とうとうその日がやってきた。
市内の併用軌道を撮って、千鳥橋からの専用軌道に来た頃には夕暮れを迎えていた。
この日が終わるのとほぼ同時に西鉄福岡市内線の長い歴史は幕を閉じる。
無料でサービスする最終日の電車は、どれも満員状態で賑やかな様子を近所の人々も名残を惜しむように沿線で見送る。
そんな中の、浜松町での1枚。
感度 ASA64のコダクロームでなんとか撮った1枚。
最終日のお祭り騒ぎの中、いつもどおりに帰宅の足にする女学生と、無邪気に線路で遊ぶ小学生の対比が
無くなる鉄道の哀愁を際立たせて止まない。
1979年2月10日 西鉄貝塚線 浜松町電停 (35㎜撮影のものをスクエアにトリミング)
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なんか全てが懐かしく感じるシーン。お見事です!
トコトコと吊り掛け音を上げながら街中をのんびり走る。
それが、自分が生まれ育った街なら尚のこと。
ひょっとすると電関人には、とても心地よいリズムなのかもしれません。
テレビドラマやCMでも、ごく普通にオンエアされていたので、マネしたのに過ぎないのですが…。
この時代、なんとも言えない大らかさがありましたが、
現在、同じことをしたら通報ものですね(爆)。
昭和の佳き時代を知るひとりとして、昨今の清廉潔白な風潮、とても違和感が…。
普段路面電車など気にも留めない小学生も、何かを感じてレールと戯れているのでしょうか。
暮れなずむ町と共に余韻があります。
路面電車の電停では、ホームが低くまさに線路がすぐそこにあって、
電車が来ない時には、道路になったり遊び場になったりと
生活の一部に溶け込んでいました。
高校時代、寝坊してトーストかじりながら駅脇の踏切から
ホームによじ登り運転手に定期見せて電車に乗った経験も
懐かしい記憶です。
数度にわたって、西鉄福岡市内線を題材にして真剣に
撮りまわったこの時が電関人として一番充実していたのかも。
やっぱりこの頃は写真部所属でしたから(笑)
画面左のおばあちゃんと二人の女の子は役者並みに
良い味を出してくれました!
まさかこの時、30年後にその名の街で働くことになろうとは、
夢にも思わずでしたが・・・(爆)