2016年9月 22日(木)雨のち午後曇り20.5℃ 83%RH am5:15
童話と絵本の会の準備をしています。 お気に入りの童話や絵本があれば教えてください。
今日の絵本
_りこうな おいしゃさん(タンガニーガ) (1~2完)
__アフリカのむかし話 文 木暮正夫 絵 渡辺侚三 池田龍雄 堀内誠一 林夏介
__1967 研秀出版株式会社
__御器所教会蔵書
ある まちに、たいそう ふとった おんなの ひとが いました。
あまり ふとって いるので、はずかしくて たまりません。
そこで おいしゃさんに いきました。
「せんせい。 やせぐすりを ください。
この ままでは、はれつして しまいます。」
おんなの ひとは、いっしょうけんめい たのみました。
おいしゃさんは、おちつきはらって いいました。
「また、あした いらっしゃい。
よく しらべて おきましょう。」
あくる ひ、おいしゃさんは、
かなしそうに いいました。
「あなたは、あと 七かしか いきられません。」
おんなの ひとは ふるえだしました。
「ああ かみさま。おたすけ ください。」
おんなの ひとは、
しぬのが おそろしくて、
よるも ねむれません。
たべものも、のどを とおりません。
そして、だんだん
やせて いきました。
ところが、七か たっても しにません。
「あの いんちきいしゃめ。」
おんなの ひとは おこって、
おいしゃさんの ところへ はしって いきました。
「せんせいは、やぶししゃです。
十か たったのに、わたしは、
まだ こんなに げんきです。」
おいしゃさんは あわてません。
「ところで、あなたは いま、
ふとって いますか。」
「やせて いるに きまってます。
しぬのが こわくて、なにも
たべなかったのですもの。」
そこで、おいしゃさんは いいました。
「しぬのを こわがる きもち。
これが いちばんの やせぐすりですよ。」
おんなの ひとは、やっと、
おいしゃさんの かしこさに
きがついたのです。(完)
御器所教会 ここをクリックすると、きよらかなパイプオルガンの音とともに、キレイなホームページが開きます。
ぜひご訪問ください。

御来訪ありがとうございます。
童話と絵本の会の準備をしています。 お気に入りの童話や絵本があれば教えてください。
今日の絵本
_りこうな おいしゃさん(タンガニーガ) (1~2完)
__アフリカのむかし話 文 木暮正夫 絵 渡辺侚三 池田龍雄 堀内誠一 林夏介
__1967 研秀出版株式会社
__御器所教会蔵書
ある まちに、たいそう ふとった おんなの ひとが いました。
あまり ふとって いるので、はずかしくて たまりません。
そこで おいしゃさんに いきました。
「せんせい。 やせぐすりを ください。
この ままでは、はれつして しまいます。」
おんなの ひとは、いっしょうけんめい たのみました。
おいしゃさんは、おちつきはらって いいました。
「また、あした いらっしゃい。
よく しらべて おきましょう。」
あくる ひ、おいしゃさんは、
かなしそうに いいました。
「あなたは、あと 七かしか いきられません。」
おんなの ひとは ふるえだしました。
「ああ かみさま。おたすけ ください。」
おんなの ひとは、
しぬのが おそろしくて、
よるも ねむれません。
たべものも、のどを とおりません。
そして、だんだん
やせて いきました。
ところが、七か たっても しにません。
「あの いんちきいしゃめ。」
おんなの ひとは おこって、
おいしゃさんの ところへ はしって いきました。
「せんせいは、やぶししゃです。
十か たったのに、わたしは、
まだ こんなに げんきです。」
おいしゃさんは あわてません。
「ところで、あなたは いま、
ふとって いますか。」
「やせて いるに きまってます。
しぬのが こわくて、なにも
たべなかったのですもの。」
そこで、おいしゃさんは いいました。
「しぬのを こわがる きもち。
これが いちばんの やせぐすりですよ。」
おんなの ひとは、やっと、
おいしゃさんの かしこさに
きがついたのです。(完)
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