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Dr.K の日記

日々の出来事を中心に、時々、好きな古伊万里について語ります。

楼閣山水文デミタスカップのカップ

2021年02月06日 17時09分46秒 | 古伊万里

 今回は、「楼閣山水文デミタスカップのカップ」の紹介です。

 デミタスカップにつきましては、1点目を昭和61年に買って以来、4年かかって、やっと、平成2年に、器面を分割しないで文様を描いている「染錦 (無分割) 花籠文 デミタスカップセット」を購入することが出来たわけですが、それを、前回、8点目のデミタスカップとして紹介する際、

 

「 なお、この8点目の器面を分割しないで文様を描いている「染錦 (無分割) 花籠文 デミタスカップセット」を購入するに至るまでに、「これって古伊万里のデミタスカップ?」というものを3点買っています(><) いわば、デミタスカップ蒐集の過程での授業料のようなものかもしれません(~_~;) それについては、参考までに、次回以降、3回にわたって、紹介したいと思います。」

 

と記したところです。

 その3点のうち、まず、第1点目に紹介するものが今回の「楼閣山水文デミタスカップのカップ」となります。

 これは、平成元年に東京で買いました。

 その際、売っていた店主が、「これはフランス製」ですよ、と言っていたんです。

 当時、美術館などでも「東西交流展」というような展観が行われていましたし、輸出伊万里の写しをヨーロッパでも盛んに行っていたということは知っていましたので、これは、本当にフランスでの伊万里写しなのかな~と、半信半疑ではあったわけです。

 でも、このデミタスカップのカップは器面を幾つかに分割しないで、無分割で文様を描いていますから、「これは珍しいな~」、「フランスでの伊万里写しだから、伊万里のデミタスカップの文様の描き方には囚われないのかな~」と思い、「まっ、この際、フランス製でもいいや。今後の参考になるだろうから買っとくか」と思って購入に及んだものです。

 しかし、買ってから32年が経過した今、この記事を書くにあたって、もう一度、改めて見てみますと、やはり、伊万里製で良いのではないかな~と思うようになっています、、、。

 もっとも、見込み面に見込み文様が描かれていますので、それを調べれば、生産地と製作年代を確定させることが出来るかもしれませんが、私の持っている乏しい資料からはそれも出来ません(~_~;)

 

 

楼閣山水文の楼閣を描いた面

 

 

楼閣山水文の楼閣を描いた面から右に90度回転させた面

 

 

楼閣山水文の楼閣を描いた面の反対面

 

 

楼閣山水文の楼閣を描いた面から左に90度回転させた面

 

 

見込み面

見込み文様が描かれています。

 

 

楼閣山水文の楼閣を描いた面の底面

 

 

楼閣山水文の楼閣を描いた面の底面から左に90度回転させた面

 

 

楼閣山水文の楼閣を描いた面の底面の反対面

 

 

楼閣山水文の楼閣を描いた面の底面から右に90度回転させた面

 

 

生 産 地 : 肥前・有田

製作年代: 江戸時代中期

サ イ ズ : 口径;6.4cm  高さ;3.8cm  底径;3.2cm


染錦 (無分割) 花籠文 デミタスカップセット

2021年02月05日 18時21分19秒 | 古伊万里

 今回は、「染錦 (無分割) 花籠文 デミタスカップセット」の紹介です。

 デミタスカップセットとしては、8点目の紹介となります。

 なお、これは、平成2年に買ってきたものです。

 思えば、デミタスカップを集め出してから、今回紹介するデミタスカップを手に入れるまでには約4年が経過しています。

  最初は、デミタスカップなどというものの存在を知らず、たまたま、カップと皿(後日、その皿が、「ソーサー」というものであることを知りますが)に描かれた文様が似ているので、カップを盃にし、皿をおつまみ入れにしようと思って買ってきたわけです。それは、昭和61年のことでした。そのカップと皿については、今年(令和3年)の1月8日に紹介したところです。

 それから、デミタスカップというものの存在を知るようになり、ぽつりぽつりと買い集めるようになったわけですね。

 集めてゆくに従い、デミタスカップなるものは、器面を幾つかに分割して文様を描いている場合が多いことを知るようになります。特に、器面を3分割して文様を描いている場合が多いことを知るようになりました。そして、例は少ないですが、たまには、2分割して描いている場合もあることも知るようになったわけです。また、例は大変に少ないですが、器面を分割しないで文様を描いている場合があることを知るようにもなったわけです。

