ボヘミア音楽の父スメタナ作曲です。
本日より6月。ジューン・ブライドの季節ですね
ということで、これから増えるであろう未来の花嫁さん達へ、
この記事を、愛を込めてお送りさせて頂きます。
・・・あ。。もちろん、花婿さん達も・・・ネ^^
それにしてもこの邦題。なんとかならないのかな~。。


ところでスメタナといえば「我が祖国」~モルダウがあまりにも有名ですね。
この歌劇、日本での知名度はイマイチですが・・・
ボヘミアの激しい舞曲を取り入れた明るい音楽と楽しいストーリーが、
チェコにおいては相当人気の高い作品のようです。
第一幕
ボヘミアの春のお祭りの日、村人達が春の訪れを喜び祝宴を挙げています。
そんな浮かれ騒ぎの中、なぜか浮かない顔のマジェシカ。。
実はマジェシカの両親は、かつて大地主ミーハと交わした誓約書―――
娘をミーハの息子と結婚させる―――の通り
大地主ミーハの息子との縁談を勝手に進めているのです。
マジェシカの恋人イェニークはそのような状況を聞いても一向に意に介さず・・・
マジェシカにしてみれば、かなり不満なのですね。
イェニークには少々謎めいたところがあり、
「実は裕福な家に生まれ、きちんとした教育も受けてきた。
でも父の再婚した相手が冷たい女で、散々辛く当たられたあげく
家から追い出されてしまったんだ。」
という事を最初に教えてくれて以来、それ以上語ろうとしないのです。
ところで大地主ミーハには二人の息子がいます。
行方不明の長男と、知能的に問題のある次男・・・。
マジェシカの両親と結婚仲介人ケツァルの間で、次男に嫁がせようという
話しがまとまったところへ当のマジェシカが登場!
「好きな人がいるからミーハの家には絶対に嫁ぎません」と断言
事態を収拾すべく、イェニークと話しをつけに居酒屋に赴くケツァル・・・。
その居酒屋では若者達が陽気にポルカを歌い、踊っています。
第二幕
居酒屋ではイェニークが村人達と酒を飲み交わし
「恋はこの世のどんな酒よりうまい」と気炎を上げています。
そこへ登場の結婚仲介人ケツァルは「金こそ総ての源」と水をさす・・・。
でも若者達は意に介さず、ボヘミアの民族舞曲フリアントを踊りながら
外へと出ていってしまいます。
誰もいなくなった居酒屋へのっそり登場は、ミーハの次男ヴァシェク。。
あまり知恵が回らず、まともに話せないヴァシェクには、友達もいません。
ここへ来たのは、マジェシカに会って来なさいという母親の命令によるのです。
マジェシカは、顔を知られていない事をいいことに、当の本人である事を隠し
ヴァシェク相手にマジェシカの悪口を散々言い募り、
「あんな女と結婚するのはやめなさい。それより私と結婚しましょう。」
と持ちかけます・・・
・・・と素直に頷くヴァシェクさん。。
二人が去った居酒屋に、結婚仲介人ケツァルとイェニークが連れ立って登場!
「もっと綺麗な娘を紹介するし、マジェシカをあきらめるなら300グルデン出すよ」
とケツァルはなんとかしてイェニークを買収しようとします。
ここでイェニークは画策を練り、《マジェシカは、ミーハの息子以外と結婚しない》
更に、《ミーハの息子と結婚した暁には、ミーハはマジェシカの父親の借金を
帳消しにする》という条件で、結婚仲介人ケツァルの申し出を受けるのです。
誓約書まで作成、大喜びで村人達に見せびらかすケツァル。
当然の事ながら、村人達はイェニークに対し、
「花嫁を売った酷い男」と非難轟々・・・
第三幕
ミーハの次男ヴァシェクは、名前を聞かずに別れた娘(マジェシカ)の事が
忘れられず、村の広場をフラフラしています。
とそこへ登場の旅芸人の一行。
花形スターのエスメラルダに一目でマイってしまうのです。。オイオイ・・・
その様子を見た座長は、エスメラルダに誘惑させて、
酔いつぶれて使い物にならない熊役の、代役に立てようと企てます。
そんな賑やかな広場へ、今度はミーハ夫婦と結婚仲介人ケツァルが登場!
マジェシカとの結婚誓約書にサインするよう、言いつけます。
でも、マジェシカの悪口を散々聞かされ、
更にエスメラルダに魅了されてしまったヴァシェクは
「マジェシカなんてごめんだ!ジョーダンじゃない!」と言って
逃げ回り・・・なぜか^^マジェシカにぶつかってしまいました。
マジェシカは恋人が自分を売ったことが信じられず、
事の真偽を確かめる為に広場にやってきたのです。
結婚誓約書を見せられ、ショックを受けるマジェシカ。。
一方ヴァシェクは、目の前にいる美しい娘が―――
居酒屋で散々マジェシカの悪口を言った当人こそが、マジェシカその人と知り
大喜びで結婚したいと言い出します。・・・
「あの恋は夢だったの?」と泣き出し、悲しみに沈みながら歌うマジェシカ。。
ヴァシェクが去り、入れ替わりに登場のイェニーク。
憤りの余り、イェニークへの腹いせに「ミーハの息子と結婚するわ!」と
宣言してしまうマジェシカでしたが、なんとなんとイェニークこそ、
行方不明だったミーハの長男だったのです
総てのからくりを知ったマジェシカは歓喜に溢れ、イェニークに抱きつき和解します。
見事にイェニークにしてやられた結婚仲介人ケツァルは
村人達に散々馬鹿にされ、すごすご退場。。
そこへ熊に扮したヴァシェクが登場!
自分の息子の馬鹿さ加減が恥ずかしいミーハの後妻は、彼を連れて退場・・・
ミーハは大事な長男を取り戻し、マジェシカとの結婚を認め・・・
村中祝福の大合唱の中、イェニークとマジェシカが手を取り合い・・・
メデタシメデタシで幕!^^
しかしそれにしても・・・少々疲れるオペラですネ。。
素材提供:AICHAN WEB