気ままに…

思い出のいとぐちにと

読書

2013-08-18 | 読書
 今日の空


日はポムの毛が気になってきたのできれいに洗ってあげました。

それから昨日読み止しの本「序の舞」の続きを読みはじめました。最近目も悪くなって読んでいるうちに字がぼやけてきてしまうのですが、時々休みながらも読み応えがあるので何もしないで読んでしまいました。

序の舞」(宮尾登美子)は、上村松園をモデルにした小説です

虞美人草 … 美人の日本語より

2013-05-27 | 読書
摘んできた罌粟の花から…




虞美人草 ( 美人の日本語より)  
ふるさとの歌の中で  
 約二千二百年前の中国。楚の国項羽は、漢の劉邦の軍勢に取り囲まれました。そして、信じられない歌声を聞きます。敵の大軍が、自分のふるさと、楚の国の歌を歌っているのです。愕然とした項羽たちは、戦う気力をなくし、劉邦軍に敗れたといいます。
「史記」に残る「四面楚歌」の故事です。
 歌が、戦いの行方を決したわけですね。
 この項羽の愛人が、虞美人です。彼女も、この戦いで、項羽と共に死んだといわれています。彼女の血のあとに、赤いひなげしの花が咲いたことから、人々は、ひなげしのことを、虞美人草と呼ぶようになりました。
 それぞれの思いで聞く、ふるさとの歌。虞美人草も、もう、心おだやかに、ふるさとの歌を聞くことができるようになったことでしょう。 全文転記


朗読 (幸田弘子)

2007-03-25 | 読書
朗読CDシリーズ「心の本棚」から 「 たけくらべ~ 樋口一葉名作選 」を購入しました。朗読して下さっているのは幸田弘子さんで、朗読の分野で様々な賞をお受けになっていらっしゃいます。
もう久しく本と親しむ事のなかった自分には現代文でも読むのに時間がかかり、ちょっと難しい文章は文字を追うだけで大変でしたが、朗読は音楽でも聴いているように心地よく耳に入ってきて、その情景が脳裏に浮かんできます。昔、子供の頃に色々な本を先生に読んで頂いたり、好きな物語などが始まると ラジオ の前に正座して夢中で聴いたりして、とても楽しかったことを思い出しました。

このCDには「大つごもり」「たけくらべ」「にごりえ」「十三夜」の中から抜粋されたものが入っています。
付いている小冊子には一葉とその文学の説明がなされていて、小説のなかの朗読している文章が書いてあるので、とても解りやすかったです。
これには 「美しい日本語」 と書いてありましたが、そのとおりで感動しました。





この朗読を聴いて、他の方達のも聴いてみたくなりました。

 このCDは少し前に買ったのですが、聴こうと思ったときにはパソコンから音が聞こえなくなっていて、其のままになっていました。修理に出すのは日にちがかかって面倒だし、せっかくの朗読を早く聴きたいので自分なりにコントロールパネルのデバイスマネジャなど見たのですが、さっぱり分からなくてどうしようと思っていて、ふと思いついて音の出なくなった日の前まで、すべてのプログラムからシステムの復元をしてみると直りました。

たけくらべ

2007-02-11 | 読書


「三嶋神社」という文字を見て、何故か急に 樋口一葉の「たけくらべ」を思い出しました。「たけくらべ」で何となく浮かぶのが水仙の花でしたが、その本は多分中学生になってから関心を持ち、分からない所は適当に飛ばしてよく理解出来ないまま読んでしまったのだと思います。
映画にもなり観に行ったので、(その時の映画は五所平之助監督で美空ひばりと北原隆が主演でした。) もしかすると本の内容より映画の印象で、強く心に残っているのかも知れません。

その頃、「廻れば大門の見返り柳いと長けれど、お齒ぐろ溝に燈火うつる三階の騷ぎも手に取る如く…」と始まる文章の、お歯ぐろ溝に燈火うつるなんてゆう言葉にも興味を持って読み始めたような気もします。

この小説は、吉原遊郭の近くの下町に住む大黒屋の美登利と龍華寺の信如や、そのまわりの正太郎、長吉たち思春期の少年 少女を描いた作品で、知らないことへの興味や美登利の気持ちに自分なりに共感するところもあって読み耽りました。

「或る霜の朝水仙の作り花を格子門の外よりさし入れ置きし者の有けり、誰れの仕業と知るよし無けれど、美登利は何ゆゑとなく懷かしき思ひにて違ひ棚の一輪ざしに入れて淋しく清き姿をめでけるが、聞くともなしに傳へ聞く其明けの日は信如が何がしの學林に袖の色かへぬべき當日なりしとぞ。」 
と終わってしまい、妙に気の抜けたような、それでいて切ない気持ちを覚えていて、水仙が浮かんだのでしょう。

