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プラムの部屋♪

長い長い休暇中デス。(*_ _) ゴメンナサイ。

花火大会

2006-07-31 23:39:18 | 雑記

 夏の風物詩の一つ、花火大会の季節到来ですね。

と言ってももう既に各地で行われてますが・・・。

 

かつて、規模は小さいけど地元で行う花火大会は毎年楽しみで・・・

規模が小さい割りには色々手を加えて工夫された

とても心のこもった花火の数々に、いつも癒されていたものです。

でも町民の苦情も結構あったようで、数年前から行われなくなり・・・。

それぞれに事情があるから仕方ないかも知れませんが

やはり寂しいものがあります。。

 

現在は山下公園が一番近いかな~。。

この山下公園の花火大会といえば、懐かしい想い出がいくつかあります。

中でも〇〇年前^^;幼友達が遠い地に嫁ぐことになり、

一緒に心置きなく過ごせる最後の花火大会だね、という事から

近くのレストランで大きな窓越しに眺めつつ・・・

祝杯&少女時代への別れの杯(大袈裟^^;)を挙げた想い出は

少々切ないような・・・甘酸っぱいような・・・

 

それはともかく。。

ひょっとしてまた暫く更新が滞ってしまうかも知れません。

楽しみにして下さっている方には本当に申し訳ありませんが

どうぞご了承下さいマセ。

 

今年の夏も異常に暑そうですね。アメリカ西海岸では既に47度!

どうぞ、皆様も健康管理には充分ご注意して、楽しい夏をお過ごし下さいね。

 

素材提供:ゆんフリー写真素材集


マノン・レスコー

2006-07-28 14:49:20 | オペラ&バレエ♪

 原作はアベ・プレヴォーの戯曲「マノン・レスコー騎士デ・グリューの物語」

これにプッチーニが「僕らしいイタリア人の情熱」で幾人もの台本作家を

悩ませつつ書き上げた、官能的て情熱的なオペラです。

「僕のマノン」って言っちゃうくらい、このキャラを愛してたようですね。

冷静にストーリーを追ってみると突っ込みどころ満載かも・・・ですが

プッチーニの甘い美しい旋律が、その欠点を補ってあまりある・・・

とても想像力をかきたてられる作品です。

 

   第一幕

 

18世紀フランス、アミアンの広場。

デ・グリューは、自分の求めている女性など、この世にいるのだろうか

と皮肉っぽく歌い、学生達に喝采を浴びています。

そこへ馬車に乗った貴婦人マノンが兄に付き添われて登場

デ・グリューは一目惚れしてしまいます・・・

 

一方、大金持ちの老人ジェロントもまた、マノンに目をつけます。

デ・グリューに先を越されて悔しがるジェロントに、マノンの兄レスコーは

どうせ二人の行き先はパリに違いない、と囁きなだめます。

 

   第二幕

 

貧乏なデ・グリューとの生活に我慢出来なくなったマノンは

パリでジェロントの愛人として贅沢三昧の暮らしを始めます。

ところが、マノンを訪れた兄レスコーに「華やかに着飾っていても」と

愛の無い虚しさを切々と訴えるのです・・・

 

そんなマノンの前に再び登場のデ・グリュー。

「あなたね、愛しい方」とマノンは喜び、二人は愛を確かめ合いますが

その様子をジェロントに見つかってしまうのですね~。。

マノンは怒り心頭に達したジェロントの訴えで、

姦通罪として警察に逮捕されてしまいます。

 

   第三幕

 

ル・アーブル港の波止場。

マノンはフランス追放の刑を言い渡され、

アメリカへの出航を待つ仮獄舎に売春婦達と共にいます。

マノンを救うべく、駆けつけるデ・グリューとレスコー。

いよいよ出航を迎えたとき、デ・グリューは船長に必死で訴えます。

「私は狂ってます」涙ながらの自分も乗船させてほしい、

との懇願に、船長は乗船を許可するのです。

 

   第四幕

 

ニューオーリンズの荒野。

フランスの植民地時代のアメリカから逃げ出したマノンとデ・グリューですが、

荒野に彷徨い、飢えと喉の渇きに喘ぎ、高熱を発するマノンはも~瀕死の状態。

「愛しいマノン、聴いてごらん」とデ・グリューは深い愛でマノンを勇気づけ、

水のある場所を探しに行きますが、

自分は捨てられたと思い込んだマノンは「一人寂しく」と嘆き歌い、

水を発見出来ないまま絶望して戻ってきたデ・グリューの腕の中で

「愛は死なない」と永遠の愛を誓いつつ、息絶えるのです。

 

あの「椿姫」マルグリッドが、アルマンとの別れを決意したとき、

最後に読んていた本が、この「マノン・レスコー」でしたね。

我が身に置き換えて泣きながら別離を決意した心情を

見事に表現した名場面として、とても心に残っていますが・・・

それにしてもマノンは極めて我侭です。

愛される事を当たり前と思い、愛することが出来ない女。

こんな女性にとり付かれたら最後、骨の髄まで・・・なのでしょうねぇ。。

でも。。

マノンくらい情熱的で原始的な女性を求めている男性は意外と多いかも・・・。

 

素材提供:AICHAN WEB


『炎の眠り』

2006-07-25 15:16:52 | 作家か行

 ジョナサン・キャロルです。

 

前作『月の骨』に続くダーク・ファンタジー。

三十数年前に死んだ男の墓を前に呆然とするウォーカー。

そこに彫られた男の肖像は、まさしくウォーカーそのもの!!

