goo blog サービス終了のお知らせ 

Eko's スクール日記

米国ロースクールJD課程に在籍中です。こちらは旧ブログなので更新はありません。

就職戦線異常あり

2008-08-18 17:09:54 |  Study Law
やばい。時差ボケで眠れない。
眠れないから、ブログでも書こう。

19日からOn Campus InterviewのEarly Interview Weekが始まるので、みんなそろそろ帰ってきつつあります。
で、今日(というか昨日)、すでに帰ってきているグループのメンバーでOlive Gardenっていう似非イタリアンの店でディナーしました。
久しぶりに集まったので、色々近況など。誰それはUCLAにトランスファーしていったとか。それぞれ夏はどうだったとか。

メンバー中最年少(23歳になったばかり)のポール(仮名)は、図書館でも寝てるか新聞読んでるかで、アウトラインも作らない、とっても気のいい楽しい人なんですが、
実はメチャメチャ頭が良くて、成績もグループ中トップでした。
(ちなみに、アメリカ人には(日本人もだと思うけど)たまにこういう人がいる。ガリガリやるわけじゃないのにシレッと頭がいい人。若くてストレートでロースクールに来てる人に多い気がする。)
ローレビューは、夏の法律事務所での仕事が忙しくて選抜に参加しなかったみたいですが、やっぱり成績が圧倒的にいいから、OCIでも引っ張りだこのよう。
EIWは10こ、その次の週は5こ、面接があると言っていました。

しかし、意外だったのが、やはり成績の良かったレイフファインズ。
私は今週のEIWで2こしか面接をゲットできなかったので、がっかりしたーとか言ったら、
So did I.
って、彼もやっぱり2こだけなんだって。
来年の夏どうする?とか聞いたら、「政府系のインターン探すかなぁ」だって。

ナニっ?!
生粋のアメリカ人でしかも地元民、さらにhigh GPAを誇るレイフファインズにしてこの発言。
やばい。これはやばい。相当にやばい。相当本気出していかないとまずい。

慰められもし、また一層危機感をあおられもした、似非イタリアンディナーだったのでした。


ちなみに、レイフファインズからおみやげリクエストがあって、それは日本のお弁当箱。
子どもの頃グアム(アメリカですよねー 知ってるよねー みんなねー)に住んでいた彼は、現地在住日本人のクラスメイトが持参する彩り美しいお弁当がうらやましく、
さらに、大そう機能的な日本のお弁当箱に魅了されたのだそうな。

西友で買った、二段式でお箸が収納され、さらにおそろいのゴムバンドと巾着までセットになったお弁当箱をあげたら、大喜び。
興奮してパッケージをバリバリと破ろうとするので慌てて、
No, no, we are Japanese. Everything is organized.
って言って、ボタンみたいなの外してパッケージ開けられるのを教えてあげたら
(日本で売ってる物って、たいてい包装を破らなくても、シールとかになっててスマートに開けられるようになってますよね。)
そこでもアメリカ人らは感心していた。

レイフは色々開けたり閉めたりして、
This is PERFECT!!
って、嬉しそうでした。


Job Fair Interviews

2008-08-04 09:36:21 |  Study Law
昨日は結局補欠は繰り上がらなかったので面接2つでした。
終わってから帰途についたけど、アトランタで大渋滞にはまり、夕食の休憩も入れて約6時間半のドライブでした。疲れた疲れた。

面接の振り返りですが、「えっ?」っていうような質問はなかったですね。
基本的に、今年の夏のインターンの経験とこれまでの職歴を中心に、レジュメに載せていることをさらに詳しく聞かれる、というのが中心でした。

レジュメには趣味も載せてるんですが、その中で空手に興味を示したところがあって、「どういうところがいいのか。」と聞かれました。
「全身運動でいいエクササイズであるし、さらに相手を敬うとか日本的な精神なども学べ、人間として成長できます。」
なーんて言ったら、「・・フーン」って言ってたけど、顔には大きく
「???」って書いてあった。
しかし、じゃあお前は人間として成長したのかと聞かれると、ンー、厳しいものがあります。
あと、アメリカと日本のディスカバリー制度の違いとか、日米のロースクール又は大学の法学部の違いとか、日本の裁判員制度を聞いてきたところもありましたね。

