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プラムの部屋♪

長い長い休暇中デス。(*_ _) ゴメンナサイ。

マルグリッドとアルマン

2006-07-07 10:13:52 | オペラ&バレエ♪

 白沼に・・・知らぬ間に^^;・・・gブログにお引越しして一年経っておりました

一年の間には本当に色々な出来事がありまして・・・

でもま~私生活は置いといて・・・

 

このような拙いブログを、いつも応援(?)して下さってる皆様、

本当に有難うございます。

今後とも、細々続けていこうと思っておりますので・・・

気長にお付き合い頂けたら嬉しいです。

どうぞよろしくお願いします。

 

で。。この表題はバレエ版「椿姫」

ショパンのピアノ協奏曲第一番の調べに乗って

主役の二人がパ・ド・ドゥを踊ります。

原作「椿姫」の魅力と大好きなショパンのメロディの見事な融合

最高です~

 

初めて二人が出会い、愛の喜びを全身で表現する第一幕。

二人の未来に暗雲が漂い始め、破局に向かう哀しい第二幕。

 

これもヌレエフ&フォンティーン版を観たのですが、実に官能的で美しい。。

言葉が無くても二人の表情や仕草で、すべてが伝わってくるのです。

しなやかに絡み合い、クネクネシナシナ・・・

二人の愛の世界に否が応にも惹き込まれてしまいます。

 

ところでこの伝説のパートナーですが、親子程も年が離れているのですね。

ヌレエフがまだ20代の時、既に40代だったフォンティーン。。

でもひとたび舞台に出ると、年齢差を全く感じさせません。

も~凄すぎっ

 

いくつになっても瑞々しい少女の心を忘れないフォンティーンの魅力と

若くても大人の男として堂々と渡り合うヌレエフの魅力。。

まさに奇跡のパーフェクト・パートナーですね^^

 

ということで。。

いくつになっても 瑞々しいオンナ目指してゾ^^

 

素材提供:AICHAN WEB


真夏の夜の夢

2006-06-28 00:32:53 | オペラ&バレエ♪

 ちょこっとお久しぶりでございます。

少々体調を崩してしまい、三日間昏睡・・・じゃない爆睡状態でした。。

で。。連休明けの業務はやたら忙しく・・・。

なんだかタラタラ言い訳してどうする??って感じですネ^^;

スミマセン><

・・・今回は同じシェークスピアでも、喜劇です

やはり楽しい作品で気持ちを盛り上げないと・・・ネ^^

 

この土地の領主シーシアス公とヒポリタの結婚式を中心に、

職人達が計画した猿芝居や、ハーミアを巡って三角関係からの駆け落ち騒ぎ、

そして妖精の国で起こった夫婦喧嘩。

これらが見事に融合し、いたずらな妖精パックの活躍が一際目立つ、

ハチャメチャだけど^^とても楽しい作品です。

そして、その素晴らしい戯曲に感銘を受けたというメンデルスゾーン

これまた素晴らしい音楽を作曲し、とても素敵なバレエが誕生しました。

中でも序曲や結婚行進曲はとても有名ですね。

五幕からなる作品ですが・・・まだ本調子ではないのでアッサリアラスジのみ。。

 

事の始まりは、妖精の王オーべロンと女王タイター二アの夫婦喧嘩から。

オーべロンは言う通りにならないタイター二アを懲らしめようと

妖精パックの協力のもと、惚れ薬を使ったとんでもない計画を立てるのですネ。

・・・それにしても、形こそ違いはあれど、「トリスタンとイゾルテ」や

「愛の妙薬」にも登場しました惚れ薬なるもの。。

実際にあったら良いな、なんて思ったこと、ありませんでした?^^

この作品の惚れ薬は、寝ている隙に目蓋に塗られて、

目覚めて最初に見た人を好きになる・・・というシロモノ。

 

かくして、いたずらパックの大暴れするこの深い森に、

時を同じくして登場するは、素人芝居の練習をしに来た職人一座、

更に、ライサンダーとハーミア、デメトリアスとヘレナ、という四人の男女。

彼らは、知らず知らずにオーベロンとパックの陰謀に巻き込まれ、

一時はとんでもない大混乱状態に陥ります・・・

妖精の女王タイターニアに至っては、

芝居の座長ボトム演じるロバに恋してしまう、という滑稽さなのデス^^。

 

この辺の、恋人達の紆余曲折は・・・かなり笑えます^^

最初にモテモテだったハズのハーミアは全く無視され、

片思いで苦しんでいたヘレナが突然二人の男に言い寄られ・・・

仲良しのハズだったハーミアとヘレナは仲違い。。

そして男二人は遂に決闘か??

 

ここで事態を収拾しようと妖精パックが大活躍

最終的には万事メデタシメデタシの大円団と相成り・・・

シーシアス公とヒポリタの結婚式に、二組のカップルが合体(?)

職人達によるおかしな猿芝居が演じられ、

あの有名な「結婚行進曲」が奏でられるのです

 

そうそう。。

この題名の「真夏の夜」とは、実際には真夏ではないそうです。

妖精が最も元気に活動する季節・・・夏至のことを指しているそうで・・・

正確には6月24日!

まさしく今の時期でして・・・実は間違った邦題なのですね。。

 

という事で、夏本番前の憂鬱な季節、梅雨でございますが

せめて気持ちだけでもカラリと晴れ渡った青空のように

皆様が気持ち良く過ごせますように・・・

 

素材提供:AICHAN WEB


瀕死の白鳥

2006-06-13 20:38:07 | オペラ&バレエ♪

 サン=サーンス作曲の組曲「動物の謝肉祭」の中で

最も有名な曲「白鳥」に、ミハエル・フォーキンが

ロシアの名バレリーナ、アンナ・パブロワの為に振付した

世にも美しい、とても奥深いバレエです。

 

一羽の白鳥が怪我をして飛べなくなり、もがき苦しみ・・・

最後には力尽きて死んでしまうまでを表現するバレエ。

真っ白のチュチュを着て胸には血のように真っ赤なルビーをつけた衣装は

白鳥が怪我をした姿を表現しているそうです。

 

アンナ・パブロワの残した言葉・・・

「幕切れは瀕死ですから、もしも幕が下りてこなかったら、

そのまま死ぬつもりで踊っています」 

は、とても重いですね。。

一瞬のバレエ芸術に、まさに命を懸けて望んでいる真剣勝負の世界。

 

そうそう。

リレハンメル・オリンピックで優勝したオクサナ・バイウル選手が、

エキシビジョンで「瀕死の白鳥」を見事に舞ってくれましたっけ。

この時のオリンピックは熱かったですね~。

なんと、フリーの演技の前日に足の脛に三針縫う大怪我をし、

痛み止めをして出場しての優勝ですヨ~

オクサナ選手の素晴らしい表現力は、聴衆の涙を誘い・・・

今でも一部では伝説として語り伝えられてますね。

 

高い跳躍も華麗なピルエットも無く、小刻みに足踏みをし続け、

手と腕の動きのみで、もう一度飛びたい・・・!!

