☆京都できらり☆

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廬山寺(その2)

2006-10-05 23:59:35 | 京都探訪

☆9月の京都☆ ①小川珈琲京都三条店 ②廬山寺

9月30日(土)

さあ、これから桔梗のお庭で有名な
廬山寺さんの「源氏の庭」を拝観します。

拝観入口の正面に立つと「花車」の屏風絵が
出迎えてくれました。


【廬山寺 拝観入口】
はじめての廬山寺に期待が膨(ふく)らみます。

この写真の真ん中の部屋が拝観受付です。
拝観受付を済ませてスグお手洗いに直行し、
そこから戻る途中で撮りました(笑)
このアングルの写真は珍しいかも。



拝観順路に沿って進んで行くと、
右手前方に美しい「源氏の庭」
広がっているのが目に飛び込んで来ます。

今回はこれから本堂内の風景を見て回ります。

それではまず、いちばん手前のお部屋から見て行きましょう。
大きな屏風に薄墨で文字が書かれているようです。
版画のようにも見えますが。。。


【日比野光風筆 母・紫式部 娘・大貳三位の詞】
これは前回紹介した、黒門と白壁の塀の前にあった
「紫式部と大貳三位(だいにさんみ)の歌碑(かひ)」
筆でしたためたもののようです。

次のお部屋に移ります。
この日はちょうど「秋の特別拝観」ということで、
「源氏物語」関係のものが展示されていました。
※「秋の特別拝観」は9月10日(日)~11月30日(木)まで。

部屋には額がずらりと並んでいます。


【源氏物語場面絵図】
「源氏物語」の各段の有名な場面が描かれていました。

部屋の中央に書が掛かっていました。
書にはついつい目が行ってしまいます^^



力強い墨蹟です。

廊下に出てみました。
何やら人の写真が額に入っているようです。
一体どういう方なのでしょうか。
写真の下の解説を見てみましょう。


【アーサー・ウェイリー博士(左)と角田文衛博士(右)の写真】
アーサー・ウェイリー博士は「源氏物語」を英訳し
世界に紹介された方です。
角田文衛(つのだぶんえい)博士は考古学者で
廬山寺が紫式部の邸宅址(ていたくあと)であると
考証された方です。

廊下にもさりげなく面白いものが置いてあります。
大きな木の箱ですね。
しかも紋が刻印されています。
この紋所が目に入らぬか~!
菊の御紋!?宮様!?ハハ~


【菊の御紋の唐櫃(からびつ)】
このお寺が皇室と所縁(ゆかり)があることが分かります。

そして、この唐櫃のすぐ横に本堂の内陣があります。


【本堂内陣】
すごく癒される空間です。
しばし仏様の前で手を合わせ、
心の中で会話を楽しみました^^

この内陣の真正面に「源氏の庭」が広がっています。
ここにいる仏様は毎日このお庭を眺めているわけですね。


【内陣御本尊 阿弥陀三尊像(平安時代)】
中央:阿弥陀如来 向かって右:観世音菩薩 向かって左:勢至菩薩
写経所から阿弥陀三尊像を見ていたら、
なんとも言えない安心感と静寂に包まれて
この場から離れられなくなりました。
古(いにしえ)の人々もこの仏様を眺めていたかと思うと
感動でジ~ンとしちゃいました。

内陣の左側に目をやると襖(ふすま)に何か描かれていました。


【内陣襖絵】
お釈迦さまと十大弟子のようです。
彩色も鮮やかに残っている美しい襖絵でした。

再び廊下に出て奥を見てみると
そこにも心惹かれる空間がありました。


【廊下突き当りの風景】
この一角はほんと好きです。
簡素な美しさがそこにあります。
それに今回、私が会いたかった娘が
目の前にいるのですから!


【桔梗のある風景】
会いたかった娘というのは桔梗でした!^^
隣の花も可憐だな~。

先程いた「秋の特別拝観」の展示がしてあった
部屋を改めて覗(のぞ)いてみると。。。

床の間に桔梗ととちの実が飾ってありました。


【床の間の桔梗ととちの実】
秋を感じさせてくれる素敵な演出です。


【桔梗と秋の花】
実はこの日、「源氏の庭」にはもう
桔梗が一輪も咲いていませんでした。
廬山寺の桔梗を見るのを楽しみにしていたので
正直すごいショックでした。
でも、お寺の方が桔梗や季節の花を
このような形で見せて下さっているので、
お庭で咲く姿は見れなかったけれど
十分満足した気分になれました。


【桔梗】
美しい桔梗の花。
まるで青く輝く星のようです。

次回は「源氏の庭」をご覧頂きます。