邪魔ではあるが、部屋の境目に置いたク○ネコヤマトの宅急便号。
ジャスミン（猫）の食事時間に、この宅急便号を置くことにした。
ジャスミンの自動給餌器のチャイムが鳴ると、一目散にアリス（犬）が飛んできて、ジャスミンが食べられなくなるからである。
今は扉が開いているので出入りが出来るが、この段ボール箱まで扉を閉めると、アリスは乗り越えられない。
他の案を思いつくまで、しばらくこれで行こう。
さっきからアリスが、尻尾をぶんぶん振り回して宅急便号の中を覗き込んでいる。
様子から判断するに、あの中に、きっとジャスミンが入っているはず☆
アリスのエライところは、いつもジャスミンのことを追いかけ回していても、いざとなると、自分がシタデに出ることだ。
宅急便号の窓から、何度もジャスミンの猫パンチの手が出て来る。
その度に、「ジャスミン、目はダメですよ！」「アリス、目を気を付けなさい！」
ハラハラヒヤヒヤする。
中を覗いてみると、
ジャスミン、結構おくつろぎ。
すぐそばにアリスが顔を覗かせているというのに寝そべっている。
いつもなら、とっくに逃げているのに……慣れてきたのだろうか♪？
正面に回られて、さぁどうする！
いつも追いかけているアリスなのに、本当はビビリ。
やっぱり窓から覗いているほうがいいらしい。
さっきはどうだった、ジャスミン♪？
本当は一緒に遊びたいのかもしれないジャスミンと、
案外勇気を振り絞ったのかもしれないアリス。
そして、１ミリずつ近づくふたりの距離に、淡い期待をしている私。
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