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童話と絵本の会

楽しい童話や絵本を集めています。気にいった童話や絵本があればお知らせください。

童話と絵本の会 2017.01.08 たからのいけ(1~3)

2017-01-08 21:30:43 | タ行の絵本
2017年 1月 8日(日)曇りのち雨 4℃ 65%RH am8:40
童話と絵本の会の準備をしています。 お気に入りの童話や絵本があれば教えてください。

今日の絵本
_たからのいけ ドイツのむかし話 (1~3)
__文 星野慎一 絵 田名網敬一 久保雅勇 小林与志 箕田源二郎 滝原章助 
__1967 研秀出版株式会社 
__御器所教会蔵書

むかし、ミレと いう やまに、
ひとりの おひゃくしょうが
すんで いました。
やまには、おおきな いけが ありました。
ある ひ、おひゃくしょうは、
やまと いけを あとに して、
たびに でました。

ながい たびを して、
おひゃくしょうは、
イタリアの ベニスと いう
まちに つきました。
そこで おひゃくしょうは、
ふたりの ふしぎな おとこに あいました。
「おまえさん とこから きたんだね。」
と、ひげの おとこが ききました。
「ミレと いう やまからだよ。」
すると、ふたりは びっくりしました。
「ミレの やまの いけには、
たからものが どっさり ある はずだ。」

おひゃくしょうは おどろきました。
「それは、ほんとうかい。」
「うそか ほんとうか、これから いって みよう。」
すると、おひゃくしょうは、かなしそうに いいました。
「ミレの やまは、とても とおいんですよ。」
すると ひげの おとこは、ポケットから
一まいの きいろい ぬのを だして、ひろげて みせました。
「これさえ あれば、ミレの やままで、あっと いう まさ。」

「さあ さあ、みんな、つかまったり。」
ひげの おとこが いいました。
三にんは、ぬのの 三つの はしを つかみました。
それから、ひげの おとこは、めを とじて、
くちの なかで、ぶつぶつと となえました。
すると、とつぜん、かぜが ふきおこり、
三にんは。ふわりと そらに まいあがりました。

三にんは、かぜに のって、
いくつも アルプスの やまや みずうみを
とびこえました。
「あれだよ。 あれが
おまえさんの いけだよ。」
みると、くもの あいだに、
いけが きらきら
ひかって います。
ひげの おとこが、また
ぶつぶつと となえると、
三にんは ふわふわと
いけの ほとりに おりました。

三にんは、すぐに しごとに とりかかりました。
ひげの おとこは、ふくろの なかから
ちいさな ぼうを とりだすと、
いけの みずを びしっと
ちからいっぱい たたきました。
すると どうでしょう。
そらが きゅうに くらく なり、
みずが もくもくと わきあがって、
いけが まっぷたつに わかれました。

三にんは、みずの われめを つたって、
そっと いけの そこに おりて いきました。
すると、あるわ あるわ。
きんや ぎんや ほうせきが、
あたり いちめん かがやいて います。
おひゃくしょうは、ポケットに いっぱい
たからものを つめこみました。
三にんが、きしに あがると、みずは
また もとどうりに なりました。
「むだづかい しちゃ だめだよ。」
ふたりの おとこは。そういうと、
また、きいろい ぬのに つかまって、
そらの かなたへ とんで いきました。(つづく)

御器所教会  ここをクリックすると、きよらかなパイプオルガンの音とともに、キレイなホームページが開きます。
ぜひご訪問ください。


Am10:15~11:30、礼拝に出席。
マルコによる福音書 13章1~13節
「終末の徴」 
12時15分より、委員会に出席しました。

   
御来訪ありがとうございます。

童話と絵本の会 2017.01.04 たからのいけ(1~2)

2017-01-06 14:59:15 | タ行の絵本
2017年 1月 6日(金)晴れ 2.5℃ 58%RH am7:45
童話と絵本の会の準備をしています。 お気に入りの童話や絵本があれば教えてください。