しかし、面接は、自分が面接されているだけではなく、自分が事務所を面接しているということでもあるというのは本当だと思います。
インタビュー前に「第一希望!」と意気込んでいたところの印象がイマイチだったり、逆にそれほど意識していなかった事務所が、面接者が質問に答えて説明してくれた内容からすごくいいところだと再認識できたり。
面接前と面接後では、事務所の印象も変わった気がします。
あとは、call backが来るかハラハラで待つのみですね。

同時に、OCIのbiddingも進行してます。
JD向けにはうちの学校の場合、early interview week, phase 1, phase 2と、8月下旬から9月上旬にかけて3つの週が設定されているんですが、phase 1 & 2は参加する事務所も少ないし、私が行きたいと思っているタイプの事務所はさらに少ないので、EIWが勝負という感じです。
どれだけselectされるか・・。こちらもドキドキです。


雷雨に始まり雷雨に終わる

2008-07-27 11:42:22 |  Study Law
あっという間に時は過ぎ、昨日はインターン最後の日でした。

オフィスの人たちが、お昼に送別パーティを開いてくれました。
それぞれ手作りの料理を持ち寄ってくれて、どれもとてもおいしかった!
さらに、オフィスのみんなからカードとパールネックレスのプレゼントもありました。
特に親切にしてくれたフィリピン出身のパラリーガルの人は、別途写真やきれいなブックマーク、家で食べられるようにと大量のビーフン(激ウマ!)まで。

仕事の方は、最後までバタバタしてましたが、motion to dismiss (MTD) をelectronic filingで裁判所に出して(名前はもちろんスーパーバイザーの名前)、さらに、MTDが却下されたときのために、motion for summery judgmentに使えるケースとそれをどのように使うか分かるようにして、スーパーバイザーに引き継ぎました。
ちなみに、このMTDはwriting sample*として使ってよいと許可をもらいました。

* Job interviewでは、writing力を見るために、事前やインタビュー当日に5~7ページの長さのwriting sampleを提出するよう求めるemployerが多いです。2Lは1L時代にwritingのクラスで書いたmemoやbriefの抜粋を、3Lはインターンやサマアソで書いたmemoやpleading documentを、使うことが多いようです。私の場合、ApAdで書いたbriefはよく出来てるんだけど(自画自賛)、何しろ長いので(トータルで30ページ近くある)、抜粋と残りの部分の要約を作るのがちょっと手間だと思っていたので、ちょうどよい長さのmotionを書くことができてよかったです。

5週間という短いインターンシップでしたが、motionやproposed court orderやinterrogatoriesなどdraftさせてもらって、ものすごーーーーく勉強になりました。
やっぱり、学校で学ぶことを実際に現場でアプライするというのはギャップのあることで、インターンという身分でそれをやらせてもらう機会を得られたのは大変に貴重でした。
教室で学ぶだけより、10倍くらい勉強になった気がします。
また、これまで敬遠していたlitigationでしたが、実際にやってみて、知的ゲームというか、どう作戦を立ててそれに沿った動きをしていくか、相手の動きをどう読むか、面白さが分かりました。
なので、インターンやるまではとるつもりのなかったevidenceのクラスを、春学期にとろうと思っています。

皆さんにお別れを言うのは寂しくて、思わずメソッとしてしまいましたが、とても充実した、そして楽しい5週間でした。

家に帰ってきて、ルームメイトたちと写真を撮って、慌しく荷造り&車に積んで、ガスを満タンにして(大学のある街よりガロンあたり20セントくらい安い)、いざ出発。

した途端に、またまた激しい雷雨。
この前ブログに書いた雹が降ったときより、雨自体はさらに激しかった(今回は雹はなし)。またまたハザードランプでノロノロ運転です。
ほんと、前が見えないんですよ。あと標識とか道にかいてある線とかも。コワイコワイ。

