片付かぬまま

2024年06月30日 | 短歌
◇ 片付かぬまま ◇
家の中 片付かぬまま
この年もまた
半分が 過ぎてしまえり

* 矢のように時が過ぎてゆく。また一年の半分が過ぎてしまう。家の中は半年前と変わらず、散らかったままだ。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「推し」

2024年06月25日 | 短歌
◇ 「推し」 ◇
わが「推し」の小さな
死亡記事載れり
これから一人で生きねばならぬ

* あこがれの存在、人に勧めたいほど気に入っている人やもののことを、今は「推し」というのだそうである。「推し」を持つ人の80%以上が「人生は豊かなもの」と感じているということだ。長年敬愛してきた方の小さな死亡記事が載った。自分にとっての世の中が、また寂しくなる。そんな思いを、ちょっとオーバーに詠んでみた。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ある訪問

2024年06月20日 | 短歌
◇ ある訪問 ◇
暑くなる季節を
日本でどうしてる
動物園に行ってみようか

* 本格的な暑さが来てからでは、こちらが参ってしまう。そうなるまえに、動物たちが元気でやっているか、ご機嫌伺いに行っておこうか。お互いに生きているものどうし、エールをおくったりおくられたりしてこよう!

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

なつかしその日

2024年06月15日 | 短歌
◇ なつかしその日 ◇
よみがえる憶い出いくつか
真夜ちかく
追憶の曲 吹き終えしあと

* オカリナの練習をしている。真夜中ちかくは小さな音で。スペイン民謡「追憶」の日本語の歌詞の最後は「ああ、なつかしその日」。吹き終えると、ほんとうに憶い出が浮かんでは消える。いい憶い出ばかり・・・。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

心の暇

2024年06月10日 | 短歌
◇ 心の暇 ◇
常に暇なれど
心に暇なくて
一年あまり孫にも会えず

* 暇なのに心ばかりがせいて、時間が過ぎ去っていく。気がつけば、一年あまり初孫の顔さえ見に行っていない。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする