ebakam art studio blog

眞壁 陸二

宮崎進先生(日曜美術館より)

2010年08月01日 | Weblog
今朝の日曜美術館の特集は画家宮崎進先生。
数年前よりご病気になっておりテレビで久しぶりに拝見しましたが急激に歳をとられたようなお姿にびっくり。
最後に会ったのは横浜美術館の個展の時で、助手の三年目辺りの頃だった
研究室からお願いして横浜美術館の中で講義をおこなっていただいた。
たしか6~7年前になるが当時81歳くらいでとてもハツラツとされていた。
個展にも見に来ていただいた。
僕の尊敬する在命日本人画家のNo.1です

旅芸人、さいはてシリーズ、シベリアシリーズと60年を越えるほどの長いキャリアの画家ですがここ10年の最近の作品が最高なのです。
花咲く大地シリーズは勿論シベリア体験をテーマに描いていますが、超越しちゃっていて震える程に美しい。
壮絶すぎた体験があったから描けるのか?
理由を越えてスゲエ。特にサンパウロビエンナーレに80歳を越えて日本代表に選ばれたあの作品たちは震える程だ。
そんな作家や作品は滅多に無い。
本物の画家です。
人間の存在意義の本質を探るような深く深く重い作品です。
人間ほといいテーマはない「人間大好き」とおっしゃっていてた辺り宮崎先生らしいなと思って見てました。