あと一ヵ月

2023年11月30日 | 短歌
◇ あと一ヵ月 ◇
コロナ禍の三年ののち
ことしこそと 意気込みたれど
あと一ヵ月なり

コロナ禍も落ち着きを見せ、今年こそはと意気込んだのであったが
気がついてみればあと一ヵ月
ああ、ことしも右往左往しながら過ぎてしまいそうである

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ある宿題

2023年11月25日 | 短歌
◇ ある宿題 ◇
宿題に向かうがごとく
「読まねば」のコーナーにある一冊
手にとる

読むつもりで買った本が、そのままになってしまうことがある
いつかは読むつもりで、ひそかに「読まねば」と名づけたコーナーに置く

時満ちて、そのうちの一冊に「読んで!」と要求されることがある
そんなとき、手に取って読み出すと、今が読みどきだったのかもしれない、などと思ったりする

読み終わると、懸案の宿題を一つ仕上げたような気にさせられる


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週あけ

2023年11月20日 | 短歌
◇ 週あけ ◇
寒けれど 晴れて風なく
何事もなく過ぎそうな
週明け月曜

週あけ、出勤の途上、晴れている
寒気もほどほどで気持ちのいい朝である
いい一週間になるといい
そんな気持ちで、歩を進める

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おとこ気

2023年11月15日 | 短歌
◇ おとこ気 ◇
おとこ気で 司会引き受け
もたつきに 非難ごうごう
男はつらし

間もなくオカリナのコンサート
いきおいで司会を引き受けてしまった
慣れない司会に避難ごうごう

でも、やるっきゃない!
寅さんならずとも、男はつらい!

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流れる

2023年11月10日 | 短歌
◇ 流れる ◇
晩秋の土用の
うなぎの約束も
不幸近づき 流れる年代

老親の世話、さらには不幸
それらと 隣りあわせの年代

たまには食事でもと約束をしても、流れてしまうかもしれない年代

それを想定内のこととして許容し合っている、我らの年代!

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