で、突然止むんだよね。「え?あれ?」みたいな。

思えば、この街に来た5週間前もやっぱり激しい雷雨で、車から荷物を運び出すのにかなりびしょぬれになった覚えがあります。
雷雨に始まり雷雨に終わった(その間もしょっちゅう雷雨に見舞われた--在住20年近いルーミーによると、こんなに激しい雷雨ばっかりの夏っていうのはあまりないそうな)私の熱い夏だったのでした。

パーティのあとオフィスの人たちと。カジュアルデー(金曜)なのでみんなカジュアルな格好をしています。私は最後の日なので一応ちゃんとした格好で行きました。


Job Fair

2008-07-10 10:28:04 |  Study Law
以前も何度か書きましたが、通常2年生の終わった後の夏休み(2L summer)にsummer associateとして採用される事務所が卒業後の就職先になります。
なので、2L summerのサマアソ先を確保するのは、ロースクールに来た目的に直結する最重要事項なのです。

この2L summerの就職先探しの方法として、メジャーなのはon campus interview (OCI、employerが大学に来て面接をする) ですが、そのほかにも各地で各種テーマのもと開催されるjob fairも重要なチャンスです。
各job fairには複数の大学が参加します。参加する(呼ばれる?)学校が限定されているjob fairとそうでもないのとがあるようです。
私は今のところ、知的財産系とマイノリティ学生向けの2つに参加する予定です。

OCIでもjob fairでも、学生が面接したいemployerを選んでレジュメ(履歴書)を送るとことから始まります(biddingと呼ばれる)。
OCIの場合、この段階で、その学校のランクが相当関係してきます。
ランキングで上位の一流校は、くじ引きなどを利用してemployerが学生を選べない仕組みになっているようですが、一定以下(大体20位以下でしょうか)のレベルの学校では、bidしてきた学生の中からemployerが面接したい人を選びます。
その際、以前書いたように成績やlaw review memberなどの条件をつけてくるところが多いです。
Job fairの場合は、bidしてきた学生の中からemployerが面接したい人を選んでランク付けします。「面接する人のリスト」と「補欠のリスト」があります。
そして、それぞれのリストに載った学生は、interview invitationを受けるかどうか選択します。
OCIはemployerが学校に来てくれるので便利ですが、job fairの場合は学生が自腹で各会場まで旅行する必要があります。しかし、job fairはOCIには来ない大きな事務所などが参加することが多いので、自腹を切っても行く価値はあるのです。面接に選ばれれば、ですが。

OCIもjob fairも、スクリーニングのような学生1人あたり大体20分の面接です。
そこで気に入られれば、call backといってそれぞれの事務所等に出向いて数人の弁護士と面接をすることになります。Call backの費用は通常事務所持ちです。

と、いうのが大体の流れなのですが、今日マイノリティ向けjob fairのinterview invitationが明らかになりました。
私は「面接する人リスト」に入れてくれたところが2箇所と「補欠リスト」が5箇所でした。
就職したいと思うところだけbidしたので、とりあえず入口として2事務所、あちらからも面接したいと思ってもらえたのは嬉しいです。
20分の面接2つだけのために安くない費用をかけてはるばる旅していくのは割に合わない、と辞退する人もいると思いますが、何事も経験なのでもちろん行ってきます。補欠になったところのうち1箇所はリストで1番目に載ってるらしいので、もし辞退者とか当日のドタキャン者が出たらそこも面接にこぎつけられるんじゃないかと期待してるんですけど。

まぁ、まだスクリーニングに選ばれただけで、まだまだ先は長いのですが。希望を持って頑張ります!