そして突然話しかけてきた見知らぬ老婆の言葉・・・。

「ここにたどりつくまで、ずいぶん長いことかかったね!」

捨て子だったウォーカーは、自分が何者なのかを知りません。

自分探しを始めたその時から抜け出せない悪夢もまた始まったのです。

 

この作品は、ジョナサン・キャロルの中ではダントツ好きな作品

前半の、身も心も蕩けそうな、なんとも甘いラヴ・ストーリィから

恐るべき後半のダーク・ファンタジーに至るまで、も~最高に面白い

現実と空想、御伽噺が見事に絡み合い、

世にも不可思議な世界が展開されます。

 

マリスに出会った瞬間恋に落ちたウォーカーの心境の、

なんと切ないこと、いじらしいこと。。

そして二人の交わす会話がなんとも味わい深く・・・

時にはちょっぴりくすぐったい気持ちにさせられるくらい素朴で純

散々な目に合ったばかりのマリスの為にウォーカーが演出したデート・コースは

ウィーンの中で、幸せな気持ちにさせてくれる三ヶ所に連れて行く事でした^^

ここからして既に非凡

 

彼らを取り巻く友人達も個性豊かで魅力的です。

特に好きなのは遊び心満載の女好き^^映画監督のニコラス  

マリスとは恋仲ではありませんが、深く暖かい友情で結ばれていて

二人の会話にウォーカーも思わず嫉妬心を燃やしてしまうくらいです。

彼が演出したストーカー男への報復は最高でした

でもその後の展開は・・・あ~やっぱりジョナサン・キャロルだぁ。。

 

そして、グリム童話の登場人物、自転車に乗った「がたがたの竹馬小僧」

そっくりな男の登場によりウォーカーの過去への探求が始まる恐るべき後半。

ヴェナスクとの出会いから、物語は段々御伽噺のような様相を呈してきます。

御伽噺、と言っても決してかわいいものではありませぬ・・・

更に色々調べるうち、次々と明かされる実の両親に纏わる

恐ろしい過去の出来事はなんとも不気味で・・・

 

この結末はどういう方向に行くんだろう。。

キャロルの作品がまともに終わるわけないよな~、なんて思いつつ、

無我夢中で読み進め、一件落着か・・・と思わせといて

最後の最後になって・・・あ~やっぱり

 

どこまでも抜け出せない永遠に続く闇の世界・・・。

ジョナサン・キャロルの世界はとても独特だと思いますが・・・

でもたまにどっぷりと浸りたくなってしまう不思議な魅力に溢れています。

こんなどんよりとした梅雨の時期にはもってこいかも。。 

 

素材提供:AICHAN WEB


ローエングリン

2006-07-22 00:59:49 | オペラ&バレエ♪

 リヒャルト・ワーグナー自身の台本によるオペラです。

この作品に登場する「婚礼の合唱」は「結婚行進曲」として有名ですね。

でも実際に結婚式でこの曲を使用するのは日本人くらいなのだそうです。

なぜなら・・・このオペラを知れば納得すると思います

 

    第一幕

 

舞台はシェルデ河の畔。

オペラは、ドイツの国王ハインリヒが、ハンガリー出兵要請の為に

ブラバント国を訪問するところから始まります。

ブラバント国は、この国を治めていた大公が亡くなった直後で大混乱状態でした。

そして更に、大変な出来事が持ち上がっておりました。

 

大公亡き後残されたのは、世継のゴットフリート王子と、姉のエルザ姫の姉弟。

ある日、ゴットフリートがエルザと共に森に行ったきり行方不明となり、

いくら事情を聞いても埒が明かないエルザの様子に

エルザがゴットフリートを殺したに違いないと人々は噂し合っていたのです。

 

二人の後見人兼エルザ姫の婚約者と定められていたテルラムント伯爵は

これらの事情をハインリヒ王に説明したうえで、エルザを告発します。

もちろん婚約は破棄!隣国の公女オルトルートと結婚してしまうのですねぇ

 

裁判が開かれ、エルザが召喚されますが、彼女は

「夢に見た白鳥の騎士が現れて、自分を救ってくれる」と繰り返すばかりでした。

そして裁判の結果、エルザの支持者と告発者テルラムントとの決闘により、

勝負を決することになります。(んなもん、いるのか??)

 

・・・と、そこへどこからともなく現れた白鳥に乗った騎士ローエングリン

彼は、自分の素性を尋ねないことを条件に、エルザの為に闘います。(いたっ!)

騎士とテルラムントの勝負はあっけなく騎士の勝利で終わりますが、

テルラムントにとどめをさすことなく、命を救ってあげるのですね。。

 

    第二幕

 

舞台は城内の庭。

テルラムントは国外追放処分が下りますが、

その妻オルトルートは夫の為に復讐を企てます。

まずエルザに取り入って同情を請い、

夫婦の国外追放処分を解いて欲しいと訴えます。

これを聞き入れてしまう、お人よしのエルザ姫

 

一夜が明け、ローエングリンとエルザの結婚が発表されます。

オルトルートが声高に「素性の分からない騎士なんて怪しい」とまくし立てますが、

騎士は「エルザが聞かない限り、答える必要は無い」とはねつけ、

結婚式は無事、執り行われます。

 

    第三幕

 

二人の結婚を祝す「婚礼の合唱」・・・「結婚行進曲」が奏でられ・・

本来幸せいっぱいのハズの花嫁エルザですが・・・

やはり素性がどうしても気になりだし、遂に禁じられた質問を発してしまうのです。

 

そこへテルラムントが乱入!

