江戸の粋 小物細工、指物師の技法を受継ぐ細工物の小粋な世界をご覧下さい。

江戸には沢山の職人が技を競っていました。その人達が技を磨くため、細工の極致を極めたのが小物細工です。

「ピアノ」 とお別れ

2012年06月15日 | 江戸小物細工 Selections

40年間いつも我が家とともにあったこのピアノとお別れする日がやってきました。

今朝はいろんな思い出がよみがえって名残惜しくて何度もきれいに拭いて

わずかに覚えているバイエルの練習曲を2曲と「野ばら」を何度も弾きました。

 

お昼過ぎに業者の方が来て再度、音がちゃんと出るか確認してから

二人で搬出作業を始めました。

 

二階の窓のちょうど前に電話の線が通っているのでどうして出すのか心配でした。

 

さすがにプロですねぇ~

リモコンで重機を操って何処にも触れずに線の上を越して吊り上げました。

 

 

 

 

子供の頃ピアノは私の憧れでしたが、とても遠くて

高い高い山にある もじどうり 「高嶺の花」でした。

結婚後ちょうど日本は高度成長期に入り、我が家の子供たちが

幼稚園に入ったころ私は長年の憧れだったピアノを買いました。

このピアノは中国に行くそうで彼の地で大切にされて、

いい音色を響かせて欲しいと心から願いつつ 「さよなら」 をしました。