goo blog サービス終了のお知らせ 

童話と絵本の会

楽しい童話や絵本を集めています。気にいった童話や絵本があればお知らせください。

童話と絵本の会 2016.05.18 まんぞくものの シャツ

2016-05-18 10:09:05 | マ行の絵本
2016年5月18日(水)晴れ 16.5℃ 56%RH am7:30
童話と絵本の会の準備をしています。 お気に入りの童話や絵本があれば教えてください。

今日の絵本
_まんぞくもののシャツ 
__イタリアのむかし話 文 岩崎純孝 絵 池田仙三郎 多田ヒロシ 小坂茂 
__1967 研秀出版株式会社 
__御器所教会蔵書

ある ところに、おうさまと おうじが いました。
おうじは、 いつも げんきが なく、
つまらなそうな かおを して います。
おうさまは、とても しんぱいでした。

おうさまは、おうじを なぐさめるために、
おんがくかいや、パーティーを ひらきました。
けれども、おうじの かおいろは、
ますます あおざめて いくばかりでした。
おうさまは、おふれを だして、
せかいじゅうの えらい がくしゃや いしゃを あつめました。
えらい ひとたちは、おうさまに もうしあげました。
「ふへいや ふまんが なく、
まんぞくして くらして いる ひとを さがして、
その ひとの シャツを もらって、
おうじさまに おきせなさい。」

おうさまは、その ひの うちに、
せかいじゅうに けらいを つかわして、
ふへい ふまん ひとつ なく、
なにごとにも まんぞくして くらして いる
ものを、さがさせました。
ひとりの ぼうさんが、つれて こられました。
おうさまは いいました。
「あなたは、なにごとにも まんぞくして いる
そうじゃが、くにで いちばん えらい
ぼうさんに なりたいと、おおもいかな。」
「ああ。ねがっても ない ことです。」
「でて いけ。 いまの くらしに
まんぞくして いない ものに、
ようは ないわい。」

ある とき、ちかくの くにに、
たいへん しあわせな おうさまが いる という
うわさが、みみに はいりました。
おうさまは、さっそく、その くにの おうさまの
シャツを もらいに、つかいを だしました。
すると、その おうさまは いいました。
「さよう。わしは、ほんとうの しあわせものじゃ。
くにも へいわ。かていも へいわ。かねも ある。
だが、わしが しぬ ときに、そういうものを
ぜんぶ のこして いくのが ざんねんじゃ。」

つかいの ものは、この おうさまの
シャツでは、やくに たたないと おもって、
かえって きて しまいました。
つかいの ものの はなしを きいて、
おうさまは、がっかりしました。
あるひ、おうさまは、のはらへ、かりに でかけました。
うさぎを おいかけて、はたけの なかごろまで
きた ときです。
どこからか、のどかな うたごえが きこえて きました。

おうさまは、うたごえに みみを かたむけました。
「こんなに のんきそうに、うたを うたって いる
おとこは、きっと、まんぞくな くらしを
して いる ものに ちがいない。」
おうさまが、うたごえの きこえる
ぶどうばたけに はいって いくと、
ひとりの わかい ひゃくしょうが、
たのしそうに うたを うたいながら、
はたらいて いるのでした。

おうさまは、きげん よく わかものに はなしかけました。
「どうだ。みやこに でて、わしの おうじの
ともだちに なって くれないかね。」
すると、わかものは てを ふって、
「いいえ、とんでも ありません。
わたしは、ここで こうして、
ひゃくしょうを しているだけで、
まんぞくして いるので ございます。」
と、ていねいに こたえました。

「まあ、 きくが よい。 おまえに たのみが ある。」
「わたしに できる ことでしたら。」
おうさまは よろこんで、けらいたちを よびました。
「みなのもの きて くれ。 おうじは すくわれるぞ。」
そして おうさまは、
「おうじが びょうきなのじゃ。
それを すくえるのは、おまえだけなのじゃ。」
と いって、わかものの うわぎを ぬがせようと しました。
けれど、きゅうに てを とめました。
その わかものは、
シャツを きて いなかったのです。

御器所教会 のホームペ-ジはhttp://www.gokiso-church.or.jp です。ステキなパイプオルガンの音とキレイな画面が出てきます。

今朝、教会の姉妹の訃報に接しました。
安らかな召天とご家族が慰められますよう、お祈りします。

   
御来訪ありがとうございます。

童話と絵本の会 2016.02.28 みえない きもの

2016-02-28 23:14:25 | マ行の絵本
2016年2月28日(日)晴れ4℃ 75%RH am7:50
童話と絵本の会の準備をしています。 お気に入りの童話や絵本があれば教えてください。