今日の絵本
_たからのいけ ドイツのむかし話 (1~2)
__文 星野慎一 絵 田名網敬一 久保雅勇 小林与志 箕田源二郎 滝原章助 
__1967 研秀出版株式会社 
__御器所教会蔵書

むかし、ミレと いう やまに、
ひとりの おひゃくしょうが
すんで いました。
やまには、おおきな いけが ありました。
ある ひ、おひゃくしょうは、
やまと いけを あとに して、
たびに でました。

ながい たびを して、
おひゃくしょうは、
イタリアの ベニスと いう
まちに つきました。
そこで おひゃくしょうは、
ふたりの ふしぎな おとこに あいました。
「おまえさん とこから きたんだね。」
と、ひげの おとこが ききました。
「ミレと いう やまからだよ。」
すると、ふたりは びっくりしました。
「ミレの やまの いけには、
たからものが どっさり ある はずだ。」

おひゃくしょうは おどろきました。
「それは、ほんとうかい。」
「うそか ほんとうか、これから いって みよう。」
すると、おひゃくしょうは、かなしそうに いいました。
「ミレの やまは、とても とおいんですよ。」
すると ひげの おとこは、ポケットから
一まいの きいろい ぬのを だして、ひろげて みせました。
「これさえ あれば、ミレの やままで、あっと いう まさ。」

「さあ さあ、みんな、つかまったり。」
ひげの おとこが いいました。
三にんは、ぬのの 三つの はしを つかみました。
それから、ひげの おとこは、めを とじて、
くちの なかで、ぶつぶつと となえました。
すると、とつぜん、かぜが ふきおこり、
三にんは。ふわりと そらに まいあがりました。

三にんは、かぜに のって、
いくつも アルプスの やまや みずうみを
とびこえました。
「あれだよ。 あれが
おまえさんの いけだよ。」
みると、くもの あいだに、
いけが きらきら
ひかって います。
ひげの おとこが、また
ぶつぶつと となえると、
三にんは ふわふわと
いけの ほとりに おりました。(つづく)
 
御器所教会  ここをクリックすると、きよらかなパイプオルガンの音とともに、キレイなホームページが開きます。
ぜひご訪問ください。

   
御来訪ありがとうございます。

童話と絵本の会 2017.01.04 たからのいけ(1)

2017-01-04 09:55:04 | タ行の絵本
2017年 1月 4日(火)晴れ 3.5℃ 71%RH am7:30
童話と絵本の会の準備をしています。 お気に入りの童話や絵本があれば教えてください。

今日の絵本
_たからのいけ(1) ドイツのむかし話 
__文 星野慎一 絵 田名網敬一 久保雅勇 小林与志 箕田源二郎 滝原章助 
__1967 研秀出版株式会社 
__御器所教会蔵書

むかし、ミレと いう やまに、
ひとりの おひゃくしょうが
すんで いました。
やまには、おおきな いけが ありました。
ある ひ、おひゃくしょうは、
やまと いけを あとに して、
たびに でました。

ながい たびを して、
おひゃくしょうは、
イタリアの ベニスと いう
まちに つきました。
そこで おひゃくしょうは、
ふたりの ふしぎな おとこに あいました。
「おまえさん とこから きたんだね。」
と、ひげの おとこが ききました。
「ミレと いう やまからだよ。」
すると、ふたりは びっくりしました。
「ミレの やまの いけには、
たからものが どっさり ある はずだ。」(つづく)

御器所教会 のホームペ-ジはhttp://www.gokiso-church.or.jp です。ステキなパイプオルガンの音とキレイな画面が出てきます。


   
御来訪ありがとうございます。

童話と絵本の会 2016.05.09 チッコ・ペトリロ

2016-05-09 22:36:10 | タ行の絵本
2016年5月 9日(月)雨 19℃ 67%RH am7:40
童話と絵本の会の準備をしています。 お気に入りの童話や絵本がれば教えてください。

今日の絵本
_チッコ・ペトリロ 
__イタリアのむかし話 文 岩崎純孝 絵 池田仙三郎 多田ヒロシ 小坂茂 
__1967 研秀出版株式会社 
__御器所教会蔵書

