銃弾ニ発

2022年07月10日 | 短歌
それが身内であれひいきのタレントであれ何らかの知り合いであれ、生きてこの世にいた人がある瞬間、いきなりその存在が無になったと知ったときの衝撃は、口や筆では表現しきれないものがあろう

2022.7.8、安倍元首相が2発の銃弾により絶命するという事件が起きた。この衝撃は、当分おさまることはないだろう

このたびの事件は社会的政治的な面から、警備警護の面から、また犯人の性格心理の面からさまざまに論じられていくことになろうが、このつぶやきのような小稿はそこには立ち入らないことにする
短い文章で結論じみたことを書けば、誤解のもとともなり、書き手・読み手のあいだに目に見えない確執が起きるであろうからである

ここで指摘したいのは、いまこの社会には狂気がまんえんしているようだということである
その狂気が、理不尽な犯罪の温床になっているのではないかということである

身勝手な主張、相手の命の価値を考えない行動などは、狂気の現出形といってもいいであろう
狂気の芽をつむには、どのような方策が有効性をもつのか、われわれの社会はまずはその辺から考えてゆかねばならぬだろう

◇ さらなる危険 ◇
身勝手な主張の奥に
潜みおる さらなる危険に
目をこらすべし





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