ebakam art studio blog

眞壁 陸二

キャピタリズム

2010年08月13日 | Weblog
マイケルムーア監督の最新作。
キャピタリズムその言葉の意味は「資本主義」
ここ数年続いたアメリカ資本主義国家が招いた現実を描いたドキュメント作品。
1%の富裕者層の資産が残り95%の総資産を上回る異常事態。
資本家でない人間は奴隷同然の扱いだ。
自分だけが儲かればいい、いやウォール街だけが儲かればいいといった具合だ。
高額所得者に対する減税、銀行への規制緩和。
金持ちだけがさらに金持ちになるシステム。労働者はリストラされ残った労働者は低賃金で酷使され、いつリストラされるか分からない状況から怯え、働けど働けどまともな暮らしから程遠くなっていく。
株取引のマネーゲームは僕の目にはカジノや競馬といったギャンブルと同じに見える。
何が違うのか?
さらに野球賭博と競馬は何が違うのかな?合法非合法?
いずれも何も生み出してもない奴の所に金がまわるでしょ?

映画の途中マイケルムーアが呟いた「未来の文明人が今ののアメリカを見て何と思うかな?」
かつて人種差別が当たり前のようにあった時代があり、士農工商のように身分に階級があったりした時代があり、僕らはそんな時代があったのかと信じられない思いで歴史を振り返るが、今まさに信じられない格差社会がある。
おかしいと思う事にはおかしいと言わなければダメだ
生きたいように生きたい。
我々は誰の奴隷でもない。