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プラムの部屋♪

長い長い休暇中デス。(*_ _) ゴメンナサイ。

愛の妙薬

2005-10-08 22:58:20 | オペラ&バレエ♪
 ガエターノ・ドニゼッティ作曲の楽しい楽しいオペラです。

ドニゼッティ、といえばイタリアオペラを代表する一人・・・のはずなのですが

ロッシーニやベルディと比べると知名度はイマイチかな~と思われます。

でも、「アンナ・ボレーナ」「ルクレツィア・ボルジア」「マリア・スチュワルダ」等

素晴らしいオペラ作品を沢山残しているのですよね。

 

で。。この作品はスペインののどかな農村を舞台に繰り広げられる恋の物語

「愛の妙薬」とは、かの「トリスタンとイゾルテ」に登場したあの恋の媚薬の事です。

 

第一幕。。

ヒロイン・アディーナが、字の読めない人々の為に、

惚れ薬によって運命を狂わされた男女の物語を朗読しながら、

「こんな薬があったら楽しいね」なんて談笑し合うシーンから始まります。

そんなアディーナに恋する二人の男性・・・。

一人は農夫ネモリーノ、そして一人は軍曹ベルコーレ。

ここで歌われるアリア「なんとい美しいひと」はとても素敵です

この段階では少々分が悪いネモリーノ・・・

 

そんな時、いかさま薬売りのドゥルカマーラが登場

ネモリーノは、勧められた安いワインを恋の妙薬と信じ、飲み干した末

「効き目は明日」との言葉と酔っ払った勢いで、

アディーナに対して少々横柄な態度を取り・・・

怒ったアディーナはベルコーレの求婚に応えてしまうのですね。。

そして、約束を交わした直後、ベルコーレへの帰還命令が届き、

結婚式がなんと明日に・・・

 

第二幕。。

アディーナの農園でベルコーレとの婚礼の式が始まりますが

結婚証明書へのサインは引き延ばすアディーナ。

そして、最後の悪あがきをするネモリーノは、すぐ効く恋の妙薬を買う為に、

ベルコーレとの軍隊に入る約束と引き換えに、お金を手に入れます。

 

アディーナは、ドゥルカマーラから、これらのいきさつを聞き、

ネモリーノの強い想いに感動し、涙するのですね。。

この涙を見たネモリーノはアディーナの愛を確信し、

喜びのアリア「人知れぬ涙」を歌うのです。

 

アディーナはネモリーノの入隊契約書を買い戻し、二人は愛を確認し合います。

ベルコーレはそんな二人を見て、「他にも女はいるさ」

と潔くあきらめ、去っていく・・・

いかさま薬売りドゥカマーラは恋の妙薬の効能だと力説

人々が争って買い求め、ドゥカマーラもまた売り尽くして去っていく・・・

 

ま~こんな感じで、万事メデタシメデタシです^^

ちょっと都合良過ぎない・・・なんてヤボな事は言わないで。。

 

素材提供:AICHAN WEB


くるみ割り人形

2005-09-19 23:13:10 | オペラ&バレエ♪

 生で観た唯一のバレエです~。。

もう本当に大昔・・・今は亡き母に連れられて、

生まれて初めて知った、世にも麗しい妖精の世界

 

今振り返って思い出すだけで込み上げるこの感動・・・

本当にどう表現すれば良いのでしょう

 

やっぱ特筆すべきは、なんてったってチャイコの音楽の素晴らしさ

チャイコフスキー、ラフマニノフは、私の好きな作曲家の筆頭に

必ずと言っていいくらい挙げられる方々です

ロシアの雄大な風景を彷彿とさせる伸び伸びとしたメロディ・ライン

ロマンティックな雰囲気

う~ん。。素敵だわぁ~。。

 

ストーリー自体は大した内容ではありません。。

簡単に言っちゃえば、ドイツのシュタールバウム家の子供達の一人、

クララは、ドロッセルマイヤーからプレゼントされたオルゴールの人形、

くるみを割る人形を抱いたまま眠ってしまいますが、

その幻想的な夢の世界を表現した作品が「くるみ割り人形」なのです。

ネズミの大群との戦いや、雪の女王、雪の精や水の精等が登場し

舞台狭しと華麗に舞う、キュートで明るい、とても楽しいバレエです。

 

