先週のブログに続き、私も最近読んだ1冊を紹介します。
辻村深月さんの「傲慢と善良」です。
物語は婚約者が失踪してしまうところから始まります。
ステリアスな小説のような書き出しで、ページ読み続けると最後は恋愛小説になっている感じ。
39歳と35歳の大人が婚活する中で、自分の人生を紐解く物語。
「結婚」・「自分」・「自分の思い」とは何?と聞かれているような小説でした。
「傲慢と善良」の両方を誰でも持っていて、無意識のうちに「傲慢」にも、「善良」にも
なるんだと。また、「善良」の仮面をがぶった「傲慢」も、その逆もある。
主人公の「真美」は親の言いなりのいい子。自分で何も決めれないと「真美」も「親」も
思っている。親は、娘に「あなたの為を思って」という言葉で、娘は「親の為に。。」
知らず知らず支配し、支配され、親子が依存や執着する。親子関係だけじゃなくて、夫婦、恋人同士、
友達、会社、色んな関係でありうると思う。苦しい関係
自分の生き方を考えた1冊でした。
私、「大丈夫か? バケ親じゃないよね」と日々を気を付けようと思いました。
恋愛中や婚活中の人、既婚者や育児中の方も楽しめる1冊だと思います。
400ページ以上ありますが、一気に読めるくらい面白かったです。