ローエングリンを殺そうとしますが、返り討ちに合い、あっけなく死・・・。

 

場面は翌朝のシェルデ湖畔。彼はエルザに初めて自分の素性を明かします。

グラールの聖杯を護るパルツィファル王の子ローエングリン王子であると。

身分を明かしたからには、もうここに留まる事は出来ないと悲しげに告げ、

迎えの白鳥を呼びます。

なんとその白鳥こそ、オルトルートの魔術で姿を変えられた世継の王子

ゴットフリートだったのです

 

ローエングリンは厳かにその魔法を解き、王子を元の姿に戻して

故国へ帰ってしまいます。

エルザはローエングリンを見送り・・・

悲しみのうちにその場に倒れ、息絶えてしまいました。。

 

素材提供:AICHAN WEB


『グローイング・アップ』

2006-07-21 14:54:15 | 懐かしの映画

  ボアズ・デヴィッドソン監督作品。

1958年のイスラエルを舞台に、若さ溢れるティーン・エイジャー達の

ちょっぴりほろ苦い青春の一ページを描いた作品です。



ベンジー、ヒューイ、ボビーの悪がき三人組&美少女ニキ。

オールディーズが全編に溢れて独特の雰囲気が素敵でした。

ベンジーとニキの自転車の二人乗りは妙に鮮明に覚えています。

「明日に向かって撃て!」の中の自転車の二人乗りシーンもそうでしたが

日本と違って前に乗せてあげるのですね。

登校中に自転車に乗ったベンジーが前を歩くニキに声をかけ、

乗せてあげるのですが、その時のベンジーのなんとも嬉しそうな様子

う~ん。。青春だわぁ。。

 

そしてあまりにも哀しいラストの悲哀。

愛するニキの為にあんなに尽くしたのに・・・あ~なんてこった!!

でも・・・ニキの気持ちも切ないくらいに分かっちゃったりなんかして・・・

恋は盲目、とはよく言ったもんですな。。



ラストに流れるBGM「ミスター・ロンリー」がなんとも心に染み入る

とっても印象的な作品でした。


『パンドラの箱』

2006-07-20 13:40:12 | 作家か行

 エリザベス・ゲイジです。

 

ローラとエリザベス。同じ日に生まれた二人の女性がヒロインです。

でも誕生した場所も状況も全く違い、その人格も正反対と言って

過言ではありません。

なのに、不思議な運命の力で二人の人生が交錯し、影響し合わずにいられない。。

 

ローラは髪も目も黒い、少々おとなしめの女性。

ローラ自ら「雨の日の物想い」と称した不思議な第六感を持ち、

この不思議な感覚ゆえに人との間に薄いヴェールが常に付き纏う。。

そして物語全体に、なんとも不吉な暗いトーンを醸し出すのです。

大変な才能を持ち、ファッション・デザイナーとして大成功し、

確かな地位を確立したにも拘らず、自らの心の叫びに身を委ね

写真家として全く違う道を選ぶ、という非凡な生き方がなんとも魅力的で

その暖かい性格といい、普通なら有り得ないくらい素晴らしい女性です。

ローラがファッション・デザイナーとして成功していく過程は最高に好き 

 

「こんな服が着られたらいいのに!」

女なら、一生に一度はこんな気持ちにさせられること、あると思うのですが・・・

自分の体型を考えたら絶対無理、とあきらめてしまう類の素晴らしいドレスを

ほんのちょっと手を加えただけで見事にマッチさせてしまう天才デザイナー・ローラ。

 

「私、この服のためだったら、有り金全部、いえ、借金したって

お払いしたいわ。あなたのお陰で本当に女になった気がするの。

それも美しい女に。最初の子供が生まれて以来、

こんな気持ちになったのは初めて」

 

派手な宣伝等しなくても、口コミで次々と顧客が増えていき・・・

最後には超有名なゲストによる力強いバックアップで

有数のデザイナーとして見事に花開いていくサクセス・ストーリーは

も~最高にワクワクします。

 

一方、エリザベスは自分の欲しいものを手に入れる為には手段を選ばず、

あらゆる障害物を押しのけていくなんとも強かな女性。。

女性実業家として大成しますが、更に次々と野望を実現させていく・・・。

エリザベス、という名前を段階ごとにリズ、リサ、テスとコロコロ変え

変幻自在に別の人格に変わってしまうのです。

官能的で狡猾な彼女も、非常に魅力的です。

後書にあるように、物語後半の迫力はまるでマクベス夫人のよう。。

 

そして二人の女性が関わる夢のプリンス・ハル。

ハンサムで頭が良く、心優しいプリンス・ハルはとても魅力的です。

上院議員として大衆にも人望厚く、将来の大統領候補として

確かな足場を確立している大変なヒーロー。。

でも、もともと抱えている弱さゆえに周りの人々を不幸にせずにいられない

悲しい宿命の持ち主なのです。

 

この三人の主要人物に加えて、ローラの夫ティム、ハルの妹シビル等

個性豊かな面々が絡み合い、波乱に富んだ人生を歩んでいく・・・。

ローラがギリシャ神話「パンドラの箱」と題した写真展の名称は、

そのまま彼らの人生を物語っています。

そう。。開けてはいけない箱を開けてしまった時、悲劇は起きるのです・・・

 

愛と野望、成功と挫折、とても長い物語ではありますが、

スピーディな展開は息を呑む面白さ 次々と頁を捲らずにはいられません。

梅雨に逆戻りしてしまったジメジメしたこの時期。

たまにはアメリカの超人気作家エリザベス・ゲイジの

魔力に酔ってみるのも楽しいですヨ^^

 

素材提供:Pari’s Wind


ばらの騎士

2006-07-19 10:55:16 | オペラ&バレエ♪

 ホーフマンスタールとR・シュトラウスのコンビによる傑作オペラ。

一時、R・シュトラウスの作品の演奏を禁じたナチも、このオペラだけは

上演禁止に出来なかったくらい、大衆に支持されたことでも有名ですね。

またR・シュトラウスの葬儀には終幕の三重唱が歌われたそうで・・・

文字通りR・シュトラウスの代表作です。

 

    第一幕

 

陸軍元師ヴェルデンベルク侯爵の夫人、マルシャリン公爵夫人の部屋。

マルシャリン夫人は、恋人のオクタヴィアン伯爵とベットの中・・・。

実は、若きオクタヴィアン伯爵に比べて少々年齢のいったマルシャリンは

戯れの恋を楽しみつつも、この関係もそう長くないと、気分は下降気味なのです。

 

にわかに隣室が騒がしくなり、人の来る気配に慌てて逃げそこね、

手近にあった小間使いの服を着て女装するオクタヴィアン伯爵^^

入ってきたのはマルシャリン侯爵夫人の従弟、オックス男爵でした。

 

好色で下品なオックス男爵は、持参金目当てで金持ちの新興貴族、

ファニナルの娘ゾフィーと婚約、そのしるしとして花嫁の元に

銀のばらを届ける「ばらの騎士」を紹介してほしいと言いに来たのです。

 

でもその一方、小間使いの娘(オクタヴィアン伯爵)に早速ちょっかいを出し、

数々の女性遍歴を自慢しつつ、口説くのですねぇ・・・

マルシャリン侯爵夫人が「ばらの騎士」として推薦したのは

他ならぬオクタヴィアン伯爵でした

 

マルシャリン侯爵夫人は、時のうつろいの残酷さを実感しており、

皆が去って再びオクタヴィアン伯爵と二人になっても、気持ちは晴れません。

 

    第二幕

 

ファニナル邸の広場。

邸中が「ばらの騎士」を迎える準備で大忙しです。

本日のヒロイン、ゾフィーはまだまだ夢見るお年頃。

オクタヴィアン扮するばらの騎士が銀の皿を持って颯爽と登場すると

思わず一目惚れしてしまいます。

 

仲良く語り合う二人の間に割って入ったのは、言うまでもなくオックス男爵

下品な男爵に幻滅したゾフィーの心は完全にオクタヴィアンへ・・・。

そしてとうとう、オックス男爵とオクタヴィアンは決闘騒ぎまで起してしまい、

男爵は僅かな怪我で大騒ぎ・・・

 

あまりにも下品でえげつないオックス男爵を懲らしめるべく、

一計を案じたオクタヴィアンは、以前演じた小間使いを装って、

オックス男爵を郊外の居酒屋に誘う手紙を出します。

 

    第三幕

 

郊外の居酒屋で、小間使いに扮したオクタヴィアンを、

オックス男爵が口説いています^^。

ところが妙に周辺が騒がしくなり、ファニナルとゾフィーが登場!

当然の如く、オックス男爵に愛想を尽かし、婚約解消を言い渡します。

 

オクタヴィアンは扮装をとき、からかわれた事を知ったオックス男爵は

怒り狂いますが、マルシャリン侯爵夫人が登場、

醜態を見せずに去ることを進めて一件落着。

そして若き恋人オクタヴィアンの元を静かに去り、

ゾフィーと二人にしてあげるのですね~。。

もちろん、若き二人は手に手を取ってハッピーエンド

 

マルシャリン侯爵夫人の憂い、焦り、最後に見せる優しさ等が、

なんとも身につまされる・・・でも共感してしまう作品です。

時というのは、傷を癒してくれる薬にもなれば、非情にもなる・・・

若い頃には深く考えなかった事ですね。。

 

素材提供:Pari’s Wind


プラムのプロフ♪

2006-07-18 00:16:05 | お世話になってるサイト様

 キャ~

・・・と、いきなり壊れてしまったプラムさん。。

でもでもっ。。ホンッとに嬉しいんですもの。

 

この記事の画像ですが、画面左下のプロフィール画像にと

いつもお世話になってるPari’s WindのPさまが

ご好意で私のプロフィールを作成して下さったのです

プラムですヨ~プラム あ~なんて美味しそ~^^

 

この素敵なプロフィール画像に負けないくらい

飛びっきり美味しいプラムさん目指してがんばらねば

 

Pさま、本当に有難うございます

感極まって・・・大興奮状態のプラムでした

 

素材提供:Pari’s Wind


チェネレントラ

2006-07-17 17:05:51 | オペラ&バレエ♪

 またの名を『シンデレラ』・・・ロッシーニによるイタリア・オペラです。

 

シンデレラの原型というと真っ先に二種類思い浮かびます。

一つはシャルル・ペローの『サンドリヨン』

一つはグリム童話の『灰かぶり』

ディズニーやバレエの原型はまさしく夢溢れるペロー版

幼い頃に読んで夢中になった作品です。

でも同じストーリーでもグリム童話は実に恐ろしいですね。。

一瞬にして夢破れた思い出の作品だったりしてます

 

で。。

オペラ版ですが、このどちらとも違い、意地悪な継母の代わりに義父登場!