改めて、青空文庫で「たけくらべ」を読み直してみる事にしました。


  「たけくらべ」を読む  ← よく分かって、とても面白みがあります 

たけくらべ」 製作=新芸術プロダクション 配給=新東宝



トム・ソーヤーの冒険

2006-07-21 | 読書






アメリカの代表的作家といわれる、マーク・トウェンの作品です。
1876年41歳の時に出版し、後にオックスフォード大学から文学博士の称号を贈られました。


両親を亡くし叔母のポリーに育てられたやんちゃなトムと、みなしごで町の人達から嫌がられているハックの物語。

 この本を最初に読んだのは、小学生のころの夏休みだったような気がします。
冒険心をふくらませるような物語で、怖くてドキドキするけれど早く先を知りたくて、時々本を閉じて部屋の隅や窓の外を眺め、変わりの無いことを確かめてから、急いで続きを読み始めました。そんな張り詰めた気分になったところは、トムが、イボをとるためにハックと猫の死体を持って、墓地へやってきた時に見た恐ろしい光景。3人の大人が墓を掘り返しているのを息をひそめて見ていると、宝の地図を巡って争いになり、ジョーが人を殺してしまって、マフに濡れ衣をきせてしまう。
 分達が黙っていると、マフは殺人罪で死刑になってしまうし、本当のことを申し出ると人殺しのジョーの仕返しが怖いので、迷っていたトムがどうしたか……。
 れから、夏休みにみんなと舟で小さな島に遊びに連れて行ってもらった時、トムが好きになった女の子ベッキーと二人きりで真っ暗な洞窟内で迷ってしまい、疲れたベッキーを待たせて一人出口を探している時に、突然人殺しのジョーと鉢合わせしそうになってどうなったか……。
 明るく腕白なトムの、毎日の生活の中に海賊ごっこや宝探しなどがあって、ハラハラドキドキさせられながらも面白くていっ気に読んでしまうと思います。

とっても楽しいですよ~ 




泣けてしまいました

2006-06-04 | 読書



「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン 著者リリー・フランキー
リリー・フランキー ウイキペディアより

この本 ← リンク(内容)をブログのお友だち Amiさんにお借りした時に、読みながらとても泣けてしまった様子だったので、明日は日曜日であまり人に会う事も無いと思い夕べ読み始めましたが、ついつい引き込まれて夜が明けるのも気付かぬほどで最後まで読んでしまいました。とはいっても眼が悪いうえに涙で文字が霞んでしまい眼鏡があるのが邪魔なくらいで、とても読み終わるのに時間がかかってしまったのです。後で見るとティッシュペーパーが屑篭に溢れるほどでした。

煙の出なくなった長い煙突の立ち並ぶ筑豊の町を後にし、広い都の真ん中にすっくりと立ち凛と輝き続ける孤独な東京タワーに憧れ、何かを見つけようとしてそれを眺めながらコマのようにめまぐるしく生きてゆく若者が語るオカンとオトン、そして係わった様々な人々とのお話です。

どんな親も、子供に対する愛情は表し方がそれぞれ違っていても心の中は同じ想いと思います。この本を読んでいて同感する所が多く、その状況や気持ちも今迄にとおってきたその事と重なり、今自分自身が其処にいるような錯覚に陥ってしまった処もあって、うん、うんとうなずきながら読んでいました。

その中で個人的な思いで、
わずかな結婚生活で母親以外に無い暮らしをどう感じたのだろうか…
人にとって当たり前のことが自分にとって当たり前でなくなる、その平凡につまずいた時に何を祈るのだろう…
ありきたりのことが真面目に行なわれるからこそ命のエネルギーは作り出されるのだろう…
そして、オカンの遺言のなかにあった
健康には充分気をつけて 決しておごることなく 人の痛みのわかる人間になっておくれ…
などの言葉が心に残りました。

そしてロバのパンが懐かしく、
前野君のお父さんを夫もそんな人だったと…、
好きなジョン・レノンが凶弾に倒れたのが1980年12月8日!!
改めて想い起こしました。

誰でもお互いが元気でいる時には何も感じることなく、まして若い時には自分のことを考えるだけでも精一杯で親の事は後回しになってしまいますね。何時の時代でも親は子を思い、その子も又子を思うのでしょう。けれど子はある時ふと親の年老いた事に気付かされ、はっとするのだと思います。この本を読むと、親子の間柄や誰にでもいつかは訪れる死ということを、深く考えさせられると思いました。






ノンちゃん雲に乗る

2006-02-16 | 読書

ちょうど私が小学3~4年生の頃です。仲良しのYuちゃんの家に遊びに行った時に
   「ノンちゃん雲に乗る」  を貸してくれました。その後原節子がお母さんで鰐淵晴子がノンちゃんの役の映画を観ましたが、友達のお母さんと映画の中のお母さんが重なって浮かび、内容も本と映画が入り混じって心に残っていたようです。
つい最近本屋さんでこの本を目にし、買ってしまいました。
懐かしい思いで読みましたが、子供の頃似たような時代環境のなかで育った自分にも、今の豊かさとは全然違った幸せがあって、そこに伸び伸びと生きてこられて本当に好かったと思いました。

 空に落ちてしまったノンちゃんは、雲に乗っていた真っ白い髭を胸までたらしたおじいさんに熊手ですくわれました。 そしてたくさんお話をします。 どんなお話かな ?
ノンちゃんが2年生になって間もなくの日曜日のことです。
2年生になったら東京に連れて行ってくれると約束していたお母さんが、ノンちゃんに黙ってこっそり兄ちゃんと東京に行ってしまいました。ノンちゃんは悲しくて悲しくてわぁわぁ泣きながらいつもの遊び場の氷川様の森にある大好きなひようたん池のモミジの木の下に、やっぱり兄ちゃんにおいてけぼりにされたエスとやってきていました。池の真ん中にやわらかそうな雲が浮かんでいます。木登りの上手なノンちゃんは、エスのそばから立ち上がって、ゆっくりモミジの木に登りはじめました。  さぁ~ どうなるのでしょうか…


 水溜りの上にマウスをおくと文字がでます