ところで、ロースクールのランキング、ある意味touchyな話題ではありますが、私が個人的に見聞きしている範囲で感じているところをちょっと書いておきます。正直、日本ではJDのdown sideについての情報(てかまあJD情報全般)が不足していると思うので、あくまでも参考まで。

必要以上に振り回されることはないと言えば言えますが、しかしemployerも学生もそれを中心に回っているのもまた冷然とした事実。
ロースクールを選ぶ際には、例外についての情報に飛びつくのでなく、あくまでメインストリームの動向がどうか、ということに注意を払ったほうがいいと思います。
つまり、ランキング下位の学校からでも大きな事務所に行く人はいますが、それはあくまで例外、その人がextra hard workをしている(か強烈なコネがある)ということ。
また、南東部の学校から、西海岸の事務所に就職できないわけじゃないけど、相当狭き門だということ。

この州には10校くらいロースクールがあるらしいですが(悪いけどそんなにあるなんて知らなかった。つい最近知った。)、就職率は学校のレベルによって随分違います。
下位の学校は、US Newsとかでも卒業時の就職率を公表していないところがほとんどですが、それでも公表している州内の某校は、約20パーセントでした。(ちなみにうちは8割弱)
こう言っては何だけど、これは相当辛いと思います。ランキングで下位だからって学費が安くなるわけじゃなく(まああまたの奨学金等で何とか学生を勧誘するところも多いみたいですが)最低でも年間3万ドル前後はします。
また、勉強の辛さだって上位校と変わらない。ABAで認定のためのカリキュラムの要件等がしっかり決められているからです。
つまり、3年間高い学費を払って辛い思いをして勉強して、いざ肝心の就職ではロー関係に就職できない、という事態が実際に珍しくないんです。
「自分は大きな事務所は目指してないから」と思っても、基本的に買い手市場だから大きくない事務所でも就職は楽ではないです。
ロースクールの3年間は、費用的にも時間的にも精神的にも相当大きな投資です。費用対効果の検討を、入学前に十分にやっておいて間違いはないと思います。
なお、うちの学校、私の学年は異様に辞める人が多くて、昨年度400人中約30人が辞めたそうです。まあ向いてないと思ったら損失が膨らむ前にさっさと見切りをつけて方向転換したほうがいいと思いますけどね。

私自身はロースクールに来たことを全く後悔していません。むしろ来て良かったと思ってます。厳しい就職市場も何とか頑張っていくつもりです。
しかしながら、discourageするわけではありませんが、ハッピーなロースクール生ばかりではない、かなり厳しい現実もある、ということです。
現在の私の心境としては、以前の希望一色から、「誰にでもはお勧めしません」トーンに微妙にシフトしています。


やんなきゃな・・

2008-07-06 02:22:39 |  Study Law
2週間ぶりのなじみの街での週末。
友だちと会ったりのんびり過ごしています。

昨日の夕食は、友だちの一人(男子)がごはんを作ってくれて、合計5人で楽しいディナーでした。
Sugaも同じアパートコンプレックスに住んでるので途中から参加。2週間ぶりに見てもやっぱり(とびきり)いい顔だわ~。
しかし、この人(suga)は、ものすごくきちんとしてるというか几帳面というかそういう人で、前にも書いたけど短パンは履かない、ビーサンも絶対履かない(何でも、ビーサンを長期間履き続けていると関節が悪くなるからだそうな。)。
なので、たった30歩くらいの距離なのに、きちんとした長いパンツときちんとした靴とさらに靴下まで履いて、いつもながら完璧ないでたちでした。あっぱれ。
(でも気むずかし屋な雰囲気はなくて人当たりはものすごくいいんですよ。)

しかし、この週末は、郵便物の整理、部屋の掃除、友だちと過ごす、のほかに、
レジュメのアップデートをやるっていう重要タスクがあるんです。

来年夏に向けての就職活動が早くも始まってるんですが、7月15日からは、8月19日から始まるOCI (on campus interview)に向けて、employerにbidするのが始まります。
Biddingは、普通レジュメと、あと事務所によっては writing sampleとかtranscriptとか要求されます。
レジュメは、この夏の職歴の記載を追加する必要があります。
なので、この週末にアップデートして来週早々にメールで学校のcareer service officeに送って添削してもらう予定です。
さらに、OCIに来ない事務所については、各地で開かれるjob fairに参加するほか、この前の冬にやったみたいにピンポイントでレジュメとカバーレターを送付する必要があります。
それも、8月早々には発送したいのでその準備も始めないと。