ガラスの靴の代わりにダイヤの腕輪。かぼちゃの馬車もありません。。

もうちょっと現実的なのですね^^

 

ロッシーニといえば『ウィリアム・テル』があまりにも有名で、

序曲なんて完全に一人歩き状態じゃないでしょうか・・・。

でも底抜けに明るい軽快なメロディと、ちょっぴり甘いラブ・ストーリーは

実は個人的にはかなり好きだったりして

 

  第一幕

 

貧乏男爵ドン・マニフィコと三人娘。

末娘チェネレントラは後妻の連れ子でして、男爵と上二人の姉妹は

彼女にボロを着せてこき使い、事あるごとにいじめてます。

二人の姉妹は、自分達こそ世界一の美人と信じている世にも傲慢な女たち。。

でも健気でめげないチェネレントラは本当に愛らしい。

むかし一人の王子さまが~と、「王子様と純情な娘」の歌を

口ずさみながら黙々と掃除したりしてるのです

 

ある日、サレルノの王子ドン・ラミロの教師アリドーロは、

わざと乞食のなりをして男爵邸を訪問します。

王子にふさわしい花嫁を探すため、身分を隠しているのですね。

二人の姉妹は乞食を嫌悪して追い払いますが、

心優しいチェネレントラは、コーヒーとパンを与えます。

 

そしてその後、お城からの使いが登場!

ドン・ラミノ王子の花嫁選びを目的とした舞踏会が開かれる事を告知します。

さ~色めき立った二人の姉妹。。

美しく装う為に、靴だ帽子だ、羽飾りに首飾り、リボンにダイヤと大騒ぎで

チェネレントラは二人に振り回されて大忙しです。

 

そこへアリドーロから、ふさわしい女性がいると聞かされて

舞踏会まで待ちきれないドン・ラミノ王子が、

従者のダンディーニとお互いの立場を交換し、男爵邸を訪れます。

女中姿のチェネレントラに優しく接する偽従者ドン・ラミノ。

二人はたちまち意気投合、チェネレントラは自分の悲しい身の上を

王子と知らずに打ち明けます。

ドン・ラミノ王子は「なんて清純で愛らしい娘なんだ!」と驚くのです

 

一方、従者のダンディーニを王子と思い込んで、

手厚くもてなす男爵と二人の姉妹・・・

いよいよ舞踏会場へ・・・という時、優しい従者(実は王子)に人目会いたくて

チェネレントラは舞踏会に行きたい旨、男爵に訴えますが、

男爵は許してくれません。

迎えにきたお城の者達に「娘は死んだ」「娘じゃない、ただの女中だ」

等と言って、追い返してしまいます。

でも事態を察したアリドーロの機転により、チェネレントラは無事舞踏会へ

 

偽王子ダンディーニは、ドン・マニフィコ男爵を持ち上げ、

二人の姉妹を誉めそやし・・・得意気にぶどう酒の講釈を始めた男爵は

酒蔵番に仕立てられ、大出世と大喜びで酒蔵蔵へ向かいます。

残った姉妹は、王子を争って世にも醜い喧嘩を・・・

 

ところがそこへ、類まれなる美しい貴婦人の登場

キラキラ眩いドレスに身を包み、静かにベールを外したレディの

あまりの美しさに満場から大きなため息が・・・。

二人の姉妹は、そのレディがあまりにもチェネレントラそっくりなのに

驚愕しつつ、まさか当人と気付きません。。

 

  第二幕

 

謎の美女の出現に焦燥を隠せない醜い姉妹

そしてなんと偽王子ダンディーニもこの美女を人目で気に入ってしまい、

チェネレントラを捕まえて恋心を訴えます。

ところがなんと、みんなの憧れの王子様からの求婚し対し

「私はあなたの従者に恋してしまったのです」と語るチェネレントラ。

その様子を物陰から見ていたドン・ラミノ王子は狂喜して登場!

アリドーロを証人に、プロポーズします。

チェネレントラは腕輪を外し、「これと同じ腕輪をしている娘を見つけて

もしあなたの心が変わらなければ・・・」と言って去っていく・・・。

 

そんな慌しい状況の所へドン・マニフィコ男爵が登場!

偽王子ダンディーニに二人の娘のどちらかを選ぶよう詰め寄ります。

そこで初めて真実を聞かされ、怒り狂う男爵と姉妹・・・

 

男爵邸に戻ってからは二人の姉妹がチェネレントラに

「あんたそっくりの魔女が登場してめちゃめちゃにした!」

と言って当り散らしてますが、チェネレントラは意に介さず夢見心地

そこへ「馬車が転倒した為、次の馬車が来るまで待たせてほしい」と

ダンディーニとドン・ラミノ王子が登場!

チェネレントラの腕にある腕輪を確認、「やっぱりあなただ」と言い、

男爵と二人の姉妹の妨害を振り切ってチェネレントラを連れ出す王子様

この時の怒り狂った王子様って・・・凄く素敵

 

チェネレントラは本名のアンジェリーナとなって晴れて王子の花嫁に

男爵と二人の姉妹が今までの仕打ちを詫びてきます。

怒りの収まらない王子に対し、優しく諭すアンジェリーナ。

祝福の嵐に包まれてジ・エンド

 

このラストの祝福のシーンでアンジェリーナが歌うアリアの華麗なこと。。

そもそもロッシーニのアリアは音を自在にコロコロ転がす難しい技巧を

要する作品が目立ちますが、このアリアは極めつけ・・・と言ったら言い過ぎ?

