オリンピック⑤

開幕式でキレイな歌声を聞かせてくれたこの可愛い少女。「口パク」だったということだ。実際には２つ年上の女の子が歌っていたらしい。何でもその実際の歌声の持ち主は歯並びが悪いとか、見栄えが悪いということで政府が口パクを決めたらしい。

昨日は開幕式のTVに映し出された映像の一部はなんとCGで作られていて、予め用意されていた映像だったということを政府が発表した。

失敗しないための策なのだろうが、よくもまあしゃあしゃあと言ってのける、やってのけることか。こんな世界を相手に偽装工作が出来るとすると、ギョーザでもなんでも簡単に偽装してしまう体質だということを知らしめたようなもんだ。この開き直りというか、この文化、ある意味すごいと思う。

「メンツ」にこだわるあまり、失敗せず、より素晴らしくアピールする方法を使い、「なんかおかしい？」と世間が騒ぎ始めてから「実はこうしてましてん」というやり方こそメンツを失うのではないのだろうか。

とにかく不思議だ。

韓国と北朝鮮の国境の川沿いの街に観光に行った時に見た、北朝鮮側に聳え立つ「張りぼてのビル群」を思い出した。韓国側に対して北朝鮮はこんなに栄えているんだということをアピールするための張りぼてらしいのだが、張りぼてであることがわかってしまうぐらい粗末な張りぼてで、逆に同情してしまうほどだった。

何か似てる。