我が家には、猫（ジャスミン）と
犬（アリス）、
そして私。 みんなバラバラな種族なので、お互いに理解する言語は難しい。
それでも、３にん共通に大好きな言葉がある。
それは、「お・や・つ」
気づくと、おやつの入った扉の前に陣取って、おやつが欲しいアピールをしている。
なので私が電話で友人と、「おやつがさぁ～♪」などとうっかり口をすべらすと、
聞き耳を立てていたふたりは、途端に私の足下に近寄って来るのだ。
電話口で「おやつ」と「ごはん」は禁句だ。
ところで、そんなに大好きな「おやつ」という呼びかけに、ジャスミン（猫）が
すぐに反応してくれなくなった。
それは、大いに私のせいである……。
夜寝る前の「おやつ」は、多分に私の策略が含まれていた。
「おやつだよ～♪」とジャスミン（猫）を誘って、そのまま抱っこして洗面所に強制連行。
そこで、目やお尻を拭いてブラッシングをするのだ。
もちろんそれが終われば「おやつ」をあげているのだが、ジャスミン（猫）にとっては
ダマされた感があるらしい。
なので最近では、「おやつ」という言葉を疑ぐるようになってしまった。
何度も「おやつ」と言われているのにやって来ないジャスミン（猫）を心配して、
アリス（犬）が様子を見に来た。
「おねぇちゃん、おやつ
だって
」とでも言いに来たのだろうか。 可愛いヤツ。
アリスは、自分のおやつはジャスミン（猫）の次、と順位を知っているので
気が気でないのかもしれない。
ほらジャスミン（猫）、本当におやつですよ～。それ以外のことはしませんよ。誓います！
そう、こんな素敵な言葉をキライになられたら大変なので、今ではだまし討ちをやめている。
信用回復はなかなか難しい。 
早く信じておくれよ～
やっとジャスミン（猫）が食べてくれて、ホッとしているアリス（犬）。
そう、次はアナタの番だからね♪ 今か今か！と待ちわびるアリス。
そして、「ハリーくん！」という号令一下、部屋の隅に転がっていたハリーくんを
喜んで持って来る忠義モノ
ジャスミン（猫）は芸をしなくてもおやつがもらえるのに、
自分は芸をさせられていることに気が付いていないアリス。 いい子だ♪
我が家のみんな、「おやつ」がシアワセの合言葉になりますように。
ワタクシ、体脂肪を減らす計画のため、自家製チョコバナナパフェを一時自粛している
可哀想な身の上ではあるけれど。
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