今日の絵本
_みえない きもの 
__南欧(スペイン)のむかし話 文 矢崎源九郎 絵 駒宮録郎 桑名起代至 川本哲夫
__1967 研秀出版株式会社 
__御器所教会蔵書

三にんの ずるい おとこが、ある ひ、おうさまに いいました。
「わたしたちは、ほんとうの むすこにしか みえない ぬのを
おる ことが できます。」

「そういう べんりな ものが あれば、わたしの ざいさんを
ねらって いる にせものを みつける ことも できる。」
おうさまは、三にんの うそつきに たからものを たくさん やって、
ふしぎな ぬのを おらせる ことに しました。

うそつきたちは、おしろの なかの ひとへやで、
ぬのを おりはじめました。
四、五にち たつと、三にんは いいました。
「おうさま、ぬのが だんだん できて まいりました。
いちど ごらん くださいませ。」

おうさまは、じぶんは、まちがいなく まえの おうさまの
ほんとうの むすこだと、おもって いました。
でも、すこし、しんぱいです。
そこで、けらいを みに やりました。
「それは それは きれいな ぬのが、
できて おります。」けらいは いいました。
もうひとりの けらいも、やはり おなじように いいました。
そこで おうさまは、じぶんで みに いきました。
三にんの うそつきは、ねっしんに はたらいて いる ふりを して いました。

うそつきたちは、なんにもない だいの うえを ゆびさして いいました。
「おうさま、うつくしい ぬので ございましょう。」
「おきに いりましたでしょうか。」
けれども おうさまには なんにも みえません。
さあ、たいへん、みえなければ、まえの おうさまの ほんとうの むすこで ない ことに なります。
おうさまは、いばって いいました。「うん。なかなか みごとな ぬのじゃ。」

おうさまは、こんどは、しょうじきものの さいばんちょうに、
みて くるように いいつけました。
さいばんちょうにも、なにも みえません。
さいばんちょうは、まっさおに なりました。
もしも まえの さいばんちょうの ほんとうの むすこで なかったら、
さいばんちょうの やくめを やめさせられて しまいます。
そこで、おうさまの まえに もどって、
「あれは、わたくしが みた なかで、
いちばん うつくしい ぬので ございます。」
と、みえない ぬのを ほめました。

おうさまは おどろきました。
じぶんには みえないものが、ほかの ひとたちには、
ちゃんと みえるのです。
おうさまは、また べつの やくにんを、
ぬのを みに やりました。
けれども、この やくにんも、
「たしかに、せかいで いちいちばん うつくしい ぬので ございます。」
と、いうのです。
こう なっては、おうさまも、ますます みえるような ふりを
して いなければなりません。
「みなの もの。もうすぐ、せかいいち みごとな ぬのが できあがるぞ。」

とうとう、みえない ぬのが できあがりました。
おうさまは、その ぬので きものを つくらせて、
おまつりの ひに、きる ことに しました。
「おうさま よく おにあいで ございます。」
「いろも もようも、みごとで ございます。」
けらいたちは くちぐちに ほめました。
いよいよ、おうさまの ぎょうれつが、やって きました。
まちの ひとたちは びっくりしました。
おうさまは、はだかなのです。
でも、だれも、おうさまは はだかだと いう ひとは、ありません。

そのとき、ひとりの どれいが、
まえに すすみでて いいました。
「おうさまは はだかで うまに のって おいでです。」
すると、みんなも、
「おうさまは はだかだ。」と、くちぐちに いいました。

おうさまも ようやく だまされたた ことに きづきましたが、
その ころには もう、三にんの うそつきたちは、
にげて しまって いました。
の絵がおもしろいです。

御器所教会  ここをクリックすると、きよらかなパイプオルガンの音とともに、キレイなホームページが開きます。
ぜひご訪問ください。

Am10:15~11:30、礼拝に出席。
マルコによる福音書 3章1~6節 「真ん中に立ちなさい」 
礼拝後、教会清掃、Pm12:30~、委員会に出席しました。

   
御来訪ありがとうございます。

童話と絵本の会 2015.10.25 ムーミンのともだち

2015-10-27 23:49:29 | マ行の絵本
2015年10月25日(日)晴れ 15℃ 50%RH am7:25
童話と絵本の会の準備をしています。 お気に入りの童話や絵本があれば教えてください。

