薫山とユッキーのブログ

本・映画と徒然なる日記です。
キティちゃんのコレクションも始めました。

あした来る人 著者:井上靖

2006-06-09 22:25:36 | 

ある人に薦められて読んだ本ですが、内容は山男と貴婦人との不倫がテーマの本でしたw

この本は出版が古いので絶版してるようなので、あらすじ書きます。
実業家の梶大介は、好意で山名杏子という若く美しい女性に、銀座にブティックを営業できるように資金援助しています。梶の娘の八千代さんは、大貫克平(登山家)と結婚していますが、克平は、ふとしたことで、杏子に出会い、二人はだんだん、相手に好感を持っていきます。
いわゆる不倫の恋ですが、どろどろしたものは無く、相手に触れることすらありません。見つめあうだけで、幸せ みたいな純粋な気持ちの関係なので、ほのぼのして読めます。
エンディングが読者それぞれの感性によって先の含みを持たせる終わり方ですが、
薫山としては、はっきりして欲しいと思いました。
(一体どうなったのか知りたい。。。)
井上靖さんもこんなメロメロの恋愛小説を書くんだなぁと発見した作品でもありました。
ちょっぴり山岳ものですが、「氷壁」と比較するとこちらの方が暖かい気持ちになれます。

薫山