という切なる想いを表現するバレエ。。

サン=サーンスの名曲と共に、深く深く味わいたい作品です。

 

素材提供:AICHAN WEB


ジゼル

2006-06-12 13:27:22 | オペラ&バレエ♪

 フランスの作曲家アドルフ・アダン作曲によるロマンティック・バレエ。

ハイネの「精霊物語」からヒントを得て創作された作品です。

作中、ヴィリスについての伝説が記されてますが、

ちょっと「赤い靴」を彷彿とさせる内容ですね。

 

ヴィリスとは、結婚式を挙げる前に死んでしまった花嫁達のことで、

若き乙女達はお墓の中でジッとしてられず、夜な夜な地上に現れては

大通りでダンスを興ずる、といいます。

月光を浴びながら踊るヴィリス達は、それはそれは美しい。。

美しいけど恐ろしい・・・

そして、そこに万一若い男性が出くわしてしまったら・・・

も~逃れる事は出来ません

ヴィリス達と休む暇なく踊らされ・・・・死ぬまで踊らされるのです。

 

   ジゼル~第一幕

 

舞台はオーストリアのラインのほとりの小さな村。

そこに住む明るく美しい村娘ジゼルは、ある日突然現れた青年に恋します。

実は彼はある国の王様の息子・・・アルブレヒトという名の王子様で

このアルブレヒトには親が決めたバチルド姫という婚約者がいるにもかかわらず、

この結婚が嫌で、この村に逃げてきたのです。

で。そこで出会った可憐なジゼルとたちまち恋に落ちてしまいます。

一方、ジゼルの事を想う森番ヒラリオンは、アルブレヒトの素性を調べ、

王族である証の剣を発見!盗み出します。

 

そんなある日、逃亡したアルブレヒトを探しにバチルド姫を含めた王族達が

この村にやって来て、ジゼルの家で休息します。

ジゼルは無邪気に自分の恋を、バチルド姫に話すのですね。。

何も知らないバチルド姫も、喜んでその恋を応援してくれるのです。

 

さて。。村は翌日の収穫祭を前に若者達がダンスを興じ

ジゼルとアルブレヒトも仲良く、明るく楽しいダンスの輪に加わります。

と、そこへアルブレヒトの身分を証明する剣を持って登場するヒラリオン

更にバチルド姫が村人姿のアルブレヒトに気付き、

彼こそ婚約者と告げるのです・・・。

真実を知って深く傷つき、発狂したジゼルは我が胸に剣を突き刺し、

その場で息絶えてしまいます。。

 

   ジゼル~第二幕

 

舞台は真夜中の森。

怪しい鬼火が飛び交う中、ウィリの女王ミルタの登場です

そしてウィリとなったジゼルが交わり、ウィリ達の幻想的なバレエが展開されます。

そこへ、深い悔恨と悲しみに沈んだアルブレヒトが花を抱えて登場・・・

ウィリ達の餌食となってしまうのか

ここにジゼルの限りない無償の愛が、絶対絶命のアルブレヒトを救うのです・・・。

 

夜明けの眩しい太陽の光と共に去っていくウィリ達。。

ジゼルもまた、自分の墓の後ろへと姿を消し・・・

ジゼルによって命を救われたアルブレヒトは一人佇むのでした。

 

この手のお話は枚挙に暇がありませんが・・・

無責任な行動は取り返しの付かない事態を招くよ、

という警告として、肝に銘じておきたいですね・・・。

 

素材提供:AICHAN WEB


売られた花嫁

2006-06-01 16:19:39 | オペラ&バレエ♪

 ボヘミア音楽の父スメタナ作曲です。

 

本日より6月。ジューン・ブライドの季節ですね

ということで、これから増えるであろう未来の花嫁さん達へ、

この記事を、愛を込めてお送りさせて頂きます。

・・・あ。。もちろん、花婿さん達も・・・ネ^^

それにしてもこの邦題。なんとかならないのかな~。。

 

ところでスメタナといえば「我が祖国」~モルダウがあまりにも有名ですね。

この歌劇、日本での知名度はイマイチですが・・・

ボヘミアの激しい舞曲を取り入れた明るい音楽と楽しいストーリーが、

チェコにおいては相当人気の高い作品のようです。

 

   第一幕

 

ボヘミアの春のお祭りの日、村人達が春の訪れを喜び祝宴を挙げています。

そんな浮かれ騒ぎの中、なぜか浮かない顔のマジェシカ。。

実はマジェシカの両親は、かつて大地主ミーハと交わした誓約書―――

娘をミーハの息子と結婚させる―――の通り

大地主ミーハの息子との縁談を勝手に進めているのです。

マジェシカの恋人イェニークはそのような状況を聞いても一向に意に介さず・・・

マジェシカにしてみれば、かなり不満なのですね。

 

イェニークには少々謎めいたところがあり、

「実は裕福な家に生まれ、きちんとした教育も受けてきた。

でも父の再婚した相手が冷たい女で、散々辛く当たられたあげく

家から追い出されてしまったんだ。」

という事を最初に教えてくれて以来、それ以上語ろうとしないのです。

 

ところで大地主ミーハには二人の息子がいます。

行方不明の長男と、知能的に問題のある次男・・・。

マジェシカの両親と結婚仲介人ケツァルの間で、次男に嫁がせようという

話しがまとまったところへ当のマジェシカが登場!

「好きな人がいるからミーハの家には絶対に嫁ぎません」と断言

事態を収拾すべく、イェニークと話しをつけに居酒屋に赴くケツァル・・・。

その居酒屋では若者達が陽気にポルカを歌い、踊っています。

 

   第二幕

 

居酒屋ではイェニークが村人達と酒を飲み交わし

「恋はこの世のどんな酒よりうまい」と気炎を上げています。

そこへ登場の結婚仲介人ケツァルは「金こそ総ての源」と水をさす・・・。

でも若者達は意に介さず、ボヘミアの民族舞曲フリアントを踊りながら

外へと出ていってしまいます。

 

誰もいなくなった居酒屋へのっそり登場は、ミーハの次男ヴァシェク。。

あまり知恵が回らず、まともに話せないヴァシェクには、友達もいません。

ここへ来たのは、マジェシカに会って来なさいという母親の命令によるのです。

マジェシカは、顔を知られていない事をいいことに、当の本人である事を隠し

ヴァシェク相手にマジェシカの悪口を散々言い募り、

「あんな女と結婚するのはやめなさい。それより私と結婚しましょう。」

と持ちかけます・・・ ・・・と素直に頷くヴァシェクさん。。

 

二人が去った居酒屋に、結婚仲介人ケツァルとイェニークが連れ立って登場!