でもホント、凄い曲です。

2オクターブ半にわたる広い音域を自在にコロコロクルクル行ったり来たり。。

 

現在最も評価されてるオペラ歌手の一人、

バルトリのチェネレントラはも~最高に輝いてますね^^

やっと手に入れた溢れんばかりの幸せを見事に表現した素晴らしい歌唱は

DVDで観てもその高揚感がビンビン伝わってくる華麗なる美しさ・・・

でも正直・・・シンデレラのキャラにしては・・・情熱的過ぎな気も。。

 

素材提供:AICHAN WEB


シンデレラ

2006-07-12 13:07:55 | オペラ&バレエ♪

 セルゲイ・プロコフィエフの音楽によるバレエ。。

実はこのバレエ。1944年当初はあまり人気が出なかったそうです。

プロコフィエフの少々暗くて複雑な音楽・・・

もうちょっと細かく言えば、テーマごとに個性豊かなメロディがあるのですが

それぞれが自己主張し過ぎて全体的なまとまりが付かず、

観る人を退屈させてしまったそうなのですね。。

 

ところがそこに現れた思いがけない救世主はなんと英国から登場

フレデリック・アシュトンが素晴らしい振り付けをし、自ら舞台に登場!

観客を大いに沸かせて大成功させたのです。

この舞台・・・別の人版で観る事が出来たのですが^^本当に面白いです

二人の意地悪な姉役を、なんと男性によるコミカルな演技に編成!

アグリー・シスターズのとぼけた演技はまさに抱腹絶倒

バレエ版シンデレラの本当の主役です^^

対するシンデレラの静かな愛らしさ、清純さが見事に対照的で

まさに夢のひと時でした・・・もちろん生じゃないけど。。

 

そうそう。。

ちなみにこのアシュトンによる「シンデレラ」の初演でシンデレラを踊ったプリマは

あの「赤い靴」のモイラ・シアラーだったそうです

 

英国が誇るロイヤル・バレエ団。

去年、吉田都さんの「シンデレラ」が日本で公演され、

最後はスタンディング・オベレーションという大変感動的な舞台だったそうで・・・

当日観た方にとって忘れられない夕べになった事でしょうね。

 

    第一幕

 

美しいスカーフを巡って、二人の意地悪なアグリー・シスターズが争ってます。

このコミカルな動きがも~最高なのです^^

で。。暖炉の前ではシンデレラが亡くなったお母様の写真を抱きしめ泣き伏し

父親が同情してシンデレラを慰めます。

そこへ再び登場のシスターズがシンデレラを意地悪く小突き

シンデレラは逃げ惑う・・・。

 

と、そこへ登場の汚い乞食の老婆。

アグリー・シスターズは近づかず、そ知らぬフリ・・・

シンデレラは思わず大きなパンを差し出します。

 

シスターズは舞踏会の為の準備を、仕立て屋、靴屋、宝石屋等を交えて開始!

ダンス・マスターが登場してのシスターズとのコミカルなバレエは最高です

アグリー・シスターズが大騒ぎの末、舞踏会に出かけた後に残されたシンデレラ。

一人寂しく踊っていると、そこへ再び先程のボロを纏った老婆の登場。

と、ボロを脱ぎ捨て、美しい妖精が現れます

 

ここからはまさに夢の世界

世にも美しい背景を背に、春夏秋冬の精がそれぞれ舞い、

そこへ美しく変身したシンデレラが、キラキラ輝く馬車に乗って登場!

プロコフィエフの神秘的な音楽と見事にマッチして

本当に素敵なシーンです

 

    第二幕

 

舞台は宮廷

沢山の人々が舞い踊り、舞踏会の華やかな雰囲気が繰り広げられる中、

またまたアグリー・シスターズがコミカルな演技で笑わせてくれます^^

そこへ登場の麗しの王子様友人達と共に踊りを披露します。

そして今夜の主役シンデレラ

大きな階段から降りてくるシーンからはまさにプリマの技量の見せ所・・・らしい

ここは素敵ですよ~。。どうして女性として・・・胸ときめかずにいられるでしょう

王子様が見つけて下さるんですもの^^

シンデレラのソロ。そして王子様のソロ。

 

舞台は変わって、夕闇の中の夢のような二人のパ・ド・ドゥ

素敵ですね~。。

でも・・・そうです!あの有名な12時の鐘が・・・!!

この時のプロコ独特のおどろおどろしい音楽のなんと印象的なこと。。

慌てて王子様の腕から抜け、駆け出すシンデレラに、追いかける王子様^^

お互い人ごみに紛れてうまく前に進めず・・・。

でもシンデレラはどうにかこうにか振り切り、途中で魔法が解けて

ボロキレを纏った姿で駆け去って行きます。

 

    第三幕

 

舞台は再びシンデレラの家。

キラキラ美しい靴をそっと取り出し、踊るシンデレラ。。

ここで再びアグリー・シスターズが笑わせてくれます^^

 

さ~いよいよ王子様が片方の靴を持って登場

初めにアグリー・シスターズが小さな靴に挑戦!