 その、器面を2分割して描いてある例は、6点目にして手に入れることが出来たわけで、それは、今年(令和3年)の1月31日に紹介したところです。

 そして、遂に、8点目にして、やっと、器面を分割しないで文様が描かれているデミタスカップを手に入れることが出来ました(^-^*) 勿論、珍しいものですから、それまでで、値段も一番高いものでした(><) それは、先述しましたように平成2年のことで、最初のデミタスカップを買ってから、約4年が経過していたことになります。

 その後は、デミタスカップについては、一通り集め終わったような気持ちになり、それほど蒐集に乗り気にはならなくなったようです。でも、その後も、たまに、気が向くと、買ったりはしていますが、、、。

 なお、この8点目の器面を分割しないで文様を描いている「染錦 (無分割) 花籠文 デミタスカップセット」を購入するに至るまでに、「これって古伊万里のデミタスカップ?」というものを3点買っています(><) いわば、デミタスカップ蒐集の過程での授業料のようなものかもしれません(~_~;) それについては、参考までに、次回以降、3回にわたって、紹介したいと思います。

 前置きが長くなりました。それでは、次に、「染錦 (無分割) 花籠文 デミタスカップセット」の画像を紹介いたします。

 無分割の場合は、中国の影響を脱出して和様化し、いかにも日本的な文様になっているように思います(^_^)

 

 

カップ&ソーサーの立面

 

 

ソーサーからカップを外したところ

 

 

ソーサーからカップを外し、それぞれを伏せたところ

 

 

カップの立面(1)

 

 

カップの立面(2)

カップの立面(1)を右に90度回転させた面

 

 

カップの立面(3)

カップの立面(2)を右に90度回転させた面

 

 

 

カップの立面(4)

カップの立面(1)を左に90度回転させた面

 

 

カップの見込み面

 

 

カップの底面(1)

 

 

カップの底面(2)

カップの底面(1)を右に90度回転させた面

 

 

カップの底面(3)

カップの底面(2)を右に90度回転させた面

 

 

カップの底面(4)

カップの底面(1)を左に90度回転させた面

 

 

ソーサーの表面

 

 

ソーサーの裏面

 

 

生 産 地 : 肥前・有田

製作年代: 江戸時代中期

サ イ ズ : カップ ……口径;6.0cm  高さ;3.9cm  底径;2.7cm

      ソーサー…口径;11.2cm  高さ;1.8cm  底径;5.7cm


染錦 三方割 萩鳥文 デミタスカップセット

2021年02月04日 17時00分50秒 | 古伊万里

 今回は、「染錦 三方割 萩鳥文 デミタスカップセット」の紹介です。

 今回紹介するデミタスカップは、デミタスカップとしては7個目の紹介となります。

 デミタスカップは、器面を三分割して文様が描かれている場合が多いようです。先日(1月31日)紹介した6個目のデミタスカップは、器面を二分割して文様が描かれているちょっと珍しい例でしたけれど、今回紹介するデミタスカップは、ごく普通の一般的なデミタスカップのもので、器面が三分割されて文様が描かれているものとなります。

 

立面

金彩がほとんど剥げ落ちています。

 

 

カップをソーサーから外したところ

金彩がほとんど剥げ落ちています。

 

 

カップをソーサーから外し、それぞれを伏せたところ

金彩がほとんど剥げ落ちています。

 

 

カップの立面(1)

 

 

カップの立面(2)

カップの立面(1)から左に45度回転させた面

 

 

カップの見込み面

 

 

カップの底面(1)

 

 

カップの底面(2)

カップの底面(1)から右に45度回転させた面

 

 

ソーサーの表面

 

 

ソーサーの裏面

 

 