思わず舞台に釘付けになってしまう華麗なる妖精たちの舞の素晴らしさ

特に二幕に披露されるお菓子の国の妖精たち・・・

デコレーション・クリーム、チョコレート、コーヒー、中国のお茶、金平糖、

ボンボンetc・・・の精が華麗に舞い、クララと王子を歓迎してくれるのです。

そして宴が最高潮に達する主役二人のグラン・パ・ド・ドゥ

 

本当に、人間の身体ってあそこまで美しくなれるものなの~??

色とりどりの衣装といい、素晴らしい踊りといい、美しい音楽といい

まるで夢の世界にいるような気持ちでしたヨ~

 

で。。日頃お世話になってるHP「ネコのいるふうけい」のミーシャさんの

かわいい双子の姉妹、くるみ&みるくちゃんは、まさに現役

お二人に「レッスン、大変でしょう?」って聞いたら

「辛いって思った事は一度もありません

何の迷いもてらいもない、素直な言葉に

あ~。。芸術って素晴らしい。。と改めて感動したのでした

いつかまた、バレエを観に行けたら良いな

 

 

素材提供:AICHAN WEB


フィガロの結婚

2005-08-02 13:29:13 | オペラ&バレエ♪

 モーツァルトのオペラ三部作と言われる中の

「セビリアの理髪師」に次ぐ二作目で、とても明るく華やかなオペラですね。

その曲も馴染み深く、モーツァルトらしさに溢れています。

 

でも実は私・・・ストーリー自体は今に至ってもイマイチ消化出来ていません。

貴族社会をコミカルに表現していて楽しいオペラですが、

登場人物がとても多いうえ、それぞれに思惑があり、

変装したりしてお互いを騙しあい、ラストは大円団といわれていますが

個人的にはう~ん。。そうかな~??という疑問が終始付きまとっているのです。

ま~でも深い事は考えず、音楽と見た目の華やかさ、

明るさのみを楽しめさえすれば、極上のナンバーだとは思います。

 

「セビリアの理髪師」で、フィガロの尽力により、

伯爵は想い人ロジーナと結婚出来ます。

フィガロに対して、その時の褒美に約束してくれた事は

伯爵の従者として雇う事と、初夜権廃止でした。

初夜権・・・。今じゃ考えられない、というか考えたくも無い悪習ですね。

でも当時は領主の当然持つ権限として当たり前のように行なわれていたのです。

 

序曲から素晴らしく華やかなメロディに惹き込まれてします。

おそらく聴けば、ああ、この曲が・・・。と納得出来るはず。。大抵の人は・・・^^;

 

第一幕は、結婚が決まったフィガロとスザンナの楽しそうな様子から始まります。

スザンナは伯爵夫人の小間使いですが、実は伯爵の気持ちは結婚の倦怠からか

少々伯爵夫人に飽きていてスザンナに目を付けているのです。

言う事を聞かなければ廃止したはずの初夜権を復活させると脅しており、

そのことを知ったフィガロはスザンナを護る決意を固めます。

ここで二人が歌う二重唱「もし奥様が夜中に・・・」の掛け合いは良いですね~。。

 

ところが二人の結婚をよく思わない人物は他にもいて

医師バルトロは、姪にあたるロジーナ・・・現伯爵夫人をフィガロの画策により

伯爵に奪われた過去があり、未だフィガロに恨みを抱いています。

女中頭マルチェリーナはフィガロに貸したお金をたてに結婚を迫っており

この二人が協力する約束を交わすのです。

ここでバルトロが「ああ復讐とは楽しみだ」を盛大に歌い上げます。

 

そして、女性にちょっかいを出してばかりいる小姓ケルビーノは

伯爵の怒りを買い、軍隊行きを命じられるという出来事がありますが

フィガロの妙案により、軍隊行きを免れます。

このケルビーノの歌う「自分で自分が分からない」は素晴らしいです~。。

そしてフィガロの歌う「もう飛ぶまいぞ、この蝶々」等々、

第一幕からかなり多彩で色々な魂胆が渦巻く様子が描き出されます。

 