「もっと綺麗な娘を紹介するし、マジェシカをあきらめるなら300グルデン出すよ」

とケツァルはなんとかしてイェニークを買収しようとします。

ここでイェニークは画策を練り、《マジェシカは、ミーハの息子以外と結婚しない》

更に、《ミーハの息子と結婚した暁には、ミーハはマジェシカの父親の借金を

帳消しにする》という条件で、結婚仲介人ケツァルの申し出を受けるのです。

誓約書まで作成、大喜びで村人達に見せびらかすケツァル。

当然の事ながら、村人達はイェニークに対し、

「花嫁を売った酷い男」と非難轟々・・・

 

   第三幕

 

ミーハの次男ヴァシェクは、名前を聞かずに別れた娘(マジェシカ)の事が

忘れられず、村の広場をフラフラしています。

とそこへ登場の旅芸人の一行。

花形スターのエスメラルダに一目でマイってしまうのです。。オイオイ・・・

その様子を見た座長は、エスメラルダに誘惑させて、

酔いつぶれて使い物にならない熊役の、代役に立てようと企てます。

 

そんな賑やかな広場へ、今度はミーハ夫婦と結婚仲介人ケツァルが登場!

マジェシカとの結婚誓約書にサインするよう、言いつけます。

でも、マジェシカの悪口を散々聞かされ、

更にエスメラルダに魅了されてしまったヴァシェクは

「マジェシカなんてごめんだ!ジョーダンじゃない!」と言って

逃げ回り・・・なぜか^^マジェシカにぶつかってしまいました。

 

マジェシカは恋人が自分を売ったことが信じられず、

事の真偽を確かめる為に広場にやってきたのです。

結婚誓約書を見せられ、ショックを受けるマジェシカ。。

一方ヴァシェクは、目の前にいる美しい娘が―――

居酒屋で散々マジェシカの悪口を言った当人こそが、マジェシカその人と知り

大喜びで結婚したいと言い出します。・・・

「あの恋は夢だったの?」と泣き出し、悲しみに沈みながら歌うマジェシカ。。

 

ヴァシェクが去り、入れ替わりに登場のイェニーク。

憤りの余り、イェニークへの腹いせに「ミーハの息子と結婚するわ!」と

宣言してしまうマジェシカでしたが、なんとなんとイェニークこそ、

行方不明だったミーハの長男だったのです

総てのからくりを知ったマジェシカは歓喜に溢れ、イェニークに抱きつき和解します。

見事にイェニークにしてやられた結婚仲介人ケツァルは

村人達に散々馬鹿にされ、すごすご退場。。

そこへ熊に扮したヴァシェクが登場!

自分の息子の馬鹿さ加減が恥ずかしいミーハの後妻は、彼を連れて退場・・・

ミーハは大事な長男を取り戻し、マジェシカとの結婚を認め・・・

村中祝福の大合唱の中、イェニークとマジェシカが手を取り合い・・・

メデタシメデタシで幕!^^ 

 

しかしそれにしても・・・少々疲れるオペラですネ。。

 

素材提供:AICHAN WEB


レ・シルフィード

2006-05-12 22:32:11 | オペラ&バレエ♪

 ネオクラシック・バレエの名作ですね~。

私が愛するショパンさまの美しい名曲の数々をミハイル・フォーキンが振付し

ショパニアーナとして上演されたロマンティック・バレエです。

 

月明かりに照らされて、美しいシルフィード達が詩人と戯れる。。

特別なストーリーが無い、まさに麗しい妖精の世界は

白のバレエとも言われているそうです。

 

この美しいバレエのイメージに合わせてとても美しい薔薇を

tetuさんからお借りしてしまいました。

ふわふわの真っ白い花びらが空に向かって咲き誇る様が最高に愛らしい

tetuさん、いつも有難うございます~

 

使用されている曲は全部で七曲。

プレリュード Op.28-7・・・某薬品会社のCMで一躍有名になりましたね

ノクターン Op.2-2  ワルツ Op.70-1  マズルカ Op.33-2  

マズルカ Op.67-3  ワルツ Op.64-2

ワルツOp.18-1・・・華麗なる大円舞曲としてとても人気の高いワルツです

 

バレエ漫画「スワン」の中で、こういった妖精の踊りを最も得意とする

天才少女リリアナ・マクシモーヴァと、ヒロイン真澄との宿命の対決シーンでも

このバレエが登場しましたっけ

初めて読んだ時、実際に観たらどんなバレエなんだろう。。

と興味深々でしたが、本当に夢のように美しいバレエですね~。

なんてったってショパンの名曲に乗せて・・・ですもの

あ~。。ショパンって・・・本当に大好きっ

 

そうそう。。

余談ですが、某薬局はプレリュードイ長調と胃の調子を

掛け合わせて、この曲を選んだそうで・・・ 


コッペリア

2006-04-15 00:18:27 | オペラ&バレエ♪

原作はドイツの作家E.T.A.ホフマンの童話「砂男」。

実に暗~いお話なのですが、レオ・ドリーブの軽快な音楽により華麗に変身!

コミカルなとてもかわいいバレエに生まれ変わってしまいました^^。

 

レオ・ドリーブ。。

知る人ぞ知る、かのチャイコフスキーも多大なる影響を受けたと言われる

バレエ音楽の父です。

序曲のマズルカから始まってワルツ、バラード、ギャロップと

どれもこれも素晴らしい。。

おそらく聴き覚えのある曲ばかりですヨ

 

このバレエは、人形に生命を吹き込む、というテーマを題材にしてます。

このテーマで真っ先に思い浮かぶのがギリシャ神話『ピグマリオン』かな~。。

あの『マイ・フェア・レディ』の元祖です^^。

ま~この『コッペリア』とは全く違いますけど。。

 

主な登場人物は、人形作りの老人コッペリウスと、

彼の作った愛らしい人形コッペリア。

でもコッペリアが人形であることは、この時点では誰も知りません。

そして、向かいの家に住むスワニルダとその恋人フランツ。

そのフランツが、コッペリアにどうも気があるらしく、

当然恋人スワニルダとしては面白くありません。

とうとう喧嘩してしまうのです。

傷心のスワニルダは、なんとしても恋敵コッペリアを目の前で見たい

と熱願していたら、そのチャンスが訪れてコッペリウスの館の鍵を手に入れ

友達と共に館へ侵入します。

そしてなんと、フランツもコッペリアに会いたい一心でベランダから侵入。。

 