アハ^^;もちろん入るわけ、ありません。

ボロを纏ったシンデレラの存在に気付いた王子様が

「さあ、履いてみて下さい」

もちろんピッタシ

 

ここからの夢の舞台がまたまたとっても素晴らしい

暗転した舞台の中から無数の光が・・・。

妖精たちが持つライトを背に、二人の幸せなパ・ド・ドゥ

世にも美しいアダージョで幕

 

「シンデレラ」は少女にとって永遠の憧れの物語・・・と思われますが

この題材をここまで見事なるパフォーマンスで大成功させたアシュトンの手腕に

拍手喝采せずにいられないとても素晴らしいバレエです。

 

素材提供:AICHAN WEB


ドイツW杯

2006-07-10 12:35:39 | 雑記

 ドイツW杯もイタリア優勝で遂に幕を閉じました。

4年前に比べると、環境の変化と体調不良が重なってしまい、

あまり応援に熱が入らないまま終わってしまった大会でした。

それにしても日本のあっけない敗退はなんとも言えず・・・

更にヒデの引退宣言と、なんとなく苦い思い出に残りそうなW杯でしたね。。

 

実は私、サッカー大好きでした!

なんてったってゴールを決めた時の異常なまでのお祭り騒ぎっ!^^

最高です~

遥か昔・・・清水東高校サッカー部宛に生まれて初めての

ファンレターなるシロモノを送ってしまったくらい夢中でしたっけ

特別に目立っていた選手は大榎、望月、善亀・・・といえば

分かる方は分かりますよね?

特に善亀君は小さな身体を精一杯張って、ゴールを必死で守っていた

妙に印象に残る選手でしたっけ。。

以来、あのトルシェ監督率いる黄金世代の登場までは

結構気にして観てたのですヨ~^^

 

・・・ということで。。

今後の日本代表に期待しつつ、日本サッカー界の夜明けを願いつつ

世界の選手もサポーターの皆様も本当にお疲れ様でした。

 

素材提供:ゆんフリー写真素材集


『閉ざされた記憶』

2006-07-08 20:43:46 | 作家ま行

 ファーン・マイケルズです。


本国アメリカではベストセラーの常連で、その著作数も70冊以上は

あるはずなのですが、日本で翻訳されているのはほんの2,3冊程度なので、

あまり知名度は高くないと思います。

でも、登場人物の魅力や暖かい雰囲気等、結構好みなんですよね。。

是非今後、沢山翻訳して頂きたいと熱願している作家です。



で・・・この作品。

幼少の頃、事故で記憶を失って以来、総てに消極的になってしまった

ヒロイン・キャディが故郷に帰り、真実を探り出す事により、

失った記憶だけでなく、自分自身をも取り戻すという一人の女性の成長物語です。



ヒロインを取り巻く三人の老人―――

ローラ、マンディ、アンソニー―――のトリオが本当に可愛い。。

キャディが初デートでトラブルに遭い・・・犬に襲われてドレスを破られ・・・

開き直って、素敵な下着姿を晒した時も、

「まあ!さすが私の孫!」なんて大笑いして喜んじゃう気風の良さなのです。

立ち入り禁止区域に平気で入り込み、三人でピクニックしてしまったり・・・。

会話も粋なんですヨ^^

 

「さてお二人さん、お楽しみいただけましたか?」――とアンソニー――

「六番めの夫との初夜より興奮したと思うわ」

「その人、何やってた人?」マンディが小声で訊く。

「知らないほうがいいわ。あなた、とまどうでしょうから」

ローラも小声で切り返す。―――

 

飼い犬も人間味溢れてなんともユニーク

こんな素敵な環境にいたら、どんなに心が閉ざされていても・・・・

いつまでも塞いでいられなくなっちゃいます。

 

この作品はキャディの素敵なファッションも沢山楽しめます。

個人的には犬に破られちゃったシフトドレスがお気に入りだったのですが・・・

ポケットに大きな黄色のひまわりのアップリケがあしらわれている、 

ミスティ・グリーンの七分袖のシフトドレス。かわいいですよね~。。

 

この作品の魅力は、「自分探し」という少々難しいテーマを掲げつつ

程よいユーモアと微妙なエロス、という素敵なエッセンスを交えていて、

息苦しく感じさせないところだと思います。

そして、年老いて元気のなくなっていた往年の女優でもある

心優しい祖母ローラが、キャディの自分探しの手助け、という生きがいを見出し、

元気を取り戻していく過程を描いた作品でもあり、

ロマンス、友情、サスペンスと盛りだくさんの内容なので、

ミステリー・ロマンス、という分野がお好きな方なら絶対読んで!

って言いたくなっちゃうくらい好き

 

ラストに衝撃の真実が暴露されますが、立派に乗り越え

前向きに生きていくキャディや愉快な仲間達にエールを送りたい気持ちになる、

読後爽やかな、とっても素敵な作品なのです。

 

素材提供:Pari’s Wind


マルグリッドとアルマン

2006-07-07 10:13:52 | オペラ&バレエ♪

 白沼に・・・知らぬ間に^^;・・・gブログにお引越しして一年経っておりました

一年の間には本当に色々な出来事がありまして・・・

でもま~私生活は置いといて・・・

 

このような拙いブログを、いつも応援(?)して下さってる皆様、

本当に有難うございます。

今後とも、細々続けていこうと思っておりますので・・・

気長にお付き合い頂けたら嬉しいです。

どうぞよろしくお願いします。

 

