立場ナシ？

アリスには、まだ奥の部屋を解禁していない。
ジャスミンの猫プレイランドだったからではなく、まだトイレのシツケが仕上がっていないので、
私の目の届く範囲内に限り放牧している。



にも拘わらず、ちょっと目を離したすきにチョロチョロっと踏み込んでしまう。

ジャスミ～ン、それは、盾のつもり？
それとも、隠れているつもり？



どちらにしても、冒険心いっぱいのアリスにはまるで効き目なし。



というより、後ろから攻め込まれているよ。



今のところ、アリスはコワイモノ知らず、なんでも興味がある。



昨日までトイレシートに興味を示していなかったのに、今日、シートをバリバリにした……。
しつけ用シートで破れにくい筈が、ボロボロなんですけど。

ゴラァッ！！と叱っても、怒られたことは一瞬で忘れるらしい。



そういう時の犬のシツケの基礎。　「無視！」

私に無視されたアリスの標的は……



ジャスミンにも心の準備が必要だ。
そこでジャスミンは考えた！　……らしい。



今度こそ、隠れ戦法ね。

…って、ジャスミ～ン、アリスは私に向って突進して来たんですけど。　



アリスを待ち伏せしていたんでしょ？　ごめんね。



そんなこんなで、子守りに疲れてしまったジャスミン、



ぐっすり、



ぐったり、


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ジャスミ～ン、口が開いてるよ～♪

夢の中。


今朝、朝食の用意をしていると、ジャスミンとアリスがお互い首を長～～く伸ばして、そぉ～っと鼻と鼻をポチッ
私は、フライパンとフライ返しを持ちながら、息を止めて成り行きを見ていました。
ほんの一瞬の出来事　正にバレンタインデー・キス


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