あーあ。この週末がおそらく、セメスター始まるまでにだらっとのんびりできる最後の週末になりそうなんだけど、でもやんなきゃな。。

ロースクール生に夏休みなし。インターンが今月下旬で終わったら、job fair巡り、日本への一時帰国、引越、そしてすぐさまOCI、授業開始と、息つく間もなしな展開が待っている。
先日、インターン先で事情を知らないパラリーガルの人から、「あらまあ8月に長~いバケーションがあるのねいいわねー」なんてとぼけたこといわれて、思わずマジ顔で「No.」って否定した。正直、ややむっとした。


がっかりしたり 喜んだり

2008-07-04 11:45:56 |  Study Law
今日は、4th of July Weekendの前日ということで全員2時で帰っていいということになったので、2時過ぎに職場を出て、さらに3時半に街を出て、大学のある街に帰ってきました。
ああ~、やっぱり我が家はいいわ~。冷房つけずに窓を開けて涼しい風が通るのがすてき。冷房地獄からのしばしのブレイク。
(ちなみにコウモリは元気)

昨日は、まずメールの知らせでlaw reviewダメだったのが分かってがっかりして、

さらに追い討ちで、8月からのルームメイトに電話したら、アパートの入居日が8月10日になること、さらに2階を希望してるのに1階になるとのこと、
しかも、契約内容の確認として入居前にリースをbreakしたらどうなるか6月初め頃に問い合わせたのをアパート側が気に食わなかったらしく、かなり嫌な態度だったらしい。

(ちょっと補足すると、2月に契約したときは入居日は未定で、契約書の写しなどももらえず、5月か6月にこっちから問い合わせてようやく、「入居日は8月10日」といわれ、でも今のアパートの契約が8月7日で切れるから何とかその前に入居させて欲しいと頼んだ。「はっきりしたら連絡する」と言われていたけど、もちろん向こうから連絡なんかなくて、ルームメイトが何度も問い合わせてようやく冷たく返答があった。)

大体前のテナントが7月31日に退出するのに、何で10日も間が必要なんだ??普通この辺のアパートでも5日くらいなのに。さらに、こっちが無断で契約不履行すると決めてかかった言い方をするのが腹が立つ。
入居前からこれじゃ、先が思いやられる・・。この先1年こういうunprofessionalな人たちを相手にするかと思うと憂鬱。


Law reviewは、write-onに参加した人全員に、メンバーになった人の一覧がメールで送られてきました。合計40人でした。
誰がgraded-onで誰がwrote-onか、本人たちにも知らされない決まりですが、少なくとも自分のセクションから選ばれた人を見ると、みんな成績トップクラスの人たちでした。
4セクション(100人×4)あるから、1セクションあたり10人選ばれたとして、うち6人くらいはgrade-onの人だから、write-onはかなり狭き門だったことになります。
とはいえ、選ばれる人は選ばれるのだから、ひとえに自分の実力不足。頑張ったけど、ダメでした。残念。


そして、今日こっちに帰ってきて、たまっていた郵便物を整理していたら、
先月applyしていた州立大学のtuition exemptionが認められたという手紙が入っていました。

これはすごくいい知らせ。
ロースクールでも、州立だと州民 in-state と非州民 out-of-state で学費が随分違うところが多いですが(うちの州の場合は何と3倍)、学生ビザで滞在している留学生の場合は絶対に州民扱いされることはないので、高い非州民学費を払い続けることになります。
しかし、州によっては一定の国とある種の協定?みたいなのを持っているところがあって、このexemptionが適用されると、一定単位数が州民料金になるのです。
私の場合、年間で学費が3分の1節約できることになります。アメリカのロースクールの学費は目茶苦茶高いですから、桁違いの節約です。
このプログラムは、うちの州の場合、日本のほか中国、ブラジル、カリビアン諸国、東欧諸国、等からの留学生に資格があります。

しかし、JDは留学生があまり多くないこともあり、また学費の収入が減ることになってfor their best interestsではないから、学校側から積極的には教えてくれないんですね。
他の方々から教えていただいて知ることが出来ました(超感謝感謝。ありがとうございます!!!!!)
セメスターごとに再アプライしないといけないので、卒業まで無事継続して認められるのを祈るばかりです。