今日の絵本
_ムーミンのともだち 
__トーベ・ヤンソン 原作 松田素子 文 スタジオメルファン 絵 
__2003 株式会社講談社 
__鶴舞図書館蔵書  

あるひの ことです。ムーミンと スナフキンは、ゆうやけを みていました。
「もうすぐ ふゆだな。」スナフキンは、とおくを みながら いいました。
ムーミンは、ちょっと どきんと しました。
どうしてかって? それには わけが あったのです。

ふゆが ちかづくと、スナフキンは みなみの くにへ たびに でてしまうのです。
そして、はるまで かえってきません。
ムーミンは、おもわず なきそうに なりましたが、がまんしました。
じぶんが さみしいといって、スナフキンが だびだつのを じゃましては
いけないことを、よく わかっていたからです。

その よる しょんぼりしている ムーミンに、
ムーミンパパが いいました。
「どうかしたのかい、ムーミン?」
「スナフキンが だびに でちゃうんだ。ひとりで いっちゃうんだ。」
「ふむ、そうか……。しかしな、ムーミン。たびは すばらしいぞ。
しかも ひとりだびは、もっと すばらしいものだ。」
ムーミンは ますます しょんぼりしました。
パパには ムーミンの きもちが わからないのでしょうか。
でも、パパは やさしく いいました。
「だれかを みおくるときは、えがおで みおくるものだよ、ムーミン。」
「でも……」
ムーミンは それでも まだ、さみしい きもちが きえませんでした。

つぎのひも、ムーミンは スナフキンの ところへ いきました。
ところが スナフキンは 「ごめんよ。」と いいました。
「きょうは あそべないんだ。 いろいろ しておきたいことが あるからね。」
しかたが ありません。
「じゃあ、また あした……。」
ムーミンは ちいさく こたえました。

ふたりは、それでも はなを さがして、こんどは もりへ やってきました。
そのときです。ムーミンは みつけました!
いいえ、はなでは ありません。 それは ちいさな さなぎでした。
「まあ かわいそう。こんな ところで、たったひとりで ふゆを こすなんて。」
スノークのおじょうさんの ことばに、ムーミンも しんぱいに なりました。
「こごえて しんでしまうかも……。つれてかえろうか。」

そこへ ちびのミイが やってきました。
「あんたたち、なにしてるのさ。」
「この さなぎを、つれてかえるんだ。
いえの なかで、あたたかくしてやらなくちゃ」
「そうよ、かわいそうですもの。」
それを きいた ミイは、はなから いきを すって、
はの あいだから おもいっきり はきだしました。
これは、ミイが あいてを すごく ばかにした しょうこです。
「あんたたちって、なあんにも しらないのね。さなぎは だれにも
さわられたくないの。ひとりで いなくちゃ いけないし、
さむくなくちゃ いけないの。
そうじゃなきゃ、つよい ちょうに なれないの。
あんたたちが よけいな おせっかいを したら、
そのせいで こいつは しぬことに なるんだわ!」
それだけ いうと、ミイは ぷいっといってしまいました。

いえに かえると、ムーミンママが チューリップの
きゅうこんを うえていました。
ムーミンは なんだか、ふしぎな きが しました。
「チューリップは あたたかいほうが すきなのに、どうして わざわざ、
これから さむくなるときに うえるの?」
ママは ふと かんがえましたが、きっぱりと いいました。
「チューリップに、ちゃんと ふゆを おしえてあげなくちゃ、
はるが きたって わからないかも しれないでしょ。」
ムーミンは あなの なかで じっとしている きゅうこんを みました。
マアは きゅうこんに つちを かぶせながら、
「それにね、なぜだか……。」といいました。
「いまから うえて、じめんの なかで ふゆを こさせないと、
きれいな チューリップが さかないのよ。」

つぎのひの あさ はやく、ムーミンは、スナフキンの ところまで はしっていきました。
スナフキンは もう すっかり たびの よういを していました。
ムーミンは、ふうっと おおきく いきを すいこむと、げんきな こえで いいました。
「はるに なったら、また あおうね。」
「ああ!」スナフキンも いいました。「おわかれに、きのう つくった うたを うたおうか。
この うたを つくってから、でかけたかったのさ。」
スナフキンは うたいはじめました。
♪ぼくの ともだち すてきな ともだち
いつも いっしょじゃ ないけれど あわないときが あるけれど
そんなときこそ おもいだす とおいときこそ ちかくなる
ひとりで いるから わかるんだ♪
の絵が好きです。