生 産 地 : 肥前・有田

製作年代: 江戸時代中期

サ イ ズ : カ ッ プ  ……口径;6.7cm  高さ;4.0cm  底径;2.8cm

      ソーサー……口径;10.7cm  高さ;2.3cm  底径;4.9cm


色絵 花鳥文 小皿

2021年02月03日 14時44分26秒 | 古伊万里

 今回は、「色絵 花鳥文 小皿」の紹介です。

 これは、平成2年に、地元の田舎の古美術店から買ってきたものです。

 それまでは、田舎の古美術店には、古九谷とか古九谷様式と言われるようなものは売っていませんでした(><) ですので、これは、私が田舎の古美術店から買ってきた古九谷とか古九谷様式の第1号と言えるもので、私にとっては記念すべき物となります(^-^*)

 古九谷伊万里説が少しずつ浸透してきて、古九谷と言われていた物が少しずつ値を下げ、それに伴い、少しずつ田舎の市場にも登場するようになったからでしょう。

 この小皿につきましては、その辺の事情のことも含めて、既に、かつての拙ホームページの「古伊万里への誘い」の中で紹介していますので、次に、その紹介文を再度引用し、この小皿の紹介といたします。

 

 

表面

 

 

側面

 

 

裏面(その1)

 

 

裏面(その2)

 

 

生 産 地 : 肥前・有田

製作年代: 江戸時代前期

サ   イズ: 口径;14.6cm  高さ;2.8cm  底径;7.9cm

 

 

 

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        <古伊万里への誘い>

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*古伊万里ギャラリー114 古九谷様式色絵花鳥文小皿 (平成19年10月1日登載)                       

 使用擦れのひどい小皿である。それでも、表面の使用擦れが酷くても、裏面の使用擦れまではそれほどでもないのが普通である。

 ところがこの小皿、表面の使用擦れのみか裏面の使用擦れまで酷くなっている。裏面の赤など消えかかっている。どれだけの期間、どれだけの頻度で使用されたのかは不明であるが、相当に使い込まれたことだけは確かである。

 当時は、高価な貴重品として、国内の富裕層向けに作られたものであろう。でも、死蔵されることなく、盛んに使用されていることがわかるわけである。

 きっと、皆に愛玩され、繰り返し、繰り返し使用されたのであろう!

   「どのような方が、どのような時に使用したのであろうか!」

 そんなことを空想させてくれる、愛らしくも気品のある小皿である。

 

江戸時代前期     口径:14.6cm  高台径:7.9cm

 

 

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*古伊万里バカ日誌52 古伊万里との対話(花鳥文の小皿)  (平成19年9月筆) 

登場人物
 主 人 (田舎の平凡なサラリーマン)
 朝 顔 (古九谷様式色絵花鳥文小皿)

 

 

・・・・・プロローグ・・・・・

 主人は、今度は何と対話をしようかと「押入れ帳」をめくりながら検討していたら、平成2年に買ってきて以来書棚に飾ってある古九谷様式の花鳥文の小皿とはまだ対話をしていないことを発見した。
 書棚に飾ってある物達とは既に全部と対話済みと思っていた主人にとっては大変に嬉しい発見であった。
 そこでさっそく対話をしようと思って書棚から小皿を引っ張り出してきたが、小皿に描かれた花が「朝顔」であることに気付いてしまった。
 時は秋である。「これではちと季節はずれになるな!」とは思ったが、「伊万里の文様は季節に関係の無い文様との組み合わせが多いんだ!」、「読書の秋でもあるから、源氏物語の「朝顔」を読み直してもらって、それと関連付けてもらえばいいや!」などとの強引な屁理屈を並べ、対話を強行しはじめた。

 

主人: お前は書棚の中にいるので、ちょくちょく見かけてはいるんだが、今、よく見たら、「朝顔」が描いてあるんだね。「花」が描いてあることは知っていたんだけど、そこまでは知らなかったな。

朝顔: 私のことなど、どうでもいいので、気付かなかったんでしょう。

主人: ま、そういうわけでもないが、意外と詳しくは見てないものなんだね。「心ここにあらざれば見れども見えず!」というところだろうか。
 ところで、私は、「朝顔」というと、雅な王朝文学の「源氏物語」の「朝顔」を思い出すな~。

朝顔: ご主人様は、「源氏物語」に造詣が深いんですか?

