一泊二日の楽しい旅から帰って来た日の夜。
アリス（犬）は私の行く先々に付いて回り、私の足元から離れない。
アリスをケージに入れて、さ、ジャスミ～ン（猫）、オカァサン、お寝んねしますよ～。
タンスの上にいるジャスミンに声を掛けて寝室に行く。
すぐには付いて来てくれなかったが、夜中トイレに行こうと起きてみると、
ジャスミンが私の寝室に来ていた♪
なんだか、プールの飛び込み競技で優勝しそうな見事なフォームだ。
そして、翌朝。
わッ！ ジャスミン！ なんですか、それは！
それですよ、それ！
その玄関マット！
見たらずいぶん爪を研いだようだけど、そのことを言っているんじゃありません。
どうして玄関マットが、そ～んな遠くに行っているのかな？
どうも暴れ回ったらしい。
口には出さないが、やっぱりちょっと寂しかったに違いない。
そして、私が居るとわかって嬉しくて、跳ね回ったに違いない。 可愛いヤツめ
その後……あれれ？ もっと蹴り飛ばされているんですけど……。
まさか、怒っているんじゃないよね。
アリス（犬）を見ればわかるもの。
一昨日、シッターさんをしてくれた従姉が帰り支度をしていた時のこと。
なんとも切ない、甘えるような小さな小さな声で、Ａちゃんにキュ～ンキュ～ンと鳴いて足元にすり寄ったそうだ。
わ☆ きっとＡちゃんに懐いて引き留めたんだ。
当初、慣れてくれるか心配だったが、さてはＡちゃんにいっぱい甘えていたんだな♪
良かったぁ～！と思う気持ちの、ずっとずっと遠くで、胸がチクン……
これってヤキモチ？
うっふっふ～
アリス～、そんなにベロベロベロベロ舐めたらくすぐったいでしょ
そう言っている言葉の裏で、
アリスは、やっぱりオカァサンのことが一番好きなのねとニンマリ笑った。
本当に寂しくて心配だったのは、ふたりでなくて私のほうだったのかも。
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