第二幕はまさに夢の世界ですね。

自動人形達の踊りがメインになるのですもの。

夢とファンタジーに溢れた美しいバレエの世界。

いつか『コッペリア』は生で鑑賞したいです~。。

 

それはともかく・・・コッペリウスには恐ろしい計画があり、

コッペリアを本物の人間にするべく、生命を注入出来ないものかと画策を練っていて

調度折りよく侵入してきたフランツを睡眠薬で眠らせ、魔法の呪文を唱えるのです。

ところがコッペリアと思い込んでいた相手は、なんと瓜二つのスワニルダでした。

そうとは知らないコッペリウスは、人形が滑らかに動き始めるのを見て

実験成功とばかりに狂喜乱舞

その隙を縫ってスワニルダはフランツを叩き起し、一目散に逃げだします。

大切なコッペリアを壊されて悲嘆にくれるコッペリウス。。

こ、これはいくらなんでも可哀相。。酷すぎますね・・・。

 

第三幕では、仲直りしたフランツとスワニルダの結婚式が行われます。

村長からお祝い金まで出ますが、そこへ登場の激怒したコッペリウス。

一部始終を話し、損害賠償を請求します。

さすがに反省したスワニルダはお祝い金を総て差し出し、

村長もまた、金貨を与え、とりあえず収まります。

ま~この辺はバレエですからね。。深い事はあまり考えないことです

最後は人の一生を現わす意味を持つ「時の踊り」から始まり、

夜明け、祈り、仕事、結婚、戦い、そして平和の踊りが繰り広げられ、

華やかな全員のギャロップで舞台は幕・・・。

 

バレエくらい、夢があって華やかな舞台ってないな~と思います。

人間の肉体美と美しい音楽が見事に調和し、

この上もない極上の世界が展開される・・・。

う~ん。。素敵ですよね~

 

素材提供:AICHAN WEB


眠れる森の美女

2006-04-13 23:48:37 | オペラ&バレエ♪

 チャイコフスキー作曲の、最も長くてロマンティックなバレエです~

プロローグから第三幕まで休憩を入れて約4時間

相当な体力が必要だそうで・・・バレリーナにとって最も過酷なバレエだそうですね。

愛と夢と勇気と希望・・・数々の名作バレエの中でも

素晴らしい要素が満載の・・・も~大好きな作品です

原作はシャルル・ペローの童話から。。

 

   プロローグ

 

宮廷では誕生したばかりの揺りかごの中のオーロラ姫を皆が祝福しています。

王と王妃が玉座に着き、招かれたリラの精達が次々与えてくれるのは

「暢気」「鷹揚」「元気」「優しさ」「勇気」「美しさ」等々

素敵な容姿、才能、性格等のプレゼント

6人のリラの精たちの舞はバラエティに富んでて素敵ですね

と、ところが 招かれなかった唯一人の精カラボスが登場

「オーロラは16歳の誕生日に、糸つむぎの針に刺されて死ぬ」

という恐ろしい呪いをかけて去ってしまうのです

嘆く王と王妃に向い、リラの精達は「死ぬのではなく百年の眠りにつく」

と言って慰めるのですが・・・。

 

   第一幕

 

王宮ではオーロラの16歳の誕生日を盛大に祝う宴が催されています。

4人の王子がそれぞれ薔薇を手に、オーロラに結婚を申し込む

「ローズ・アダージオ」。。

ヴァイオリンとヴィオラで奏でられる美しいメロディ

優雅な踊りは、数あるバレエの中でも名シーンの一つですよね。。

と、ところが ここで老婆が登場

オーロラに糸つむぎの針を手渡し・・・オーロラは針に刺されて倒れてしまいます。

とたんに老婆はカラボスに変身 

予言的中を高らかに宣言しつつ去っていく・・・。

嘆き悲しむお城の人々に、リラの精達は「オーロラが百年の眠りについた」

と語り、お城全体に魔法をかけます。

たちまち茨に覆われ、お城全体が深い深い眠りにつくのです。。

 

   第二幕

 

百年の歳月が流れ、舞台は森。

友人達と共に森での一時を楽しむデジレ王子の前に現れたリラの精達は、

王子に、茨に覆われたお城の中で眠り続けるオーロラ姫の幻影を見せます。

有名な「バ・ダクシオン」のシーンですねぇ。。

オーロラ姫の美しさを眼前にし、恋に目覚めるデジレ王子は、

必ずオーロラを見つけ出す事を心に誓うのです

で。。カラボスと戦い、茨を切り分け、遂に見つけたオーロラ姫に優しく口づけ

カラボスの呪いが解けて、百年の眠りから目覚めるオーロラ姫

キャ~なんてロマンティックなのかしら。。

 

   第三幕

 

そしてラストはデジレ王子とオーロラ姫の結婚式です

祝福の為に訪れた宝石の精や童話の主人公達の華麗な舞が披露されます。

金、銀、サファイヤ、ダイヤモンドの四人の精による「パ・ド・カトル」や

長靴をはいた猫と白猫、青い鳥とフロリナ王女、狼と赤ズキンちゃん等の舞は

本当に夢が溢れて素敵です

でもなんてったって主役二人の「グラン・パ・ド・ドゥ」ですヨ~

デジレ王子の逞しい舞とオーロラ姫の優雅で愛らしい舞

チャイコフスキーの音楽って・・・ホント夢があって良いですねぇ。。

 

日頃お世話になってるミーシャさん家の双子の姉妹くるみ&みるくちゃんへ・・・

ささやかなお祝いと激励の気持ちを、「眠り~」に込めて送らせて頂きます

高校入学おめでとうございます 花の16歳ですネ

素敵なバレリーナ目指してがんばって下さい^^

影ながら応援しておりマス

 

素材提供:AICHAN WEB


夕鶴

2006-03-22 23:02:54 | オペラ&バレエ♪

 あの日本の民話「鶴の恩返し」を題材に木下順二が戯曲化。

その戯曲を元に、團伊玖磨が作曲してオペラ化した作品です。

随分昔、TVで放映されたのを夢中になって観た記憶がありますが

誰がつうだったかは見事に忘れて・・・・というか知らなかったりしてます・・・

でも妙に鮮明に覚えているところをみると、かなり衝撃的だったようですネ^^;

 

昔昔の大昔・・・雪深いある村に与ひょうという人の良い百姓さんがおりました。

最近、与ひょうの元に嫁いできたつうというお嫁さんは、

とても美しくて物静かな、機を織るのが大変上手な女性で、

つうが織る布は「鶴の千羽織り」と呼ばれるくらい素晴らしいものでした。

 

二人は仲良く、貧しいけれど幸せな暮らしをしておりましたが

つうの織る「千羽織り」が都で大変高価に売れる事に目をつけた

強欲な二人の男が、つうが鶴の化身なのでは?と疑い、

与ひょうに、過去に鶴を助けた事があるか聞き出します。

思ったとおり、矢が刺さって傷ついた鶴を助けてやった事があるといい、

その直後、つうが与ひょうを訪ねてきた事実を探り出す二人。

 

「千羽織り」で大儲けしようと企んだ二人にそそのかされ、

すっかり物欲の虜になってしまう愛しい夫。。

でも生命の危険を侵しても与ひょうの為に機を織る決意をするつう。。

この時つうは、機を織っている時には絶対に覗かない事を与ひょうに約束させます。

 

ところが強欲な二人組の男がこっそり中を覗き見てしまい・・・驚愕!

