元・筆談ホステス（2）

十数年まえ「筆談ホステス」として世人の記憶にその存在をとどめたリエさんは、その後どんな歩みをしてきたのだろう
だれしもがそうであるように、いろいろなことがあって、区会議員を1期務めたあと、
現在は東京都議会議員さんであるとのことである。ビックリ！

例えばであるが、高級クラブのママさんであったりとか、
起業をして、なにかの会社の社長さんであったりとか、
書くことの才能を生かしての仕事であったりとかだったら、
想定の範囲内である

いま何をしてると思う？と問われたら、そんな解答ぐらいしか思いつかない。それが都議会議員さんだなんて・・・

現況を知ってしまえば、リエさんらしい選択であり、この10年間目標に向かって人生を切り拓いてきたのであろうと、納得がいく
政治の世界で地歩を固めてきたらしいリエさん
さらに10年後には国政の場で活躍しているのかもしれない

むかし読んだ本の書き手というだけで、なんの関わりもない人の今を知り、ちょっと心を動かされたというだけの話であった

しめくくりも本の話になる。
最初によく売れた本を出したあと、さらに何冊かリエさんは書いた
そのうちの１冊を読んでみることにした
今は格安で手に入れることができる

◇ 元・筆談ホステス ◇
かかわりもなく 生きてきた
その人の その後を知るべく
また買う一冊

元・筆談ホステス（1）

ベストセラーになった本のほとんどは、2年ほどたつと古本屋の100円コーナーに並ぶことになる
その時にまだ一読の価値と興味があったら、買って読めばいい

そんな本の1冊が「筆談ホステス」であった

リエさんは病気で耳が聞こえなくなったしまった
でも、美人である。気だてがよく、かしこい
そんな彼女は、うよ曲折の末、銀座の高級クラブで働くことになる

聴覚にハンディをもちながら、小さなメモを使った独特の接客で、お店のトップホステスにまで登りつめる
20代中ごろまでの話である。ここまでの半生を書いた本がベストセラーになったり、ドラマになったりしたわけである
それから10年あまりが経っている

その後の彼女がどのような人生を歩んできたのか
まったく関心のらち外であったが、いま彼女の現在を知ることになった
突然変異によって進化した生物を、目の当たりにするような驚きであった

◇ 元・筆談ホステス ◇
突然の 変異のごとく
想像もできぬ進化で
リサさんあらわる

(この項、次回につづく）

フジコ・ヘミング

YouTubeでフジコ・ヘミングのピアノ演奏、ラ・カンパネラ(2015)を聴くことができる

メロディーラインを横断するように高いキーが連続して打たれる。教会の鐘の音が暗示されているのであろう
何回聴いてもその高音が、魂を目指して襲いかかってくる無数の針のように感じられてしまう
それは魂を殺しにかかっているのではなく、浄めようとしているかのごとくである

YouTubeでは、他にも何人ものラ・カンパネラを聴くことができる
だが、フジコ・ヘミングのラ・カンパネラは特別である。その力づよさは比類がない
とうじ80代前半だった彼女の演奏が、いまふうに言えば〈生きる応援曲〉になっている

◇ フジコ・ヘミング ◇
限界は そこじゃないんだ
もう少し 前を見ろよと
フジコ・ヘミング

※ ラ・カンパネラはイタリア語。小さな釣り鐘を意味する

マインドコントロール

家族の一人がオカルト系の宗教に入ってしまい
その結果人格が変わって、家族生活も破壊されてしまう
こんなことが多発し、社会問題になった時期があった

いまコロナやワクチンについて、
国やマスコミの言っていることは全部嘘で
世の中を支配しようとしている闇の世界の陰謀だ、
などという言説がSNS上に出回っているらしい

こんな説に惑わされハマってしまうと、マスクは着けなくなる、ワクチンも拒否するということが起こる
これを配偶者にも要求するということになると
会話は成立しなくなり、子供を巻き込んで家庭をメチャクチャにしてしまう

マインドコントロールの恐ろしさの例である
いちどその世界にハマった心を元に戻すのは容易ではない

困惑した家族に救いの道はあるのだろうか？
「相手の態度が変えられないなら、自分の考えを変えればよい」と言われる
好きな人からサヨナラを言われてしまった場合はともかく、
この言葉が、マインドコントロールに悩む家族のアドバイスになるかどうか

※陰謀説を信じる方に考えを変えてはいけませんよ！

◇ マインドコントロール ◇
豹変の家族にとまどう人 絶えず
まさかコロナに
陰謀説とは

あるご結婚

マコさまとそのお相手、
今日までの様々の経緯とその背景について
さる人からいろいろ聞かされてしまった

お相手のご家族のこと、また金銭問題について、
その詳細は、ここに書くをはばかることが多い
おそらくは週刊誌ネタなのであろう

聞かされたことを踏まえても、お二人がご結婚されるのはよいことだと思う
秋篠宮殿下も同様のお考えのようであるが、こちらには幾らかの諦念も含まれていよう

人生、一寸先は闇なのである
いいこともあれば、悪いこともある、というより
いいも悪いもその人の考え方しだいである

とりあえず一歩を踏み出してみなければ
人生を味わうことはできない

◇ あるご結婚 ◇
思うまま生きてみるべし
マコさまとて
一度しかない 人生なれば