御器所教会  ここをクリックすると、きよらかなパイプオルガンの音とともに、キレイなホームページが開きます。
ぜひご訪問ください。

Am10:15~11:30、礼拝に出席。
コリントの信徒への手紙Ⅱ 6章1~2節 
「今や、恵みの時、今こそ、救いの日」 
礼拝後、教会清掃に参加し、その後礼拝・伝道委員会に出席しました。

   
御来訪ありがとうございます。

童話と絵本の会 2015.10.24 虫めづる姫ぎみ

2015-10-25 23:11:05 | マ行の絵本
2015年10月24日(土)晴れ 18℃ 75%RH am7:25
童話と絵本の会の準備をしています。 お気に入りの童話や絵本があれば教えてください。

今日の絵本
_虫めづる姫ぎみ 「堤中納言物語」の話より
__森山京 文 村上豊 絵 
__2003 株式会社ポプラ社 
__鶴舞図書館蔵書

ある大納言に、ひとりの姫ぎみが いらっしゃいました。
この姫ぎみは たいへんに かわったかたで、
なによりも 虫がだいすきでした。
「世のなかには ちょうや花をかわいがるひとも
いるようだけど、それこそ おろかで、
いいかげんなことだわ。なにごとも
うわべだけでなく、もとからしらべるのが、
だいじな 心がけというものじゃないかしら」
などと おっしゃては さまざまな虫を こばこに
あつめていらっしゃいました。
そして、
「これが どうかわっていくか、たのしみだわ」
と、その成長ぶりを あけくれ みまもって
おいでになりました。

たくさんいる虫のなかで、姫ぎみの
いちばんおきにいりは 毛虫でした。
「こんなにかわいくて、おもしろい虫は
ほかにないわ」
と、ごじぶんのてのひらに 毛虫をのせ、
あきずに ながめられるのでした。
わかい侍女たちは きみわるがって、
だれも おそばへちかづこうとしません。
そこで 姫ぎみは、わんぱくざかりの
まずしい男の子たちをよびよせて、
虫をとってこさせたり、虫の名を
ききだしたり、名のわからない虫には
あたらしい名をつけるなどして、
まい日 たのしんでおられました。

その時代、身分のたかい女のひとは、まゆ毛をぬいて かきまゆをつくり、
歯にはおはぐろをつけて 黒くそめるのが、みだしなみのきまりと されていました。
ところが この姫ぎみは、
「おけしょうなんて、いやなことだわ」
と、まゆも歯もそのままで、かがみを
のぞこうとも なさいません。
日がな一日、虫にかこまれ、ときに
白じろとした歯をみせて、うれしげに
わらわれるのでした。
おそばにつかえる侍女たちは、みな
虫がきらいでした。
虫のすがたをみると、おおいそぎで
にげたり、かくれたりしました。
姫ぎみには それが きにいりません。
「ゆるせないわ。このわからずや!」
と、黒いまゆをよせ、侍女たちを
にらんだりなさいます。
「おお こわい。姫ぎみのまゆ毛ときたら、
まるで 毛虫そっくりじゃ
ありませんか」
侍女たちは すっかりおびえてしまい、
いきたここちもしないのでした。

侍女のひとりが、
お父さまの大納言のもとへ
しらせに はしりました。
「なんと あさましい、きみの
わるい話をきくものよ。それを
こともあろうに、みなが
姫をのこして にげだすとは
けしからぬことではないか」
と、大納言は 太刀を手に、
姫ぎみのすまいへ
かけつけてこられました。
大納言は、へびをごらんになり
それが こしらえものであることを
すぐに みてとりました。
お手にとって ながめながら、
「よほど きようなひとのようだな。
ほんものと みまごうほどに よく
できている。姫が 虫ずきとしって
からかうおつもりなのだろう」
と、おっしゃっいました。
そして、
「それはともかく、はやく おへんじを
さしあげなさい」
と、姫ぎみにいいおいて、ごじぶんの
すまいへ もどっていかれました。

姫ぎみは 身のたけもちょうどよく、かみのながさが うちぎと
おなじほどなのも、よく ととのってみえました。
おかおだちも品よく けだかく みればみるほど
うつくしい姫ぎみでした。
「これほどのかたが、よりによって ひとのいやがる虫を
めづるとは……。いったい どういうおつもりなのだろう」
右馬之助は、姫ぎみの お心のうちをはかりかねて、
しんじられないおもいに なるのでした。

