四十九日後

2022年11月15日 | 短歌
配偶者の四十九日を終えたと、友人からメールがあった

その日まで家族と共にあったお骨は、この日を限りに墓の下で眠ることになる
家族はなにかホッとすると同時に、いままでとは別の寂しさを味わうことにもなろう

故人はこの世での役目を完全に終えて、この日からは無数の霊魂たちが暮らすあの世での新生活に入るのであろう

その霊魂もたまにはこの世に戻って来て、この世の人たちとの交流を楽しみたい、またこの世に残された者も一年に一度くらいは霊魂になった故人をお迎えしたい、両者の思いを叶えるため古人のあみ出したのが、お盆という行事なのであろう

この世に残された者は、この世での生活を楽しく暮らすことこそが、日常における故人への供養にもなろう
メソメソされたりしたら、霊魂の方も気になって、あの世で平穏な生活が送れまい
残された者が楽しく暮らすことは、あの世に行ってしまった者への思いやりともいえよう

◇ 四十九日後 ◇
かまえずに 笑って暮らすが
故人への 思いやりにも
四十九日後

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