こうして、がっかりしたり怒ったり喜んだり、起伏の激しい2日間を過ごしたのでした。
明日は4th of July。すでに外では花火の音が・・


インターン1週目

2008-06-28 11:48:23 |  Study Law
やれやれ、1週間が終わりました。

えーとまずですね、以前書いた、「政府系のアメリカ人は働かない」というnotionをですね、喜びとともに撤回したいと思います。

忙しいです。
みんな、ロイヤーもパラリーガルもセクレタリーも、しっかり働いています。
時々和む程度のおしゃべりはあるけど、だらだらしゃべりっぱなしみたいなことはないし、何よりみんな忙しいからお昼も仕事しながらデスクで食べる、みたいな感じ。
やっぱ、忙しいっていいよね。勤勉って美徳だよね。

私も、気がついたら次々にassignmentが来て、昨日、今日はちょっと残業までしちゃいました。
ロースクールでlegal writingやったとはいえ、memoだって(ヒーヒーいいながら)1通書いただけだし、interrogatories等に至っては全然書いたことないから、ちょっと時間がかかります。
各種書面の書き方だけでなくて、もちろん、手続や実体法についても知らないことが多いからそのリサーチも必要。
でも、楽しいで~す!何度も言うけど、ほんと、ロースクール来てよかった。インターンゲットできてよかった。
好きなことを存分にやれるって幸せ。

スーパーバイザーは、オフィスの責任者の女性なんですが、とても優しくて親切な方です(しかも美人)。
何度も、「来てくれてありがとう」って言ってくれるので、恐縮しちゃいます。
今日からしばらく休暇で不在だけど、その間に十分なくらいのassignmentをくれました。
他のロイヤーたちも感じのいい人が多いし、「仕事キライ」みたいな顔してる人もいないし(今のところ)、そう、ロイヤーでもハッピーな人生を送ることが出来るんだ、と、嬉しい認識を新たにしております。やっぱり、人生の幸福度ってお金(だけ)じゃないよね。
(何しろ、「ロイヤー人生は不幸」っていうネガティブ情報多すぎるから。「アメリカのロイヤーの9割は自分の仕事を嫌っている」っていうのもよく聞くし。)

パラリーガルやセクレタリーの人たちも親切。特に、年配のパラリーガルの人にinterrogatoriesのことを質問したら、色々資料を貸してくれた上に分かりやすく説明してくれました。
「教えるの好きだから、いつでも聞いてね」って、私もいつか言えるようになりたい。
セクレタリーの中には、日本語を勉強してる人たちもいて、一生懸命日本語で話しかけてくれるのが嬉しいです。
特にフィリピン出身の人が、同じアジア人のよしみで色々と気を遣ってくれます。

いやもう、こういっては何だけど、
人にも恵まれてるし(今のところ)、仕事のタイプも面白いし、
つくづく、PI firmに行かなくてよかった~。感謝感謝。

・・今週末から来週にかけては、この街で色々面白いのやってるんですが、ミュージカルのジーザスクライストスーパースターとか、クリス・ロックのstand up comedyの舞台とか、地元のメジャーリーグ球団とBoston Red Soxの試合とか。
貧乏ゆえに二の足を踏んでしまうのが悲しいところだけど、どれか一つくらい行きたいな。


やっぱり現場はいい

2008-06-25 06:47:45 |  Study Law
インターンを始めて2日目。
初日に早速ディスカバリーのinterrogatoriesを書くアサインメントをもらって、今日はcitation checkとmemoのアサインメントをもらいました。
Citationは至急だったので、5時締め切りのを2時半くらいに持っていったら、後でスーパーバイザーが「とてもよくできてた」と褒めてくれました。
褒められると、嬉しいねぇ。

今日は、午前中ドーナツなどを囲んで、ちょっとした歓迎の集まりをしてくれました。
そこで、質問に答えて日本とアメリカの憲法の違いをちょっと説明してて、ついツルッと2nd Ame(銃を持つ権利)に言及しちゃったから大変、
たちまちロイヤーの人たちがやんややんや議論を始めちゃった。
まあそれを聞くのも面白かったですけどね。憲法だけじゃなく、property rightsとかcrim lawとかにも広がって。

