Earth Spiral

Survival&Creative life. 
大地と魂の声を聴き、自分の道を歩め

10年目の福島の対話

2020-10-24 | A World Problem
今日は郡山対話の会でした。
最後のチェックアウトの時に、感じたことがうまく言葉にならなかったのですが、ふと思ったので、言語化しておきます。
東日本大震災と原発事故から10年目。当時のことを振り返りました。災害などがあると、起きやすいこととして、被災の度合い、大変さのグラデーションが見た目上あるので、被災の度合いが相対的に小さいと思う人は「ほかにも大変な人がいるから」ということで、口を閉ざしてしまいがちになります。私も福島県のなかでいろいろ見聞きしていてそうした体験をしています。
しかし、あの出来事はどこにいようと一人一人の中にあるし、体験が聞かれないままになっている人も多いのではないかという気がしています。しかし、県外の方は、福島の人の声を聴きたいと言います。私は、県外の方からも、それぞれが体験した3.11の様子やその後のことを聞きたいと思い、話を聴かせていただきました。
東京でもすごい揺れで帰宅難民が出たけれど、週が明けて3日後には普通に仕事をしていたこと、関西の医療現場では、東北まで応援に駆け付ける準備をしていたこと、街中では時間がたてばたつほど、震災関連のものがメディアから流れてくることが疎まれ早く普通に戻りたいという空気があったことなどを、それぞれの言葉で聴くことができました。
どこにいても、福島のこと、原発事故のこと、というワードがでると、いつも緊迫感が走ることに、何とも言えない空気を感じていた。
今日の対話では、被災の度合いやグラデーションに関わらず、それぞれの話が聞けたことで、何と言ったらよいのか、壁が取り払われた感じがした。
この感覚は何なのかわかりませんが、とても大事だなと味わっています。

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