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童話と絵本の会

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童話と絵本の会 2016.12.29 かっぱと くま(1)

2016-12-29 23:34:58 | カ行の絵本
今日の絵本
_かっぱと くま(1) 
__ドイツのむかし話 文 星野慎一 絵 田名網敬一 久保雅勇 小林与志 箕田源二郎 滝原章助
__1967 研秀出版株式会社 
__御器所教会蔵書

村はずれの川のそばの水車小屋に、粉屋がすんでいました。
ひょうきんな、明るい男でした。
おかみさんも、しんせつで、そのうえ、こぞうも女中さんも、みんな人のよい、平和な一家でした。
ところが、この川に、一ぴきのかっぱがすんでいて、それが粉屋の、なやみにたねでした。
このかっぱときたら、わるがしこい、みにくいやつで、かみの毛は、びしょびしょにぬれ、とがった歯と、水かきのついた、ひらべったい足を、もっていました。
はじめは、水から、ひょっこり頭を出して、あたりを見ているだけでしたが、やがて、岸からはいあがり、べったりすわりこんで、粉屋の人たちを、じっと見つめるようになりました。

「あの かっぱを みると、ぞっと するよ。」
「まったく、きみの わるい やつだ。」
おかみさんも、こぞうさんも、じょちゅうさんも、
かっぱを きらいました。
ある 日のこと。とうとう
かっぱは、こやに はいって きて、
「こんにちは こなやさん。」
と いうと、だんろの そばに
すわりこみました。
それからは、あさ ひる ばん、
まいにち やって きては、
いえの なかを、のそのそと
あるきまわりました。(つづく)
 
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