インターン先までは思ったより近くて、車で5分くらいですね。高速を使わないからラッシュもほとんどなくてすごくラク。
職場の人たちもみんな(とりあえず今のところ)いい感じだし、またまたso far so goodです。

やっぱり現場で生の事件を扱うのはいいです。
学校で学んだ憲法、民事手続法、writing、legal research、そしてbluebooking等が早速役に立っているし、学んだことが現場でどう生きているのか見るのはとてもexcitingです。
ロースクールに来てよかったな、インターンゲットできてよかったな、と実感してます。
1ヶ月ちょっとしかないので、毎日ガツガツ貪欲に行こうと思います。



Class Ranking 等

2008-06-23 08:29:45 |  Study Law
さーて料理でもするか!と思った途端、
まな板(cutting board)が見当たらない。

ルームメイトがチャイニーズフード買って戻ってくるのを待って聞いてみたら、
「あ、僕たちカッティングボードは持ってないから。」
しかも、カウンタートップが花崗岩で大家の子がすごく大事にしてるんで、どのくらいの厚さのまな板を買えばいいか聞いたほうが無難とのこと。
なので、彼が帰ってくるのを待ってるところです。早速、男子所帯の落とし穴に遭遇しております。包丁はあるが、まな板はない。
「僕たち料理するよ」とか言ってるんだけど、カッティングボード使わない料理ってどんなんだろ。まあ確かに立派な冷蔵庫の中に野菜等切るものは見当たらないな・・。
大家の子はすごく気さくでいい子なんだけど、かなりこだわり派なので、キッチンやバスルームのカウンターには物を置かないとか、床がハードウッドなので濡れたら速攻拭くとかいくつかルールがあって、ちょっと気を遣います。

さて、少し前に、春学期のbook awardと1st yearのクラスランクが発表されました。

Book awardは、他の学校でも同じ言い方をするのか分かりませんが、各科目・セクションごとに1番だった人がもらう賞です。
動詞で、she booked the property class.とか言ったりもします。
これは、受賞者の一覧がstudent affairs officeの前の壁に張り出されます。
クラスランクは、文字通り順位ですが、セクションごとではなくて学年全体での順位になります。
トップ15パーセントの人には15パーセントの人の一覧が分かるようになってるみたいですが(自分は該当しないので推測)、それ以外の人はphoto IDを見せて順位だけ教えてもらいます。
GPAやbook awardやクラスランクはレジュメに載せるみたいですね。私はGPAだけ載せました。
Book awardは、gradeからすると2こは僅かながらも可能性あったのでちょいワクワクしたけど残念、該当しませんでした。

トップクラスの学校ではそうでもないようですが、うちくらいの学校やそれ以下の学校だと、成績が就職、少なくとも卒業直後の就職に大きく影響してきます。
GPA3.0(又はそれ以下)とかで、理系などのバックグラウンドもなくて、undergrad majorがpolitical scienceやEnglishなどロースクールに来る生徒の大半と同じで、大した職歴もなくて、英語以外の外国語もできなくて、これといったコネ等もない人は、就職に苦労するみたいです。
成績がイマイチでも、law reviewやmoot courtのメンバーであれば大分違ってきます。
以前もちょっと書きましたが、各種job fairやOCI(on campus interview)では、成績が上位20パーセント(ファーム等によって5~50まで色々だけど大体これくらいが多いみたい)、law review 又は moot courtメンバーであること、など条件を出してくるemployerが多いです。

Moot courtやtrial teamは、模擬裁判での口頭弁論を競うものです。うちの学校は結構強くて、各種competitionで色々賞を取っているみたいです。
今年のmoot courtは、何とUS Supreme CourtのChief Justice Robertsの前で口頭弁論する機会が与えられるとあって、張り切って選抜試験に臨む人もいるようです。

私は、moot court系には応募していません。
Appellate briefを書いたり、弁論の方針や作戦を考えるのは好きだけど、英語で裁判官と丁々発止のやり取りをするのはやはり無理があるのと、
将来litigatorになるつもりはないのと、
何より、litigator志向のロースクール生たちが苦手だからです。

以前、law review, 各種law journal, moot court, trial teamらがブースを出して説明をする日があったんですが、
law review等雑誌系をチェックして、興味半分でmoot courtのブースに行ってみたんです。
そしたら、3人メンバーが座ってたんですけど、3人いっぺんにブワッとしゃべり始めて(しかも声が全員でかい)、何を言ってるのか全く分からないという恐ろしい光景を目にしました。
「やっぱ、litigatorな人たちは、合わないな・・」と実感した瞬間でした。



それぞれの夏

2008-06-02 10:49:34 |  Study Law
うちのグループのメンバーは、何だかんだいって結局全員ちゃんとsummer jobにありつけました。
これって、(うちくらいの学校だと)実は結構すごいこと。何しろ無給インターンも含めて仕事ゲットできない又はそもそも就職活動最初からあきらめてる、人がかなり多いから。

今夏学期の授業やってるんですが、聞くところによるとうちのセクションの人たちもかなり授業をとってるみたいです。
しかも、(少なくとも秋学期は)成績上位者だった子が結構いる。
こういう人たちは、私の勝手な憶測だけど、仕事ゲットできなかったというよりGPAを犠牲にしたくないから本腰入れて就職活動しなかったんじゃないか。勉強と就職活動の両立はすごく大変だから。
まあ、うちくらいの学校だと、OCI (on campus interview) でも「成績上位20パーセント又は・及びlaw reviewかmoot cortのメンバーであること」なんて条件を出してくるローファームが多いから、どっちが吉と出るのかは2L summer向けの就職活動が終わってみないと分かりませんけどね。
個人的にはやっぱり、夏はlaw related jobをやるのが経験的にもレジュメ的にもいいと思ってるけど。

さて、うちのグループでは、それぞれ色々な夏を過ごしています。
連邦裁判官のもとでインターン、郡裁判所裁判官のもとでのインターン、state attorney's office(検察官事務所?)でのインターン、本国の石油会社の法務部で仕事、一人弁護士事務所での秘書みたいなのと研究助手との掛け持ち、personal injury系法律事務所でのlaw clerk、研究助手と州司法機関でのインターン(私)など。

うち、マイアミのPI law firmで働いてる子は、ああ無情、週80時間くらいこき使われているそうな。しかも残業はつかない。土曜も基本出勤。「僕、本当に弁護士になりたいのか分からなくなってきた・・」と嘆いているそう。
同じくマイアミの検察官事務所でのんびりインターンしてる子は、「まさに奴隷」と同情していた。
その検察官事務所でのインターンによると、検察官たちがまた、働かないんだそうな。
朝こそ裁判所に行ってバタバタするものの、みなさん午後は基本おしゃべりでまったりと過ごしているらしい。

やっぱりね。一概には言えないかもしれないけど、個人的な印象としては、政府系に勤めるアメリカ人って働かない。裁判所とか裁判官ですらも。
Chamberでカンファレンスやるのかと思ったらみんなでダラダラおしゃべり(事件とは関係のない話)。朝ご飯とか食べながら。で、ようやく法廷に出て行ったかと思ったら5分ぐらいで戻ってくる、みたいな感じ。
郡裁判所の裁判官のインターンをやっている子からもやはり私の印象を裏付ける証言。
「そうそう!裁判官コーヒーマグ持ってうろうろしてさっさと家に帰る。職員も働かなくて、今日は昼間秘書がネイルやりにいってた。戻ってきて、「見て見てかわいいでしょ」って聞かれて、very niceとしか言えなかった。」

やっぱりね。

まあでも、私がこの後インターンをやるところがどんな具合かはまだ分かりませんけど。
いずれにしても、たくさんのことを学べるだろうしまたスーツ着てしゃきっと仕事できるのも嬉しいので、待ち遠しいです。

あーあ、また明日からバカ話のキッズと仕事。サザエさんを見ると切なくなるサラリーマンの心境だよ。