第二幕は伯爵夫人の部屋で、フィガロとスザンナが伯爵の企みを訴え

みんなで伯爵を騙す計画を立てます。

まず、ケルビーノに女装させ、スザンナの代わりに伯爵の元へ行かせるのです。

 

ここでは有名なアリアが沢山歌われますね。。

特にケルビーノの歌うカンツォーナ「Voi che sapete」は学生時代、

音楽の授業で歌った人も多いと思います。

 

主にここでは裏工作が行なわれる様子を中心に展開されます。

特に医師バルトロとマルチェリーナの企み・・・

フィガロが借金を返せない場合の証文をたてにマルチェリーナがフィガロに

結婚を迫るシーンは、後に真相が判明した時の事を思えばかなり滑稽です。。

 

で。。第三幕^^

婚礼の準備が整った大広間での妙な展開・・・。

伯爵は”指をくわえて”従者フィガロの幸せを見てる気はありません。

なんとかしてスザンナをモノにしようと目論んでいます。・・・なんて奴だ!

 

その伯爵を騙す裏工作として、スザンナと伯爵夫人は

”スザンナが伯爵と裏庭での密会を承知し、伯爵夫人がスザンナに変装して

会いに行く”という計画を立てるのです。

 

その伯爵夫人。。最初の頃の伯爵の愛がどこへ行ってしまったの?

と嘆きのアリアを歌います。切ないですね~。。

 

続いて医師バルトロとマルチェリーナが

「借金を返済するかマルチェリーナと結婚するか」と迫ります。

フィガロは「結婚には両親の承諾が必要だ」と言って

行方不明の両親の存在を語り、生れた時の服装や腕のアザを見せます。

そして発覚した真実!フィガロの両親はバルトロとマルチェリーナ!?

 

ねえ、ちょっと待ってよ。それはないんじゃないの~??

って思ったのは私だけではないと思うのですが

それはともかく・・・「坊やこうして抱かれたら」の素晴らしい六重唱が

華やかに歌われ、バルトロとマルチェリーナも同時に結婚式をする事に・・・。

三幕のラストは伯爵夫人ロジーナとスザンナの二重唱。

 

第四幕は深夜の庭。

スザンナが伯爵と密会する、という事を知ったフィガロは

それが裏工作と知らず、「よりによって結婚式の日に密会とは!」

と怒り狂い、アリア「目を開け愚かな男達よ」を歌います。

 

そしてそこへ、衣装を交換し合ったスザンナと伯爵夫人の登場。

スザンナが歌うアリア「さあ早く来て愛しい人よ」は素敵です。

でもここからがとてもごちゃごちゃで・・・。

要するに、それぞれが騙しあいをしていた事が分かり、

最後は伯爵が伯爵夫人に対して「申し訳なかった。許しておくれ。」と謝って

みんなが収まるべきところに収まった。

めでたしめでたし・・・という事になるのですね。。

 

ま~冒頭にも書いたように、ストーリーに関しては深い事は考えず

音楽の素晴らしさに酔いしれるだけならとても楽しいオペラです~。。

 