我慢できなくなった与ひょうも遂に覗いてしまいます。

中にはつうの姿はどこにもなく、いるのは一羽の鶴・・・

鶴が・・・鶴が機を織っている

「とうとう見てしまったのね・・・。」

「せめて一枚は残しておいてね・・・。私を忘れないで・・・」

愛する人に自分の正体を見られてしまってはもはや人間ではいられません。

二枚の布を与ひょうに渡し、どこか遠くへ飛び立っていく痩せ細った鶴。。

 

純粋だった与ひょうが、二人の男にそそのかされて

つうの愛した男ではなくなってしまう悲哀。。

ある意味、与ひょうこそ主役の作品かも・・・。

 

「私の大事な与ひょう」「さようなら」「夕鶴の幻想曲」等哀愁に満ちたメロディや

「かごめかごめ」を子供達と歌い踊るシーン、

「うん、おら、ほんにつうが好きだ。」「あのなあ、つうよ・・・」等方言混じりの

脚本の妙味が味わえる日本が誇る素晴らしいオペラです。

 

素材提供:AICHAN WEB


伯爵家令嬢マリツァ

2006-03-15 11:32:14 | オペラ&バレエ♪
 ハンガリー代表のエメリッヒ・カールマン作。

 

ハンガリーの大地主マリツァ伯爵家令嬢とウィーンの斜陽貴族タシロの

美しくも情熱的な恋と、ハンガリー貴族ジュパンとタシロの妹リーザの恋と、

二組の恋愛模様がハンガリーの平原を舞台に繰り広げられる

明るく楽しい、ミュージカル的要素がふんだんに盛り込まれたオペラです。

 

   第一幕

 

ジプシー女マンニャの「三日月の出の前に、このマリツァ伯爵令嬢が恋に落ち

何が起ころうと、満月の夜には結ばれる」という予言の歌「幸せという美しい夢」が

オーケストラによりねっとりと静かに奏でられます。

 

そして一転、破産した斜陽貴族タシロの、苦境にありながらも元気良く

マリツァ農場で働く周りを、子供たちが楽しそうに取り囲み

「始めましょう!元気よく」を歌い踊るシーンに・・・。

タシロは、貴族という身分を隠し、農場の管理人になっているのです。

明るくやさしい彼は子供達の人気者なのですね。

 

ウィーンの近況を友人から聞き、望郷の想いからタシロが歌うウィンナ・ワルツ

「ウィーンへ愛をこめて」はちょっぴり切ないメロディです。

美しいウィーンの町の乙女や青い目の娘たちに伝えて

流れるドナウやワルツにもよろしく

子供たちが夕べに家路を辿る小道にも、夢の町は今も胸に

わがウィーン わがウィーン

・・・素敵です~。。

 

そしていよいよマリツァ伯爵令嬢の登場です。

ウィーンの社交界の花マリツァですが、収穫祭の夜、久しぶりに広大な農場に

・・・コロジュバールに帰ってきます。

マリツァの歌う「チャールダーシュの夢―――」はいかにもジプシー音楽で

華やかですが、少し哀愁漂う雰囲気ですね。。

 

実はウィーンの社交界でマリツァは、タシロの妹リーザと親しくなり

この帰還のおり、一緒に連れてくるのです。

タシロが農場の管理人として働いている事を知らなかった妹リーザですが

偶然会えた兄妹は手を取り合って喜びます。

幸せな幼い頃の思い出を歌う二重唱「妹よ」はとても素朴で綺麗な曲です。

 

さて。。

農場主マリツァですが、美しく大金持ちとなれば、わずらわしいくらい

男達が言い寄ってくるのですね^^

それを嫌って架空の婚約者を創作、発表するのですが、

この事から事態はややっこしくなってしまいます。

というのは、婚約者の名前をジュパンと発表したら、なんと同姓同名の

ジュパン男爵が実在し、マリツァに激しく言い寄ってきたからです^^;

この二人の二重唱はとても楽しいです

 

ところで斜陽貴族タシロは、贅沢三昧のマリツァの生活を眼前にし、

過ぎし日の栄光の日々を思い出して、胸が疼きます。

「来てくれ!ジプシー」と切々と歌うタシロの歌を聴いたマリツァは感動し

「もう一度みんなの前で歌って」と居丈高に命令しますが

誇り高いタシロは思わず断ってしまいます。

怒ったマリツァは速攻クビを言い渡しますが、結局紆余曲折の末・・・

「ここに残って・・・」と引き止めるマリツァ・・・「お望みなら・・・」とタシロ・・・

この第一幕のフィナーレに再登場のジプシー女マンニャの言葉

「三日月の出の前にあなたは恋に落ちる。その人は貴族にして騎士」

がいよいよ二人の恋を予感させます。

月明かりの中、歌うマリツァとタシロ。。ロマンティックですね

 

   第二幕

 

タシロの妹リーザは、マリツァに言い寄るために登場したジュパン男爵に

なんと恋してしまうのですね~。。

でもジュパンは未だにマリツァに恋しているのです。

思うようにならない切なさに泣いてしまうリーザを見て

「分かった!あなたは誰かに恋しているんだ」と言い・・・

二人は「夢で逢いましょう」を二重唱。。切ないけどかわいい曲です。

 

実はマリツァは華やかな生活をしていても心は孤独・・・。

いつしかタシロに恋してしまいます。

「私が生まれて初めて恋をして、もしその人があなただったら――」

なんとも華やかなワルツの二重唱が・・・

 

そして更に、収穫祭の宴もたけなわな中、会場を抜け出すマリツァは、

一人で手紙を書くタシロを見つけ「お一人?」と聞き・・・

「騒がしいところは好きではないのです。」

「あら、私もよ」

「本当はあなたもひとりぼっちなのですね」

この「ハイと言って――いとしい君 艶やかに」はヴァイオリンの音色が

本当に麗しく・・・二人の二重唱の夢のようなワルツです。

 

何も知らないジュパンはマリツァに再度言い寄り、婚約の話まで持ち出しますが、

マリツァはゴシップの真相を話して謝ります。

ガックリと肩を落とすジュパンから事の次第を聞きだしたリーザ。。

思わず喜び、その姿を見たジュパンはリーザの恋する相手が自分だと知り

あ~なんと変わり身の早い男よ・・・^^;有頂天になって喜びます。

・・・なんだかな~。。

 

第二幕のフィナーレはまたまた波乱万丈!

