清華大学でMBAをとってきた変わり者

中国TOP「清華大学」で中国語ゼロ、唯一の日本人でMBA取得。現在会社側の「中国語完璧」の勘違いで上海で仕事中!

クラスメートからのお誘い①

2005-10-11 | 清華MBA
巣立っていった皆、頑張っているのだろう。立て続けにクラスメートだった2人からビジネスの話しが舞い込んだ。

1つは北京のインキュベーション支援ビジネスに携わる、それほど親しくなかったやつ。ハーバードに行く金が無かったので清華に来たとか言ってた。

常任理事国入りに反対する日本バッシングのメールが飛び交っていた時に、「自分も同意する」メールを全MBA学生に送付したやつである。

英語のレベルが非常に高く、まあまあしゃべっていた奴だったのでそれは非常にショックだった。同時にそれが許せないというか、「何でそういうデリカシーの無いことするんだああ!」という怒りすら覚えており、かといって表面化させるとクラスの仲間全員を敵にするような気もして、暫く緊張状態であった。

そいつから「中国のパートナーと技術提携や、業務提携、もしくは中国での起業を考えているのであれば何でも相談してくれ」という内容だった。

あいにく、今の会社の風潮がトップダウンといえばリスク回避の宿題ばかり、更に新しいことをボトムアップすれば何十人ものトップ層が皆でよってたかって質問攻めにして「再検討」という結果しか出さなくなり、組織は何をやるべきなのかが見えなくなり、誰も責任をとらなくなり、何かといえば「トップのOKは取ったか」、「会社としての戦略なのか」を基準に動くというものに変化していた。

色々商売の種はあるのだが、中国というまだまだ霧につつまれている世界に飛び込むアグレッシブな提案は通りそうにない。

泣く泣く、「今は会社の財務面の管理をしているのでそういう機会は無いが、中国に出向したあかつきには是非ともビジネスを拡大したいと思っている。その時には真っ先に行くよ」という弱気の返答をしておいた。

今はMBAの知識などどんどん忘れていっている。清華に行く前に従事していた仕事と全く同じことに加えて管理、管理で忙しく、新しいことを立ち上げるなどというパワーが無い。「何の為にMBAをとったのかわからない」という声がMBAホルダーからは必ず出るというが、自分もそれを感じ始めた。

これでようやく自分も一人前のMBAホルダーか?

何とか「攻め」の姿勢だけは保持したい。

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