ある ところで、むすめの けっこんしきが ありました。
パーティーが はじまる とき、
おとうさんが はなよめに いいました。
「むすめや。さかぐらに いって、
ぶどうしゅを もって きて おくれ。」

はなよめは、さかぐらに おりて、びんに ぶどうしゅを
いれながら、かんがえごとを はじめました。
「わたしは はなよめに なったんだわ。
やがて、むすこが うまれる。
むすこの なまえは、そうだ、
チッコ・ペトリロに しよう。」
「わたしは、チッコを かわいがって そだてるわ。
でも、もし、チッコが しんだら どうしよう。
ああ、かわいそうな ぼうや。しんだりして。」
はなよめは、わっと なきだしました。
ぶどうしゅは、びんから あふれて、ゆかに ながれました。

はなよめが なかなか かえって こないので、
おかあさんが、さかぐらへ
みに いきました。 すると、
むすめが ないて います。
「まあ、どうしたんだえ。」
「ああ、おかあさん。わたしに やがて、
むすこが うまれるわね。むすこの なまえは、
チッコ・ぺトリロに しようと おもうの。
だけど おかあさん。もし、その チッコが
しんだらと おもうと、かなしくて かなしくて。」
「ああ、かわいそうな わたしの まご。」
おかあさんも、わっと なきだしました。

おきゃくさんたちは、
いつまで まっても
ぶどうしゅが こないので、
いらいらして きました。
「ふたりとも、いったい
なにを して いるんだろう。」
と いって、こんどは、おとうさんが
さかぐらに おりて いきました。すると、
おくさんと むすめが、だきあって ないて います。
「おとうさん、きいて ください。」
と、おくさんは、わけを はなしました。
すると おとうさんも、
「うん。もっともだ。もっともだ。
かわいそうな チッコ・ペトリロ。」
と、なきだして しまいました。

三にんが、なかなか もどって こないので、
「きっと、なにか おきたんです。」
と、はなむこが、さかぐらに みに いきました
すると 三にんは、 あしまで ぶどしゅに
つかって、ないて います。
「あなた。」と、はなよめが いいました。
「わたしたち、けっこんしたんですから、
むすこが できるわね。その むすこに、
チッコ・ペトリロと つけるの。
でも、せっかく そだった チッコが
もしも、しんだらと おもうと、
かなしくて。かなしくて。」
はなむこは あきれました。

「なんて、そろいも そろって ばかものなんだ。
こんな ばかものぞろいとは おもわなかった。
ばかばかしい。とても いっしょには くらせない。
ぼくは たびに でるよ。
そして、もし よのなかに、
おまえ いじょうの ばかものが いたら、
もどって きて、いっしょに くらそう。」
はなむこは、はなよめに むかって
さんざん わるぐちを いうと、
ふりかえりも せずに たびに でて いきました。

はなむこは、かわの たもとに やって きました。
みると、ふねに つんだ はしばみの みを、
くまでで すくって いる ひとが います。
「なぜ、シャベルを つかわないんです。」
「シャベル。なるほどね。」
と、その ひとは、かんしんしました。
(ばかが、ひとり いたぞ。)と おもって、
はなむこが しばらく いくと、
かわの みずを さじで すくって、
うしに のませて いる ひとに であいました。
「うしの はなづらを、みずに
つけて やれば いいのに。」
「なるほど。きがつかなかった。」
(これで、ばかが ふたり いたぞ。)

しばらく いくと、きの てっぺんに、ズボンを もって
たって いる、おんなの ひとに あいました。
「あたしの おっとは しんだだが、
てんごくへ いったちゅう こってす。
そこで あたしゃ、もどって きたら、
この ズボンを はかすべえと おもって、
さっきから まって いるだよ。」
(これで、ばかが 三にん いたぞ。)
よのなかには、はなよめよりも ばかな ものが、
三にんも いる ことが わかったので、 はなむこは
はなよめの ところに、かえって いきました。

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童話と絵本の会 2016.0408 とらとぼうさんとやまいぬ

