来た、来た！
ジャスミ～ン、いらっしゃ～い♪
この毛玉が出来やすいポップ毛布は、一時「没」案が出たものの捨てがたく、ソファでの寛ぎ用に返り咲いた。
……のみならず、近頃はジャスミンの誘い水ならぬ誘い毛布という一計を案じてみた。
フッフフ…、ジャスミンはこの感触の誘惑には勝てず、夜に朝にベッドに訪れるようになった。
普通毛布は掛布団の下に掛けるものだろうが、これは用途が違うもんね。
ぶぅぶぅグルグル喉を鳴らしてそりゃあ至福の時らしい。
【注：ぶぅぶぅグルグル…小さな音が出ます】
そうして、ジャスミンが満足した頃合いを見計らい、悪代官な私はガバッとジャスミンを抱え込み、
布団の中に押し込めるのだ。 ムフフフフ♪
すぐに出て行かれてしまうものの、ジャスミンは満更でもないらしい。
オカァサンのふとんの中。暖かくて柔らかくて、いい匂い（…かどうかわからないが）。きっと気に入っている。
その証拠に、日中もよくベッドの中で昼寝をしている。
一見どこにいるかわからないが、この時はすぐに見つけられた。
もぐらの入り口。
ペロッとめくってみる。
ジャ～スミ～ン、おはよ。
おねぇちゃん、おやつ。
（一昨日、散髪前のアリス）
そう、アリスは、おねぇちゃんがおやつをもらってからでないと自分がもらえないことを知っている。
ジャッスミン、さ、おいで、おやつの時間ですよ。
今日も平和な一日。
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