その後、一見滞っているかに見える私の断捨離、ノロノロではあるが確実に進んでいる。
いや、このノロノロ感が良いのかもしれない。
一気に済ませようと思うと、片付けられない女の特徴らしいが、あっちもこっちも手を付けて、
全部中途半端で収拾がつかなくなり、ま、いっか、取り敢えず……で終わってしまうのだ。
別に締切があるわけじゃなし、誰に咎められるわけでもない、自分の使いやすいようにするだけだ。
そう思ったら、精神衛生上非常に具合が良い。
先日のこと。
押入れの中の衣装ケースの中に、裁縫道具類が入った引き出しがある。
これは私が使っているわけではなく、母がひとまとめにしていた引き出しだ。
糸やレース、ファスナー、ホック、ゴムひもなどなど。
中にあった缶を開けると、ボタンがどっさり出て来た。
買った洋服の端切れとボタンが一緒になった小袋もある。
あ!この端切れ、あのワンピースだったね!
わぁ~覚えてる覚えてる!これはハーフコートのだ。懐かしい~、お母さん、こんなジャケット着てたよね♪
缶を開けたら、思い出も溢れ出た。
ゴム紐に至っては、まぁ、白に黒に、細いのから太いのまで、しかも同じのがいくつも出てきた。
この辺は、私は母に似たのだろう……。
こんなに同じのがいっぱい出て来たよ!とひとり文句を言いながら、まぁ楽しく賑やかに片付けを進める。
今度は箱が出てきた。 何が入っているんだ?
フタを開けた……その時、何の前触れもなく、突然涙が溢れ出た。
中身は、単なるバイヤステープだ。 色々な色のテープだが、別に何の思い出があったわけではない。
なんでこんなもんに涙が出るんだ?
悲しくも、寂しくも、つらくもないのに……しばらく泣いた。
そして、また何事もなかったように、沢山ある糸の色を揃え直す。
やぁ~、これでこの衣裳ケースの中はスッキリしたッ☆
そして昨日、いらなくなった…でも捨てるには忍びない私の洋服の一部を、近くの衣類専門リサイクルショップに
持ちこんだ。
前日、取れかかっていたボタンをつけ、スカートの裾のホツレを縫い直し、全ての洋服にアイロンを掛け直し、
買い取り価格……
全部で……149円。 チ~ン。
木のビーズだけで出来たベルトなんか、珍しいと思うんだけどなぁ……。
その店は、小物は無料、衣類は重量。 1.5kgで100円なんだそうだ……。
ま、ね。
我が家が少し片付き、洋服にとっても第2のジンセイが歩めたら、それでいい。
誰か買ってくれるといいなぁ~
断捨離のゴール、まだまだ先は見えません。
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