2016年7月25日(月)曇り 25℃ 73%RH am7:50
童話と絵本の会の準備をしています。 お気に入りの童話や絵本がれば教えてください。
今日の絵本
_オスモンの こびと (1~4完)
__フランスのむかし話 文 那須辰造 絵 赤星亮衛 センバ太郎 水沢研
__1967 研秀出版株式会社
__御器所教会蔵書
むかし、オスモンの おしろに、
やさしい とのさまと、おくさまの
ベルトひめが、すんで いました。
また、この おしろには、
まだ、だれも みた ことの ない、
こびとたちが すんで いました。
オスモンの おしろは、
あんまり ふるくて たおれそうです。
おくさまは、とのさまに いいました。
「あたらしい おしろを つくる ことに
しましょうよ。」
けれども、とのさまは かんがえこみました。
「この おしろには、わたしたちの しあわせを
まもって くれる、こびとが すんで いる。
おしろを こわしたら、こびとたちが こまるだろうよ。」
「そうね。きのどくですね。」
やさしい ふたりは、たおれかかった おしろで
がまんする ことに しました。
その ばん、とのさまと おくさまは、
ふしぎな おとを きいて、めを さましました。
みると、りっぱな ふくを きた、としよりの こびとが、
たくさんの こびたちを つれて、たって います。
こびとは、おじぎを して いいました。
「どうか、この おしろを たてなおして ください。
わたしたちは、あたらしい おしろに なっても、
また ここに すむ ことに しました。
わたしたちは、おふたりが だいすきです。」
そう いうと こびとたちは、
どこかへ きえて しまいました。
こびとたちが さんせいして くれたので、
三ねんの うちに、あたらしい おしろを
つくる ことに なりました。
つぎの ひから まいにち、
おおぜいの ひとが はたらきに きました。
たくさんの いしや ざいもくが はこばれました。
けれども あたらしい おしろは
なかなか できあがりません。
たちまち 三ねん たって しまいました。
みんなは、うでを くんで かんがえこみました。
すると、ふしぎな ことが おこりました。
あさ、おしろへ いって みると、
きのうよりも よけいに、しごとが すすんで いるのです。
よるの うちに、いしがきは、すこしずつ たかく なり、
はしらは、二、三、ぼんずつ よけいに たって いるのでした。
あるあさ、いしやさんが おしろで、
ちいさな ちいさな くるまを みつけました。
これは かわいい。まるで おもちゃみたいだ。
うちの こどもに みせて やろう。」
いしやさんは、くるまを
ポケットに いれて かえりました。
いしやさんは、くるまを こどもたちに
みせようと しました。
すると、ふしぎ ふしぎ。
くるまは、ぴょい ぴょいと、
ひとりでに うごいて いくでは ありませんか。
「こりゃ、まて まて。」
けれども くるまは、おしろの なかへ、
はねて いって しまいました。
この はなしを きいて、
とのさまは おおわらい。
「それは、こびとたちの いたずらだよ。」
こびとたちが てつだって くれても、
おしろは なかなか できあがりません。
ある ひ、おくさまが みんなの ところへ きて いいました。
「みなさん。いまから ひとつきの うちに
おしろが できたら、
はちみつの ごほうびを あげますよ。
そして、まいねん、おしろの できた ひには、
みなさんを まねいて、ごちそうしましょうね。」
それを きいて、みんなは、
いっしょうけんめい はたらきました。
ひとつきめに、すばらしい おしろが できあがりました。
その ひは、五がつ ついたちでした。
やさしい とのさまと おくさまは、
それから ながい あいだ、
このおしろで しあわせに くらしました。
ふたりが なくなると むすこの リュリックが、
あたらしい とのさまに なりました。
ある とき、となりの くにの ぐんたいが せめて きました。
きもちの やさしい リュリックは、
「せんそうを すると、
ひゃくしょうたちが きのどくだ。
わたしは、この しろを でよう。」
そう いって、とおい くにへ たびに でました。
おしろは、てきの たいしょうに うばわれて しまいました。
てきの たいしょうの ドミニックは、
らんぼうで よくばりで、いばりやでした。
五がつ ついたちが きました。
でも ドミニックは、はちみつの ごちそうを
だそうとも しません。
みんなは がっかりしました。
その ばん、ドミニックが めを さますと、
おんなの ひとが あらわれて、
ドミニックを にらみつけて いいました。
「わたしは、ベルトひめです。
五がつ ついたちに、みんなに
はちみつの ごちそうを しなかったら、
きっと、ふしあわせに なりますよ。」
ドミニックは おそろしくて、
あさまで ふるえて いました。
つぎの ひ、ドミニックは、けらいたちを あつめて
さかもりを はじめました。
テーブルには、たくさんの ごちそうが ならびました。
みると、みんなの パンは しろパンなのに、
ドミニックのだけは くろパンです。
「なんと いう ことだ。
しろパンと とりかえろ。」
けらいたちが あわてて くろパンを とりのけようとしました。
すると ふしぎ。
くろパンは、おさらごと
テーブルに くっついて、はなれないのです。
「なにを して いるんだ。
わしが とって やる。」
ドミニックが たちあがって パンを つかみました。
けれども、パンも おさらも
テーブルに くっついて、びくとも しません。
ドミニックは、ちからいっぱい ひっぱりましたので、
とうとう、ゆかの うえに
しりもちを ついて しまいました。
「ああ、のどが かわいた。」
おさけの コップを とりあげて、
ひとくち のむと、
ぷっと はきだしました。
ふしぎな ことに、おさけは ただの みずに
かわって しまって いたのです。
それからも、ふしぎな ことが
つぎつぎに おこりました。
とりにくを たべようと すると、
はねが はえて まどから
とんで いって しまいました。
「こんな おばけの すむ
おしろは、こりごりだ。」
ドミニックは、けらいたちを つれて、
よそへ いって しまいました。
けれど、ふしぎな できごとは、
みんな、こびとたちの いたずらだったのです。
ドミニックが いなく なったので
リリュックが かえって きました。
そして また、
こびとたちと いっしょに、
しあわせに くらしたと いう ことです。
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午前11時から、S家の家庭集会に招かれ、行ってきました。

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