タシロの書いていた手紙の一部

「万事金の世の中、その目的を果たすまではここでジッと我慢して―――」

を読んで誤解して激怒したマリツァ嬢。。

結局誤解だった事を知って、激しい憤りは激しい喜びに・・・。

なんて忙しい・・・疲れる人だ。。

 

   第三幕

 

いわゆる結びの段ですね。。

マリツァ、リーザ、ジュパンの歌う「プスタの女たち」の三重唱は

ハンガリーの女と男が一番さ、ハンガリーではなんてったって

チャールダーシュさ、と歌い踊るハンガリー舞曲。

とても軽快で楽しい曲です

 

リーザへの愛に目覚めたジュパンが結婚を申し込み、

タシロの許しを得て無事に結ばれた二人。

残るマリツァとタシロは??

アハハ

もちろん、ハッピーエンドです~。。

情熱のハンガリー女性らしく・・・女が男を追いかけます。

最後に歌う二重唱「ハイと言って」がなんとも甘くてロマンティク・・・。

ジプシー女の予言的中 めでたしめでたしです

 

素材提供:AICHAN WEB


白鳥の湖

2006-01-11 12:59:33 | オペラ&バレエ♪

 チャイコフスキーの名曲にのせて展開される世にも麗しい妖精の世界。。

数あるバレエの中でも最もバレエらしい、と言える作品ですね。

この作品を初めてTVで観た時の感動

こんなにも夢があり、美しいものがこの世にあるなんて・・・くらいの衝撃でしたヨ

 

その後、漫画「スワン」を読んで益々のめりこんでいったのですが

お友達のミーシャさんのHPでかわいい娘さんのバレエの部屋を拝見して感動

スワニーという素敵な薔薇をあいさんのHPで発見してご紹介したところ

即効反応して下さったジュリアさんとの思いがけない縁・・・

というとても楽しい出来事が展開された事を機に

改めて「白鳥の湖」を記事にしてみようかな~と思った次第なのデス

あ。。ちなみにこの画像が、そのスワニーという薔薇です~。。

素敵ですよね

 

多分、私がTVで観たのはボリショイ・バレエ団版だったと思いますが

キーロフ、ウィーン国立、ロイヤル、ニューヨーク・シティ、ハンブルク、

モスクワ、レニングラード、ミラノ・スカラ座、松山等々

大変な数のバレエ団の、あらゆる解釈の白鳥があるのですねぇ。

私は斬新な解釈も良いとは思いますが、どちらかというと伝統を重んじる

従来の正統派を好みます。

 

第一幕

お城の庭園でジークフリート王子の成人のお祝いが行われています。

母君が厳かに宣言。。

本日はジークフリートの独身最後の日。明日の舞踏会で気に入った女性を選び

婚約をしなければなりません・・・と。

 

第二幕

森の奥の湖で、王子が目にする世にも不思議な美しい光景。。

白鳥達が次々と美しい乙女へと変身・・・。

中でも極めて可憐で愛らしいオデットが月明かりの中、静々と登場するのです。

 

ここで語られるオデットの悲しい身の上話。。

恐ろしいロットバルトの魔法により、白鳥にされてしまった彼女は

夜の間だけ本来の姿に戻れること。

その魔法は、オデットを心から愛してくれる青年が現れなければ解けないこと。。

ジークフリートは自分こそ、その魔法を解くことの出来る男だ、と心から誓い

喜びに満ち溢れる白鳥達の華麗な舞が展開されます。

ここは幻想的で美しい・・・最も有名なシーンの一つですね。

 

第三幕

お城の舞踏会会場。

王妃と王子の目の前で、六人の花嫁候補の娘達が次々踊りを披露しますが

王子は誰も選びません。

そんな時、伯爵に扮したロットバルトがオデットと瓜二つの娘、

オディールと共に登場

あまりにもオデットに似ているのでオデットと思い込んでしまうジークフリート。。

ここの黒鳥のグラン・パ・ド・ドゥはバレリーナの本領発揮のシーンですね。

32回転・・・。も~夢中でした

 

第四幕

騙された事に気付いたジークフリートはオデットを追って森の中へ・・・。

白鳥の乙女達の元に戻って全てを語る傷心のオデット。

オデットの嘆きのソロもとても有名ですね。

マーゴ・フォンティーンあたり・・・生で観たかったな。。

 

ここでは男性ダンサーの力量発揮ですね。

ジークフリートとロットバルトの一騎打ち

愛の力は悪に打ち勝ち、見事に魔法が解けて夜明けを迎える二人。。

う~ん。。いいわぁ。。

 

素材提供:AICHAN WEB


ロメオとジュリエット

2005-11-10 15:16:35 | オペラ&バレエ♪

 原作は言うまでも無くウィリアム・シェークスピア。

初めて読んだときは戯曲ではなく、読みやすく改定された

少年少女の為の本でした。

幼い頃から夢見る少女だった私は、ロマンティックな世界にたちまち夢中になり

以後、シェークスピアの作品を片っ端から読み漁ったものでした。

と言ってもきちんとした戯曲を読んだのはもっとずっと後でしたが・・・^^;

原作はちょっと猥褻とゆーか赤裸々とゆーか・・・

 

 ドラマティックな展開のこの作品。

映画化され、ミュージカル化され、プロコフィエフによりバレエにもなり

ついこの前は蜷川演出の舞台劇も上演され・・・で、大変な人気ですが

今回ここで取り上げたいのはグノーの歌劇版です

 

 シャルル・フランソワ・グノー。。

画家の父親とピアニストの母親を持ったおかげで幼い頃より芸術に携わり、

パリ音楽院に入学したほど音楽に浸かっていた彼でしたが、

実は当初、オペラにあまり興味を持たなかったそうです。

きっかけはシューマン、ベルリオーズ等の音楽に触れたことから・・・。

やはり『ファウスト』が最も有名でしょうね。

非常に美しい、でも意外と大衆的な曲が多い作曲家だと思います。

 

