あとで効いてくる

2023年08月30日 | 短歌
◇ 効いてくる ◇
駆け回る 炎天下では
元気でも
日陰に入って 倒れる子のあり

◇ 倹約精神 ◇
身についてしまった
倹約精神が 命をうばう
冷房入れずに

炎天下の校庭で駆け回っているとき
子どもたちの脳はすでにダメージを受けていたりする
先日も、教室に戻ってからバッタリ倒れ、そのまま死にいたってしまった小学校での事件が報じられていた

頭の中に危険な熱を溜め込んでしまわないよう、大人も子どもも気をつけよう

こんなことを書いている老人たちこそが、いちばん気をつけなければならない世代かもしれない
電気代がもったいないからとクーラーをかけずに寝て、そのまま永遠の眠りについてしまうケースがあとをたたない


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「猫は知っていた」

2023年08月25日 | 短歌
◇ 「猫は知っていた」◇
本の名は
子どものころから知っていた
老いて初読の仁木悦子の本

少年のころの書名だけの記憶。気になってはいたが、その本と出会ったのは何十年も経ってから
いったんは手に入れるも、けっこうな年月そのまま積ん読
最近ついに縁あって、読み通してみることに

その本は、すぐれた推理小説に与えられる江戸川乱歩賞を与えられ、社会的に話題にもなったので、書名だけは少年の記憶に残ったのであろう。子ども心に童話か家庭小説のような本だと思っていたようだ

じじつ、この作品はまるで家庭小説のように仲のよい兄と妹の会話で始まる。最後までそんな調子なのだが、中身は何人もが死んでゆくガチガチのミステリーである

若い兄と妹がかもし出すほんわかとしたムードと殺人事件とのミスマッチが、それまでになかったミステリーとして評価されたのであろう。受賞後ベストセラーになったことは、今も昔もかわらない

ネタバレは避けたいので、中身については読んでみてのお楽しみである

書名を聞いたことがあるが、中身がどんな内容なのかまでは知らない、そんな本を手にしてみる
読書は縁である。そんなことで読み始めた本が、いまだから面白かったりする

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「ゴッドファーザー」

2023年08月20日 | 短歌
◇ 「ゴッドファーザー」◇
ギャングという悪をとおして
人間の真実描く
「ゴッドファーザー」

近年では「万引家族」が悪の世界に生きる一家を描いて国際的な賞を得ている

題材はどうであれ、人間の真実が描かれていれば感動をよび、よい作品とされ、世に残っていくのであろう

久しぶりに「ゴッドファーザー」3部作をBSで3日間にわたって観た
観終わったあと、いろいろ考えさせられる
人間が、人生の真実が描けているからであろう

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敗戦記念日

2023年08月15日 | 短歌
◇ 敗戦記念日 ◇
敗戦のゆえの繁栄
皮肉なる歴史を
たどりつつある日本

終戦記念日、まるで天から降ってきた終戦を祝うかのような命名である

愚かな指導者たちが、日本を戦争に巻き込み、そのもくろみが失敗して、多くの日本人が犠牲になっての敗戦であった

ゆえに敗戦記念日として、敗戦までの歴史をたどり教訓を新たにする日にしたい





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捨てよ本

2023年08月10日 | 短歌
◇ 捨てよ本 ◇
「捨てよ本」すらも捨てずに
積まれあり
書棚の周りの床のそちこち

捨てたり片付けたりするのが不得意な人が多いらしい。そのことを勧める本がゴマンと出回っている

そんな本たちがブックオフの店頭にも流れこみ、わが書斎の一隅にも積み置かれることになる

本好きにとってはハウツーものも、面白ければ読み物の一種でしかないので、実行が伴わなくてもある分野の本がたまっていくということが起こる

料理本や健康法に関する本、絵の描きかたや小説の書き方本などはその一例である。そして「捨てよ本」も

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