素材提供:ゆんフリー写真素材集


ラ・ボエーム

2005-07-19 00:33:27 | オペラ&バレエ♪

 ジャコモ・プッチーニの歌劇として有名です。


原作はアンリ・ミルジュの『ボヘミアンの生活風景』。

ボヘミアンだったミルジュの日常生活を綴っているだけの作品、

といってもいい内容なのですが、

プッチーニの類まれなる才能によって美しいオペラとして見事に

開花した作品で、同じパリを舞台にしていても『椿姫』とは違った趣があります。


でも実はこの歌劇の背景には作曲家レオン・カヴァッロとの

様々な確執があったんですよね。。

ま~それはおいておくとして・・・


この作品は、パリの下町に住む若者達の愛と夢と友情を描いた歌劇です。

4人の青年にはそれぞれに夢があり、

ロドルフォは詩人、マルチェッロは画家、ショナールは音楽家、

コッリーネは哲学者を目指して勉強に、遊びに、日夜暮らしています。


第一幕のロドルフォとミミの出会いのシーン。。

月明かりの中で歌うアリア『冷たき手を』『私の名はミミ』。

ロマンティックで素敵です♪


第二幕ではロドルフォの友人マルチェッロと元恋人のムゼッタとのやり取りが面白い。

『ムゼッタのワルツ』は華やかで軽やかで・・・大好きです


第三幕での、この二組の対照的な別れのシーンがなんとも印象的です。

貧しいゆえに、お互いを思いやって別れるロドルフォとミミ・・・。

自由に生きたいムゼッタと嫉妬に苦しむマルチェッロの別れ・・・。

冬に一人ぼっちは寂しいから春になったら別れましょう、

とミミが歌うアリア『あなたの愛の呼ぶ声に』も、四重奏もパリらしい雰囲気です。


そしてラストの第四幕は哀しいですね~。。

屋根裏部屋で4人の男性達が仲良くふざけ合っているところへ

飛び込んでくるムゼッタ。

ミミが、自分の命が残り僅かな事を知り、最後は愛するロドルフォの元で死にたいと

子爵の元を逃げ出してきた事を知らせる為です。


このシーンは、自由奔放で勝手な女、という印象の強かったムゼッタが

実はとても暖かくて素敵な女性である事―――

というより、この作品の登場人物達が、皆心豊かな

優しい若者達である事を一段と感じます。

でもラストはミミの死、という悲しい結末で・・・ホント、泣きましたね~。。


パリの下町を舞台にしただけあって、貧しくてもお洒落な印象があります。

何よりプッチーニの音楽のなせる技なのでしょうね。。 

聴きなれた美しいメロディが物語全体を彩り、

若者達の青春群像が生き生きと描かれていて

悲劇ですが、ロマンティックな作品・・・大好きです

 

素材提供:AICHAN WEB


蝶々夫人

2005-07-11 15:20:49 | オペラ&バレエ♪

 ジャコモ・プッチーニがべラスコの戯曲を歌劇化したこの作品は

なんといってもアリア「ある晴れた日に」が有名ですネ。

でも更に作中、「君が代」「さくらさくら」「かっぽれ」等、お馴染みの曲が使用されていて

日本文化の香る、いわゆる”異国情緒豊か”な作品なのです。

簡単な粗筋。。
 
アメリカ海軍中尉・ピンカートンは、軽薄な遊び人・・・
 
異国の地、日本の長崎で現地妻を調達すべく訪れた日本家屋で、蝶々さんと出会います。

ピンカートンと違ってこの結婚を本気に取っている蝶々さんは、誉れ高き武家の娘から

食べる為に芸者となった哀しい身の上を語るのです。

 
蝶々さんが女友達と共に登場する時の「愛のテーマ」はとても素敵な曲ですね~。
 
そして次々に日本の文化を際立たせるべく用意されたメロディ・・・

「越後獅子」「君が代」「さくらさくら」が演奏されます。

でもこの結婚式の時に、祖先の信仰を捨てた蝶々さんに対しての

叔父の怒りを表現する不気味な音楽「呪いのテーマ」も流れるのです。

この時既に悲劇は約束されていたわけですね。。
 

蝶々さんとピンカートンが結ばれてから数ヶ月後、ピンカートンはアメリカに帰国します。

そして何の音沙汰も無いまま3年の月日が・・・。

この間、ピンカートンの帰りを夢見て歌われるアリアがあの有名な
 
「ある晴れた日に」なのです。

 

実はアメリカに本妻がいて、蝶々夫人とは一時の戯れに
 
結婚式を挙げただけのピンカートン。。

幼い息子を抱えて「この子はどうなるのでしょう!」と嘆く蝶々夫人。。

 

「誉レニ生キル能ワズバ、誉レニ死セヨ」

 

再び芸者として生きるくらいなら・・・と死を選んだ蝶々夫人は、
 
息子をピンカートン夫妻に託し

白装束に身を包み、短刀で喉を切って自害するのでした。

 

本当に悲しい嘆かわしい内容ですが、おそらく実際にあったんだろうな~とも思います。

二度と繰り返したくない悲劇ですね。
 

 
写真提供:「るるるるの別荘」ruhagi嬢