2016-04-08 23:10:20 | タ行の絵本
2016年4月 8日(金)曇り 13℃ 65%RH am7:30
童話と絵本の会の準備をしています。 お気に入りの童話や絵本があれば教えてください。

今日の絵本
_とらとぼうさんとやまいぬ
__インドのむかし話 文 山口あかり 絵 安井淡 上柳輝彦 太田大八
__1967 研秀出版株式会社 
__御器所教会蔵書

ある とき、あばれものの とらが、わなに かかりました。
そばを とおりかかった ぼうさんに、とらは ねっしんに たのみました。
「どうか ここから だして ください。」

ぼうさんは きのどくに おもって、とらをおりから だして やると、
「はっ はっ は、ばかな ぼうさんだ。 どれ、あなたを ごちそうに なろうかな。」
「ま、まって おくれ。そんな ずるい ことが、あって いいか どうか、
みんなに きいて みるから。」
ぼうさんは、ぼだいじゅの きに、わけを はなしました。
「わたしなんか、たびびとに こかげを かして あげても、
えだや はを ちぎられるような、
ひどい めに あって いますよ。

ぼうさんは がっかりして、こんどは、すいぎゅうに ききました。
「そんな こと、よく ある ことですよ。
ひとは わたしが ミルクを だすうちは、
おいしい えさを くれますが、
ミルクが なくはったら、ろくに えさも くれませんよ。」
すいぎゅうは ぷんと して いいました。
ぼうさんは、とぼとぼと あるきながら、みちに たずねました。
「わたしだって おなじ みのうえです。
みんなは わたしを ふみつけに して、
くれる ものと いったら、たばこの はいぐらいですよ。」

ぼうさんが しょんぼり して いると、
そこへ やまいぬが やってきました。
ぼうさんから はなしを きくと、
「ふしぎな はなしだなあ。
なんだか、さっぱり わけがわからないや。」
やまいぬは、きょとんと して います。
ぼうさんは、もういちど はなしました。
すると、やまいぬは あたまを たたいて、
「ああ、ますます わからない。とらの ところへ いって
わけを ききましょう。」

「ずいぶん、おそいじゃないか。」
と、とらは、きばを むいて にらみました。
「もう ちょっとだけ まって くれ。やまいぬが あたまが わるくて、
なかなか わかって くれないんだ。」
ぼうさんは、また、くわしくはなしました。
「あ、わかったぞ。つまり えーと、
ぼうさんが おりに いた。
そこに、とらが とおりかかた……。」

「ばかものめ。この わたしが、おりの なかに いたんだよ。」
と、とらが あきれて、どなりました。
「そうでした。この わたし……。
この わたしって いうのは、ぼうさんの ことですね。」
「この わからずやめ。
わたしって いうのは、とらさまの ことだ。
こう なったら、わかるまで はなして やるぞ。」

「これが、おり。この おりの なかに いたのは、この とらさまだ。」
「ああ、やっぱり、とらさまの なかにいたのは、
この おりだ。」
「な、なんだって。」
とらは めだまを むいて おこりました。
「えーと、さいしょが、さっぱり わからない。
とらさんは、どうやって この おりのなかに はいったんですか。
「どうやって だって……。そうだ。なにげなく、さっと はいったと おもうよ。」
「ああ、わからない。 とても だめだ。
なにげなく さっとって、いったい どんな ことなんだろう。」

すると、とらは、もう どうにも
がまんが できなくなって、さけびました。
「おおばかものめ。なにげなく、さっと
はいるって いうのは、こういう ことだ。」
といって、おりの なかに とびこみました。
「なーるほど。やっぱり とらさんは えらいや。」
そう いうと、やまいぬは、さっと
おりの とを しめて しまいました。
とぼけるのが うまい やまいぬの おかげで、
ぼうさんは あんしんして、
たびを つづけて いきました。

御器所教会  ここをクリックすると、きよらかなパイプオルガンの音とともに、キレイなホームページが開きます。
ぜひご訪問ください。

   
御来訪ありがとうございます。