Earth Spiral

Survival&Creative life. 
大地と魂の声を聴き、自分の道を歩め

パーマカルチャーの倫理

2007-05-23 | パーマカルチャー的暮らし
パーマカルチャーとは、パーマネント(永続的な)+カルチャー(文化)もしくはアグリカルチャー(農)ということである。
パーマカルチャーの倫理は3つ。

1地球に対する配慮
2人に対する配慮
3余剰物の分配

昔々、奴隷制度があったなんて聞くと、「え~、何でそんなことしてたのだろう?」と現代人は思う。
実際はどうかは別としても、人が平等に幸せに生きる権利があるということは社会の総意として自分が生まれたときからあったし、学校でもそう教えられてきた。学習させられている。それは、人に対する配慮にも含まれることだと思う。

でも、物事を考える時に、地球に対する配慮を当然のことのようにしている人がどれだけいるかというと、少ないに違いない。例えば、昔、「もったいない」といって、節約することが、結果的には環境負荷を少なくしたり、地球に配慮していることになったが、昔の人がサスティナビリティを考えていたわけではない。だから、現代の私たちが生きている世界の文脈の中で、「地球に対する配慮」という文脈の中でそれを捉える必要があると思う。現代文明を体験したところで、再び「もったいない」精神を復活させるということは、昔に戻るわけではないのだ。

現代文明のおかげで便利な生活をし、海外に行ったり宇宙のことを知ったり、私たちは多くのことを見聞きし、体験し、その恩恵を受けてきた。そうやって、世界、地球、宇宙のことを知ったところで、これからどうすべきかを考えることが、今の時代に生きるものの義務でもあり、知るということは知ったことについて責任を持つということにも繋がるのである。高度な知性が与えられた代わりに人間が負っている義務であるといってもいいと思う。

今のままでは社会環境も自然環境もヤバイのではないかと感じ、現状を知ってしまったら、見てみぬふりをするのはある意味、罪である。自分の生活に関係ないし、自分が生きている間、穏便に過ごせればいいので、今のシステムの中でやり過ごそうと未来を考えることをやめることだって出来る。

現代は、パーマカルチャーの倫理である「1地球への配慮」が当然のこととしてできるよう、人間の意識が進化する機会を与えられている気がする。1,2そしてそれらを実現するための3が、当然のこととして自分の生き方に反映させられる人が増えれば、今の混沌とした世界に秩序がもたらされるのではないかと思う。
「何で昔の人は、地球のことや持続可能性のことを考えずに、こんなことやってたんだろうね?」と何十年か後の人たちが思うようになっていたらいいと思う。

自分の生活レベルのひとつひとつの行動の中で、
地球に対する配慮ができているかを考えてみたい。


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