 ストーリー。。舞台は16世紀、イタリアのヴェローナ。

 

   第一幕

キャピュレット家の豪華な大広間で行われている仮装舞踏会のシーンです。

この家の一人娘ジュリエットの社交界デビューなのですね。

そのあまりの初々しい美しさに人々からは賞賛の溜息。。

そしてこの舞踏会に、キャピュレット家と敵対関係にあるモンタギュー家の息子

ロメオとその友人マキューシオが密かに紛れ込んでいました。

ロメオとジュリエット。。

ここで二人は出会うべくして出会ってしまうのですね・・・。

この第一幕でジュリエットが歌う「私は夢に生きたい」は

ジュリエットのワルツとしてフランスを代表する華やかで美しいアリアです。

 

   第二幕

キャピュレット家の庭園。あの有名なバルコニーのシーンです

ジュリエットの事が忘れられないロメオは暗闇に紛れ、

キャピュレット家の庭園に忍び込みます。

そこへ、かの愛しのジュリエットがバルコニーに登場、

ロメオへの想いを独白するのです。。

「ロメオ!ロメオ!どうしてあなたはロメオなの?」

ロメオのテノール独唱から情熱的なデュエットへ・・・。

「恋よ、恋よ!」の甘美な旋律は、若き二人の情熱溢れる想いを

ロマンティックに表現しています。

 

    第三幕

ローランス神父の館。

ロメオはジュリエットへの切ない想いをローランスに打ち明けます。

するとそこへジュリエットが登場。。

ローランスは、ひょっとしてこの二人の結婚が、永年に渡る両家の争いに

終止符を打つきっかけになるのでは?と期待し、二人を祝福します。

 

ところがその頃、ロメオの小姓ステファノがキャピュレット家の前で、

この家を揶揄する戯れの歌を歌った事をきっかけに

ロメオの親友メルキューシオと、ジュリエットの従兄ティバルトの決闘が起こります。

そしてメルキューシオは刺されて死んでしまうのです。

親友を殺されたロメオは即座にティボルトに決闘を申し込み、殺してしまう・・・。

そこに登場のヴェローナ公は、ロメオにヴェローナからの追放を命ずる・・・。

う~ん。。なんだかな~。。

 

    第四幕

ジュリエットの部屋。

なんとここでは既に結婚したロメオとジュリエットの新婚初夜のシーンです。

ジュリエットはあっけなくティバルトを殺したロメオを許してますが・・・

 

ま~それはともかく、ジュリエットの名セリフ「あれはひばりではなく、

夜鳴くナイチンゲール」はなんとも風情があって素敵ですね~。。

ここで歌われる愛の二重唱もとても美しい曲です。

 

父親から、ティバルトの遺志として、パリス公との結婚を強いられるジュリエット。

嘆き悲しむジュリエットを見るに見かねたローランスは、

丸一日仮死状態になる薬を与え、ロメオに連絡するから墓場で落ち合い

駆け落ちするよう、助言します。

が!この連絡がうまくいかなかったのですね~。。

薬を飲んで倒れるジュリエット。誰もが死んだと思います。

 

    第五幕

キャピュレット家の墓場。

ジュリエットが死んだと聞いて駆けつけたロメオは、仮死状態と知らず

自分も後を追おうと本物の毒薬をあおり・・・なんとその直後にジュリエットは

仮死状態から目覚めるのです。

一瞬の喜び・・・。でも時既に遅し。。

即座に状況を見てとったジュリエットは、ロメオの短剣を我が胸に突き刺し

二人は共に息絶えるのでした・・・。

 

素材提供:AICHAN WEB


魔笛

2005-11-03 22:52:47 | オペラ&バレエ♪

 モーツァルトの有名な歌劇です。

このオペラは沢山あるオペラの中でもちょっと異色ですね。

とても親しみやすくて、いわゆる濡れ場^^が無いので

子連れでも安心して観劇出来ます。

 

この作品は全部で二幕・・・一幕目はちょっと慌しい雰囲気ですね。

巨大な蛇に襲われた王子タミーノを、夜の女王の三人の侍女が助けます。

この三人の三重唱はとても綺麗なハーモニー・・・とても好きな場面です。

 

そして第二場であの鳥刺しパパゲーノが登場します。

この歌劇「魔笛」を最高に魅力的にしてくれる貢献者は

なんといってもこのパパゲーノでしょう^^。

王子タミーノがどこまでも清く正しく美しく・・・であれば、まさに対極を行く人物。

王子の「蛇をやっつけたのは君かい?」との質問に

「そうだ」と平気で答えちゃうのです。

で。。怒った三人の侍女達に猿轡をはめられてしまいます。

 

ところで王子タミーノは夜の女王の娘パミーナの肖像画を見せられ、

な、なんと一目ぼれしてしまうのですね。。・・・肖像画に・・・^^;

この時タミーノ唄う「肖像のアリア」は王子様の最高の見せ場です。

 

そして夜の女王登場!

「試練を乗り越え、幽閉されている我娘パミーナを救ってくれれば、

あの娘は永久にそなたのもの」とタミーノに伝えます。

一目ぼれした王女様の為ならばと勇みたつ王子タミーノ。

そして嘘をついた為に口封じをされていたパパゲーノも同行する事になるのです。

 

三人の侍女達は、王子タミーノには魔笛を、パパゲーノには魔法の鈴を与え

それらを使ってあらゆる困難に打ち勝つよう、応援してくれるのです。

この魔笛と鈴・・・。楽しい役割を果たしてくれるのですね~。。

 

パパゲーノとパミーナのやり取りや、門番モノスタトスのパミーナに対する誘惑、

そしてザラストロの登場と、この辺りの展開は結構ドタバタ ・・・。

ザラストロ・・・。最初は悪の親分だったはずが、

途中から正義の味方に変身してしまうのですヨ・・・。

ま~それはともかく、この第一幕の終わり頃に漸くタミーノとパミーナは

会うことになります。

 

で。。第二幕。

ザラストロは、タミーノとパパゲーノに「沈黙の試練」を与えます。

パミーナと結婚する為の試練ならと喜んで受けるタミーノですが、

パパゲーノは抵抗するのです。・・・が^^;

パパゲーナという女性の存在を知り、試練を受ける決心をするのです。

でも沈黙を立派に守り続けるタミーノに対してパパゲーノはしきりに話しかけ・・・

沈黙の試練もへったくりもないのですねぇ・・・。 

 

ここで夜の女王再び登場!

