仙台ドクタークラブ(2004~2008)

仙台市医師会野球部ホームページ
(広報部編集)
2004~2008年の活動の記録

総集編 2004年 山形市医師会戦

2009-04-15 | Weblog
とき  平成16年7月11日(日) 
 ところ  山辺町町民野球場 (の予定でした。)
 天候 雨  気温 27度

「第50回記念大会」

 仙台ドクター・クラブは昭和25年に創設された。山形市医師会との記念すべき第1戦は昭和29年に行われている。現在のド・ク会員の3分の1はまだ生まれていない。今回は第50回記念大会であるため、山形市医師会では会を挙げて準備に取り組んだという。仮に当日雨天中止となっても、祝賀会・懇親会は開催するという事前連絡があった。なにやら今年は意気込みが違っている。

 当日の朝、仙台は青空であった。武者震いで集合した一行を待ち受けていたのはしかし、山形からの「試合中止」の報であった。聞けば、前夜山形はバケツをひっくり返したような大雨が降り、球場には田んぼのように水がたまっているという。それでも来形されたし、とのことで総勢17名を乗せたバスは山形を目指した。舟丁は晴れていたが、西に向かうに連れ雨脚が強くなってきた。笹谷トンネルを出るとそこは完全な梅雨空であった。

 到着した山形市医師会館で、急遽ボウリング大会に変更になる旨の発表があった。すでにダイエービルのボウリング場を確保してあるという。野球中止決定後の措置は実に迅速である。ただちに会場に移動し、和気あいあいのうちに各人2ゲームずつを行なった。佐藤(韶)が2ゲーム合計307点で、ベストスコア賞を受賞した。しかし両チーム上位9名の合計では、かなりの差で山形に軍配が上がった。ボウリング王、内山貞也が出ていないのが悔やまれた。終了後、山辺温泉に移動して汗を流した。昭和58年4月にオープンした山辺町直営の日帰り温泉である。県道18号線の三河橋の袂に位置し、泉質は含鉄の食塩泉とある。茶褐色で確かに鉄の匂いがする、よく温まる泉質であった。

 祝賀会・懇親会の会場は県都で1,2の規模を争う山形グランドホテルを用意していただいた。徳永正靭山形市医師会長、千田典男仙台市医師会長の挨拶のあと、諸先生方の想い出話が次々と出て、一同は50年の歴史に感激を新たにした。アトラクションタイムには山形よもやま会による花笠音頭が披露された。花笠踊り発症の地、尾花沢に伝承される本格的な踊りであった。8月の花笠祭には是非山形を訪れてみたいものである。

 晴れれば、親善試合に先立って30分のOB戦が予定されていた。しかしド・クでOBとは誰の事であろうか。山形の名簿には数名が確かに「OB」として登録されているが、ド・クの名簿にOBの文字はない。遠征メンバーが足りないとなれば年齢を問わない苛烈な動員がかけられ、先の米沢戦のごとく、9人しかいなければフル出場を強いられる。守備位置の好みを言える状況にもない。要するに歩行可能な者は全員が現役なのである。ド・クにしてみれば当然の事実であるが、これが山形チームにはいたく感銘を与えたらしい。山形では75歳の先発投手は未だ出現していないという。会の最後に千田会長から、来年は仙台のドーム球場を確保するので雨の心配無しに来仙されますように、との力強い宣言があった。

今回を入れて対戦成績は仙台の26勝11敗1分け、16中止となった。(昭和41、42、44年はダブルヘッダーを行なっている。)
祝賀会が終わった5時頃には山形の空は晴れ上がり、試合ができそうであった。

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 山形市医師会には、貴重な写真入りの50回記念誌を制作していただいた。昭和32年第4回大会のセピアの写真を見ると、仙台チームを山形駅頭で楽隊が迎えている。観客席は応援団で超満員である。当時はテレビもない時代で、医師会対抗の野球は市民の恰好の娯楽になったようである。

 驚くなかれ、伊藤幸孝は昭和33年の第5回大会から出場していて、今回がなんと46回目の出場になる。「初年兵」の時にもらった手書きの敢闘賞の賞状を大切に保存しているという。今回伊藤には山形市医師会より、最高齢特別賞が贈られた。

 内山貞也は「定期戦の想い出」を寄稿している。重い用具を抱えて仙山線で出かけたこと、あまりの暑さにジュース(スポーツドリンクではない)をがぶ飲みしながら試合をしたこと、宿泊した月岡旅館で蚊帳に入ってきた蚊に悩まされたことなどが書かれており、隔世の感がある。肥満体の「今井先生」、元仙台市医師会長「堀田やん」の珍芸にも言及されており、読んだ者は皆吹き出していたが、ここにご紹介するには諸般の問題がありすぎ、差し控えさせていただきたい。どうしてもお読みになりたい向きは、お近くのド・ク会員にお声をかけて下さい。
















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