主人: この~! 嫌味を言うもんじゃないよ! 年寄りをひやかすもんじゃないぞ!
 自慢じゃないが、「源氏物語」は、大学受験の際に拾い読みした程度だ。それから半世紀近くも経過しているので、それさえもほとんど忘れてしまったが、所々は少し覚えている。「朝顔」も、その「所々は少し覚えている」分野の一つかな。と言っても、「朝顔」という巻名があったことぐらいしか覚えてはいないが、、、、、。トホホだね。

朝顔: そうでしたか。今度、ゆっくりと「源氏物語」を読んでみてください。特に、「朝顔」のところはじっくりと読んでくださいね。

主人: わかった。今度、図書館から借りてきて、ゆくりと読んでみよう。勿論、口語訳のものになるけどね。
 ところで、私は、お前を、平成2年に買っているんだ。しかも、地元の田舎の骨董屋でね。それまでは、地元の田舎の骨董屋なんかには、およそ、古九谷などは出てこなかった。そういう点では記念すべき出来事だったと思う。この頃から、田舎の骨董屋にも、ポツリ、ポツリと古九谷が出現するようになってきたと思うね。

朝顔: それまでは田舎の骨董屋さんには古九谷は出てこなかったんですか。

主人: そうなんだ。古九谷は骨董品の中でも別格だった。「田舎になんか在るわけがない! 在ったとしてもそれは偽物にちがいない!」という風潮が強かったからね。だから、たまに出てきても別格扱いだった。
 「やきもの」は、陶器の場合は傷も許されたが、磁器の場合は厳しかった。例えば、陶器の場合は、抹茶茶碗なんか、補修をした箇所をむしろ一つの景色として尊んだりしているね。それで、わざわざ茶碗を割り、それを補修したりもしている。でも、磁器にはそんなことは許されていないな。だが、古九谷の場合は、「古いんだから、多少の傷はしょうがないんだ。」と、傷に対しても寛容だったね。

朝顔: それで私には傷があるんですか。

主人: 勿論、無キズにこしたことはないが、古九谷の場合は多少の傷は許されるんだよね。その許される理由だが、以前は、古九谷は数が少なく極めて貴重で高価でもあったから、多少の傷も大目に見てもらえたんだろう。でも、古九谷伊万里説が普遍的となって、古九谷の数が多くなってきた現在では、その理由も変わってきていると思う。古九谷の場合は、素地が純白ではないから、多少の傷の補修跡もさほど目立たないからだろうかね。鑑賞にそれほどの支障がないからだろう。


豆まき

2021年02月02日 18時53分50秒 | その他の日記

 今日は節分、豆まきです(^-^*)

 今日は、何時もの年よりも1日早い、2月2日が節分なんですね。節分が早く来るのは大賛成です\(^O^)/

 というのも、この頃、歳を重ねるにしかがい、豆まきが楽しみになってきたからです。それは、節分が来ると、その翌日は立春ですものね! 歳を重ねるにしかがい、寒さが苦手になり、春の訪れが待ち遠しくなってきたからです。その翌日から、だんだんと温かくなると思うと嬉しくなるからです(^-^*) それで、節分が早く来るのは大賛成なんです(^-^*)

 そんなことで、昨日は、散歩の余中、街路樹の元にある茂みの中にヒイラギの枝が伸びているのを発見し、それを採ってきました。さっそくイワシを焼いてその頭をヒイラギの枝に刺し、それを玄関に飾り終えました。準備万端です\(^O^)/

 ところが、今日は朝から雨。ちょっとガッカリでした(><) しかし、だんだんと雨は止んで曇りとなり、昼頃からは良いお天気となり、気温もぐんぐんとあがってきてぽかぽかと春のような陽気となりました(^-^*) 春が一気にやってきた感じになりました(^-^*) 

 そこで、夕食を早めに摂ることにし、南南東の方角に向かって恵方巻を食べました。今年の恵方巻の方角は南南東なんですね。

 そして、いよいよの豆まきです!

 まだ明るいうちに大きな声を出すのは恥ずかしいものですから、毎年、日没を過ぎ、暗くなってからやっています(~_~;)

 今年は、温かかったせいか、いつもよりも大きな声で豆まきが出来たような気がします(^-^*)

 その後、今は、福豆を食べながらパソコンに向かって、この文章を書いています。しかし、年を重ねるにつれ、この福豆食べが大変になってきたんですよね(~_~;) 毎年、数が増えますからね(~_~;)