侍女のひとりが それをうけとり、
「おや、これは右馬之助さまのしわざでございましょう。
姫ぎみが、きみのわるい虫を あいてになさっているところを、
すっかり ごらんになったにちがいありません。
これからは もっと おつつしみにならないと」
と、姫ぎみのまえにでて、しきりに おいさめしました。
すると 姫ぎみは、
「はずかしいことなんて、なにも ありはしないわ。
この世は ゆめまぼろしのように はかないものよ。
だれが いつまでも生きていて、いいことだの
わるいことだのと、いっていられるものですか」
と、きっぱり おっしゃいます。
侍女たちは ことばのかえしようもなく、
「このぶんでは、なにをもうしあげても
むだというものですね」
と、ただただ なさけないおもいに
なるのでした。

せけんのひとが どうみようと、わかい公達が なんといおうと、
姫ぎみは いっこうに きになさるようすもありません。
「けらを、いなぎまろ、
そこの毛虫を もっておいで」
あかるい声をひびかせて、姫ぎみは きょうも
虫とりにむちゅうでございます。
の絵が好きです。

御器所教会  ここをクリックすると、きよらかなパイプオルガンの音とともに、キレイなホームページが開きます。
ぜひご訪問ください。

Pm16:00~40、教会で礼拝の準備の手伝いをしました。

/kaeru_wel/}   
御来訪ありがとうございます。

童話と絵本の会 2015.10.21 むこうがわのあのこ

2015-10-24 21:31:25 | マ行の絵本
2015年10月21日(水)晴れ 19℃ 65%RH am7:30
童話と絵本の会の準備をしています。 お気に入りの童話や絵本があれば教えてください。

今日の絵本
_むこうがわのあのこ
__ジャクリーン・ウッドソン 文 E・B・ルイス 絵 さくまゆみこ 訳
__2010 光村教育図書株式会社
__鶴舞図書館蔵書

その なつ、まちを しきる さくが、いつもより おおきく みえた。
わたしたちは、さくの こっちがわに すんでいた。
さくの むこうがわには、しろい ひとたちが すんでいた。
「むこうがわに いっては だめよ。きけんですからね」
ママは、そう いっていた。

その なつ、おんなのこが ひとり、
さくの ところに やってきた。
そして、まいあさ さくに のぼって、こっちを
じっと みていた。
わたしも ときどき そっちを じっと みた。
あのこは いつも ひとりだった。

あるひ、わたしたちが なわとびを していると、
「いれて」と あのこが、いった。
「だめ」サンドラが そうだんも しないで、
いいかえした。
わたしだったら、なんて いうかな。
「いいよ」って いうかな。
「だめ」って いうかな。

その なつ、さくの むこうがわに あるものは、
なにもかもが とおく みえた。
「どうしてかな」と ママに きくと、
「いつだって ずっと そうだったのよ」と
ママは いった。
ママと わたしが まちに いくと、
あのこに であった。
あのこは、なんだか さびしそうだった。
「じろじろ みるんじゃないの。
おぎょうぎが わるいわね」と、
ママが わたしを しかった。

わたしが さくの そばに いくと、
あのこが なまえを きいた。
「クローバーよ」わたしは こたえた。
「わたしは アニー。アニー・ポールって いうの。
うちは あそこ。せんたくものが みえるでしょ。
あの ブラウスは わたしのよ」
そいって あのこは にっこりした。
えがをが あったかかった。

その なつ、わたしと アニーは いっしょに
さくに こしかけた。
サンドラたちが へんな かおして みていたけど、
わたしは きに しないことに した。

ママが、こっちを みていることも あった。
「さくから おりなさい。おちたら くびの ほねを
おるわよ」って いわれるかと おもったけど、
ママは、なにも いわなかった。
ある あさ、ママは いった。
「あたらしい ともだちが できたのね」
わたしが うなずくと、ママもにっこりした。
その なつ、わたしと アニーは さくに こしかけて、
まわりの ひろい せかいを みわたしていた。

あるひ、サンドラたちが さくのそばで
なわとびを していた。
わたしと アニーが 「いれて」って いうと、
「いいよ」って サンドラが こたえた。
なわとびを している うちに
サンドラと わたしは また ともだちに なった。
まえと おなじように。
の絵が好きです。

御器所教会 のホームペ-ジはhttp://www.gokiso-church.or.jp です。ステキなパイプオルガンの音とキレイな画面が出てきます。

Pm18:55~19:25、教会の聖書輪読会に出席    
     コヘレトの言葉 6章~12章
雅歌 1章~4章
Pm19:30~20:30、祈祷会に出席。
      詩編 108編1~14節
  奨励 S氏(名古屋北教会会員 愛知東西地区信徒相互応援として)
長崎馬町教会と今週誕生日を迎える1姉妹を祈りに加えて

   
御来訪ありがとうございます。