久し振りに田辺天神山遺跡を訪れた。同志社大学の敷地内にあるが、ここを訪れる人々はほとんどいない。弥生時代の後期の珍しい高地性集落で、20棟の竪穴式住居跡がある。中央には、集会場のような広場があり、小さな集落の営みが行われたことが推測される。先日、ウォークした南山遺跡はここよりも標高は低いが、同じような竪穴式方形住居跡があった。このような市内の古墳や遺跡は多いが、柱の穴まで見える状態の住居跡はほとんどなく、この天神山こそ、生きた歴史の証しであり、同志社大学が保存管理してくれている。4年前の荒廃ぶりに落胆した声が届いたのか今では、登りやすく、うまく整備されている。こういう生きた教材・文化財に学校や市民はもっと関心を持ってもらいたく思っている。
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