我娘パミーナに短剣を与え、ザラストロへの復讐を促します。

この時夜の女王が歌うアリア「地獄の復讐が私の心の中に燃え」は凄いです。

 

パミーナはどうしたらいいのか、タミーノに相談したいのですが、

沈黙の誓いを続けているタミーノは一切口をきいてくれません。

そんな誓いをしているとは知らないパミーナは深く傷つきます。

この時パミーナの唄うアリア「ああ、私にはわかる」は、

モーツァルトの有名なト短調・・・悲しいけど美しい曲です。

「もう私に対する愛情はなくなってしまったのね。私には分かるわ・・・」

なんて切ない内容なのでしょ~。。

 

この後、様々な展開があり・・・

とにかくタミーノとパミーナは試練を乗り越え、無事結ばれます。

そして残るはパパゲーノ。

最初は老婆として登場したパパゲーナですが、パパゲーノの愛の誓いにより

若い娘に変身します。

紆余曲折を経て無事結ばれるのですが、

この二人の歌う「パ、パ、パ」の歌は本当に楽しいです。

二人が歌う背後に、子供たちが一人二人と増えていく演出も

なんともかわいい 

幻想的、といえば幻想的な、でもパパゲーノの存在によって、

かなり俗世間的な雰囲気も重なった、とても楽しい御伽噺オペラです。

 

私が在学中、歌を教わっていた先生がある舞台でパパゲーノ役で出演し、

喝采を浴びる姿を拝見・・・それまで抱いていた、その先生に対する

堅苦しいイメージが払拭され、一気に親しみを持ってしまったという、

私にとって、色々な意味で転機になった作品でもあったりしてます。。

 

 

素材提供:AICHAN WEB


ラ・トラヴィアータ

2005-10-29 13:33:52 | オペラ&バレエ♪

 原作はアレクサンドル・デュマ・フィス。

 

この作品を、ジュゼッペ・ヴェルディが作曲し、素晴らしい歌劇になりました。

本当に全編通して美しい音楽に満ち溢れていて、ワクワクします。

ラストは悲しいけど。。

 

 ヒロインはパリの高級娼婦ヴィオレッタ。

大富豪の息子アルフレードの熱烈で真剣な愛に心を打たれ、
 
二人は郊外の別荘で幸せに暮らし始めます。
 

ところがアルフレードの父ジェルモンがヴィオレッタの愛情を誤解し、

アルフレードの留守に郊外に訪ねてくるのです。

話をするうち、誤解していた事は納得し、ヴィオレッタに好意すら抱くものの、
 
名家の立場上、アルフレードの妹の縁談に差し支えるスキャンダルは
 
どうしても避けたいと訴えます。
 

ヴィオレッタは泣く泣く身を引く決意をし、
 
アルフレードに手紙を託して家を出ていくのです。

裏切られた思いのアルフレッドは、公衆の面前でヴィオレッタを罵り・・・
 
傷心のヴィオレッタは失神。。
 

     ――――――――――――――――――――
 

父親から総てを聞いて真実を知り、激しく後悔するアルフレード。

ヴィオレッタの真摯な姿に心を打たれ、
 
娘として迎え入れたいと請う父ジェルモン。

ところが既に胸の病で余命いくばくもない状態だったヴィオレッタは
 
遅すぎると嘆きます。

そして遂に命尽き、愛する人の胸の中で息を引き取るのでした。。

 
 
この歌劇はも~大好きです!

特に第一幕の夜会のシーンで歌われる「乾杯の歌」は、
 
華麗なメロディがあまりにも有名ですね。

恋する若者の弾ける歓喜に満ち溢れ、
 
自分でもどうしようもない想いをそのまま歌に託したようで、

聴いていて自然と心が高揚し、懐かしいような
 
幸せな気持ちに襲われてしまいます。

とにかく私の中で、数ある歌劇の中でも一、二を争うくらい大好きなのです
 
 
 
この世にも麗しい椿のお写真は、彷徨の軌跡tetuさんご提供。。
 
なんて美しい色合いなのでしょう
 
tetuさん、本当に有難うございます。

カルメン

2005-10-29 11:14:49 | オペラ&バレエ♪

原作はフランスの作家プロスペル・メリメの中篇小説ですが、

フランスの作曲家、ジョルジュ・ビゼーの歌劇としての方が有名ですね。

 

この「カルメン」の情熱的な雰囲気に合わせて、

tetuさんが最高に美しい真紅の薔薇を提供して下さいました。

本当に皆さん、なんてセンスが良いのでしょう

そして快く素敵なお写真を提供して頂ける私は本当に幸せです~

 

さて。。1875年、パリ・コミック座の初日が散々な結果だった事、

オペラファンの間では結構有名ですよね。

その頃の歌劇に求められていたのは、主に穏やかで上品な恋愛劇で、

美しいバレエ・シーンの入るグランド・オペラが主流でした。

が!『カルメン』は正反対―――ジプシーそのものの自由奔放な女性がヒロインで、

不貞、密輸、殺人と、不道徳極まりない凄まじい内容なんですね~。

ところが初日の失敗もなんのその。。

その後、かえって不道徳な内容が評判を呼び、大変な人気を博すのです。

確かに当時の人々にとっては衝撃的な内容だったでしょうね。

でも軽快な音楽や華麗な舞い、エキゾチックな雰囲気は、

人気が出ないわけありませんよね。


ストーリー。。

婚約者と遠く離れてセビリアの竜騎兵として勤務するドン・ホセは、

喧嘩騒ぎを起こしたカルメンを連行しますが、カルメンに誘惑されて逃がしてしまいます。

ドン・ホセは、その罪で獄に繋がれてしまうのですよね。

その後、カルメンの危険な魅力に沢山の男達が狂っていきます。

中でも闘牛士エスカミーリョの存在は、ドン・ホセにとっては脅威でした。

最終的に、すったもんだの挙句、ドン・ホセはカルメンを刺し殺してしまうのです。


ハハハ。。^^;こうやって粗筋だけ読むといかにも不道徳極まりない内容ですネ~。。

でも音楽を聴けば「あ~、あの曲!」って絶対聞き覚えのある曲ばかりです。


第1幕、煙草工場前の広場のシーンの「前奏曲」は多分運動会でよく流れましたよね。

そして、お色気たっぷりにドン・ホセを誘惑するカルメンの「ハバネラ」は超有名。。

大好きです 


第2幕では、やはり闘牛士エスカミーリョの「闘牛士の歌」がカッコいい!

第4幕でも確かみんなで合唱するシーン、ありましたっけ。。

とにかく全体的に華やかで賑やかで異国情緒たっぷりの、本当に楽しい歌劇です。

結末は悲劇ですが。。


それにしてもこんな情熱的な女性に関わってしまったら、

人生波乱万丈にならざるを得ませんね。