ebakam art studio blog

眞壁 陸二

夢の家 マリーナ・アブラモヴィッチ

2010年08月25日 | Weblog
「夢の家」と名付けられた作品は旧ユーゴスラビア出身の作家アブラモビッチ。
家プロジェクトと呼ばれる古民家を使ったアート作品は新潟、直島などに沢山あるがそれら全てのなかでこれがNo.1。素晴らしい。
久しぶりに感動した。
今まで数回越後妻有に来ていたのに見逃しており、今回が初めての夢の家。
ここの作品の内容は夢を見るための装置としてのアート。
作品を見て、体験して、記憶を記録する、実際に鑑賞者がその作品の一員になるという仕掛けだ。
僕は宿泊はしてないが、その説明を聞くだけで想像力が膨らみ好奇心が湧く
宿泊者は薬草の入った銅製のお風呂に入り、専用の寝袋のようなスーツを着てそして赤、紫、青、緑色のそれぞれの部屋で棺のようなベッドに横になる。
朝目覚めた瞬間色彩の飽和した部屋の中にいることになる
そして日記を記す。
過去の体験者たちの夢の記録がアーカイブされていて閲覧することまで出来る。
ユメが記憶されてゆくのだ。
泊まらなければ本当の理解は出来ないだろうがそのアイデアに脱帽する。

実際宿泊してここで夢を見てみたい。