけで、私の心には悲哀が重く
かぶさってまいります。―――
あなたがまもなく『シャーリー嬢』でなくなり、遠からずして、心からのご選択の方と
魂の結びつきを得られると、なにものかが私に囁いております。―――
あなたに対する私の尊敬と、こう申してはなんですが、愛情は、
永久に滅することはありません。
手持ち無沙汰のときにはたまには私のような者がいることを
思い出して下さいまし。―――
あ~。。なんてアン・シリーズは素敵なのでしょう
素材提供:Pari’s Wind
とても嬉しいです♪
そうなんです~><サクサク気持ちいい!
でも多分、それが普通ですよね
やっぱ自分にとって原点と言っても過言でない作品なので
思い入れは強いです。
あ~。。
でもシリーズの中でもこの作品は結構お気に入りかも