で。。この表題はバレエ版「椿姫」

ショパンのピアノ協奏曲第一番の調べに乗って

主役の二人がパ・ド・ドゥを踊ります。

原作「椿姫」の魅力と大好きなショパンのメロディの見事な融合

最高です~

 

初めて二人が出会い、愛の喜びを全身で表現する第一幕。

二人の未来に暗雲が漂い始め、破局に向かう哀しい第二幕。

 

これもヌレエフ&フォンティーン版を観たのですが、実に官能的で美しい。。

言葉が無くても二人の表情や仕草で、すべてが伝わってくるのです。

しなやかに絡み合い、クネクネシナシナ・・・

二人の愛の世界に否が応にも惹き込まれてしまいます。

 

ところでこの伝説のパートナーですが、親子程も年が離れているのですね。

ヌレエフがまだ20代の時、既に40代だったフォンティーン。。

でもひとたび舞台に出ると、年齢差を全く感じさせません。

も~凄すぎっ

 

いくつになっても瑞々しい少女の心を忘れないフォンティーンの魅力と

若くても大人の男として堂々と渡り合うヌレエフの魅力。。

まさに奇跡のパーフェクト・パートナーですね^^

 

ということで。。

いくつになっても 瑞々しいオンナ目指してゾ^^

 

素材提供:AICHAN WEB


『キル・ジョイ』

2006-07-04 22:52:40 | 作家は行

 アン・ファインです。

 

夕方のセミナーで私を笑いものにしたのは、美しい女子大生だった。

私は中年の大学教授で、片頬に醜悪な傷があった。

その傷を女子学生の目の前につきつけると、笑い声はやんだが、

私の頬は思いきりたたかれた。

この時から、彼女への異常なまでの愛情が湧き起こったのだ。

期待の英国女流新人が放つ各書評子絶賛の"美女と野獣"の物語。

 

教授の一人称で進行していく作品で、典型的な異常心理小説です。

この教授、女子大生を軟禁状態にしてしまいます。

性的な描写も出てきますが、もしこれが別の作家の手による作品になったら

アブノーマルになり得る内容なのになぜか嫌悪感が無いです。

むしろ哀れ・・・というと言い過ぎですが、そういう行動に走ってしまった

教授の心理状態が理解出来る内容です。。

(理解出来るって・・・やばいじゃん

 

それにしても「美女と野獣」の物語、というコピーはかなり抵抗ありますね~。。

確かに美人女子大生と醜い傷跡を持つ男のお話ですが・・・。

 

そう。。この教授ですが、冷静な自己分析や理性が光り、

今までの人生の中で、顔の醜悪な傷が原因で味わった思い等から

なんとなく感情移入出来てしまうキャラなのです。

非常に頭が良い・・・けど明らかに異常です^^;

 

対する女子大生は、この教授の相手になるには少々足りない。。

もし最初の衝撃的な出会い(?)さえなければ、

教授が執着する程の女性では断じてありません。

そこに・・・運命のいたずら、というかなんというか。。

タイミング・・・なのでしょうね。

 

後半、恐ろしい破滅に向かって突き進んでいく教授の心理描写が圧巻で・・・

この辺の息もつかせぬスピーディな展開は衝撃的でした。

特にラストの告白シーンは・・・う~ん。。凄いです。

 

本来アン・ファインは、童話作家として有名なのではないかと思われます。

なので、いきなりこの手の作品、というのは少々驚きではあります。

でも内容の割には生々しい描写が少なくて、

寧ろ教授の冷静で知的な心理描写が妙に面白く・・・

グイグイ惹き込まれてしまいました

こういう異常心理作品は正直あまり好きではありませんが

たまに読むのは面白いかもです~^^;

 

素材提供:AICHAN WEB 


初夏

2006-07-03 14:54:30 | 雑記
 七月・・・もうすぐ梅雨明け
皆様はいかがお過ごしでしょう?^^
 
本日は一段とお天気も良く、風が爽やかに吹くとても気持ち良い日です
我が家の近くにある公園は格好の散歩道。
春になると桜並木が華やかに彩り、鴨がどこからともなく飛んで来て水辺で遊び、
この、春から初夏、そして夏に向かう頃が最も素敵で大好きです
 
最近とみに忙しく、心の余裕も無いままに時は過ぎ・・・
フッと季節を感じたくって、先日久しぶりに散歩してみました~
この素敵なお写真は、る~さんご提供の北海道の桜です。
 
もちろん今は桜は咲いておりませんが、なんとな~く雰囲気が似てるのと・・・
あの「赤毛のアン」の冒頭のシーンに登場するりんごの並木道
アン命名「歓喜の白路」のイメージに限りなく近く感じるので。。
 
頭上には香りたかい、雪のような花が長い天蓋のように続いていた。
枝の下には紫色の薄い幕が一面にたちこめ、はるかさきのほうに、
寺院の通路のはずれにある大きなばら形窓のように、夕やけ空が輝いていた。
 
この並木道をマシューおじさんと通る時、アンの心の中を駆け巡ったであろう
抑えようの無い溢れる歓喜
どれ程の想いだったのだろう・・・?
あるいは、あのヨハン・シュトラウスⅡ世が「ウィーンの森の物語」を作曲した時、
早朝に駆け抜けた湖畔の森の美しさとは、
どれ程のものだったのだろう・・・?
 
ぼんやりとこんな事を想像しつつ・・・
多くの芸術家が表現せずにはいられない素晴らしい景色に触れるたび
心がふんわり癒されて・・・がんばろう と思えるのです