手前は八戸医師会に戴いた地酒。壺は骨壷にもなります。
今年は巷に野球の話題があふれた。プロ野球界は、近鉄・オリックスの合併に始まり、史上初のストライキ、栄養費問題、福岡ダイエーホークスの売却――と最後まで激動した。仙台に楽天イーグルスが誕生したのは棚からぼた餅であった。一方MLBではイチローの262安打達成、高校野球では東北高校、駒大苫小牧の活躍など嬉しい話題もあった。プロ野球中継の視聴率低下、若者の野球離れも懸念されるが、今回の騒動を野球界が生まれ変る胎動ととらえたい。来年は楽天効果で、わがドクタークラブへの注目度も俄然高まるに違いない。
さて平成16年度の納会は、12月4日(土)仙台国際ホテルの「青海」にて15名の出席をもって開催された。庶務・浅沼(孝)の開会の挨拶に続いて、監事・菊地(哲)が乾杯の音頭を取り、会は和やかに始まった。来シーズンのスタッフは、佐藤(勤)総監督、佐藤(徳)監督以下全員留任となった。
■今年の戦績
対戦チーム スコア 勝敗
国保連 8-5 ●
米沢市医師会 17-1 ●
八戸市医師会 2-3 ○
弘前市医師会 5-8 ○
教授団(ペガサス) 9-4 ●
仙台薬剤師会 10-4 ●
仙台歯科医師会 9-4 ●
中巨摩郡医師会 6-7 ○
今シーズンは8試合を戦い、3勝5敗であった。7月の山形市医師会戦、10月の医師会健康センター戦、11月の予防医学協会戦は残念ながら中止になった。
■個人成績
<打率> 高橋 0.429 綿谷0.300 浅沼(孝) 0.286
<打点> 佐藤(韶)5 安藤3 河村3 松井3
<盗塁> 板垣7 猪岡5 安藤4
<四死球> 板垣9 猪岡3 松井3
<得点> 板垣4 綿谷4 浅沼3 安藤3 佐藤(韶)3 宮地3 松井3
<投手成績> 松井2勝3敗 防御率6.75 安藤 1勝1敗 防御率5.54 伊藤(幸) 0勝1敗
防御率15.75
■選手表彰
最優秀選手は出席者による無記名投票で選ばれる。今季はチームの成績が振るわなかったせいもあり、票が割れたが、14票中5票を集めた綿谷が選出された。綿谷は入部3年目で初の受賞である。サウスポーながら去年までの正捕手菊地(達)の抜けた穴を見事に埋め、さらに三市医師会大会での神がかり的な打撃が評価された。栄えある皆勤賞は、佐藤(徳)、佐藤(韶)、板垣、綿谷の4名が受賞した。各賞は、忘年会を2つこなして30分遅れで駆けつけた千田仙台市医師会長から各選手に手渡された。
去年の「9勝1敗1引き分け」を思うと、今季の成績はあまり誇れるものではない。結果は3勝5敗だが、もっと負けたような印象がある。勝ちは辛勝・負けは大敗だったのと、相手にビッグイニングを献上しすぎたせいかもしれない。しかしわがチームが負けた分、打たれた分、相手チームに福音を与えているはずである。深い慈愛の心でこの結果を受容したい。果樹にも表年と裏年とがある。来年はきっと表の年になるはずである。
今年は試合中に負傷者が4人出たことにも触れておきたい。釈迦に説法となるが、試合前日にバッティングセンターで突然300球を打ち込むよりは、毎日の素振りとジョギングという地道なトレーニングが怪我予防には重要である。トレーニングのモチベーションを高める方法としては、優勝杯を抱いた千田会長の満面の笑みと、大敗した試合での佐藤(徳)監督の怒髪天を突いた表情を交互にイメージすることが有効である。
佐藤(勤)総監督は三師会大会終了時点で、「出場した5試合は5敗、欠場した2試合は2勝」となにやらジンクスめいた雰囲気になっていた。しかし最終戦となった山梨県中巨摩郡医師会戦でド・ク唯一の「渋さ極まる」内野安打を放ち、チームは辛勝した。この勝利で「総監督が出ると負ける」という危険なジンクスの成立を阻んだとともに、最終戦にして就任後初の勝利の美酒(=山梨ワイン)を味わえたのである。この1勝がなければ、この冬は総監督にとって例年より寒くて長いものになったはずである。
さて球界注目の板垣は、9月26日に行われた青葉ブロックと泉ブロックとの親善試合で、左足に肉離れを起こした。そのため10月31日の最終戦は1打席のみの出場に終わった(1四球・無安打・無盗塁)。ここに筆者の炯眼がすでに7月に予言した通り、年間20打席で11打数無安打、9四死球、7盗塁――すなわち「打率0.000の盗塁王」が誕生したのである。さらに最多出塁(四死球だけで!)、最多得点のおまけまで付いた。この怪記録は日本のプロ野球はもちろん、MLBの記録も検索してみたがヒットしなかった。草野球では、バットにボールが当たりさえすれば結構な確率で無人のスペースに飛んだり、ボテボテのゴロが内野安打・強襲安打と判定されてしまうので、「安打を打たないようにする」ということは案外難しいものである。そう考えるとこれは狙って出来るものでもないが、狙わなくては決して出来ない大記録といえる。来年の板垣には2年連続での怪記録達成を期待する声と、多少は安打を打ってもらいたいと望む声とがある。
静かに眼を閉じてみると、寒風吹きまくる開幕戦、米沢で見た伊藤(幸)の闘魂、猛暑の八戸でのダブルヘッダー、評定河原での猪股の美技と謙遜、山梨まで出かけて大雨に降られた最終戦――などのシーンが次々と浮かんで来る。野球をしていると1年はあっという間である。
シーズンを終えるにあたり、対戦して下さった各チームの選手、ご支援を戴いた県・市医師会の諸先生方、事務局の皆様、そして拙稿の題材になりながら笑って許してくれたチームメート達に心から御礼申し上げます。来年もドクタークラブにご支援をお願いいたします。それではまた春にグランドでお会いしましょう。
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ドクタークラブは野球好きの新入部員を募集しています。老若男女を問いません。医師会事務局伊藤清志かド・ク会員にお知らせ下さい。 (文責 宮地辰雄)
今年は巷に野球の話題があふれた。プロ野球界は、近鉄・オリックスの合併に始まり、史上初のストライキ、栄養費問題、福岡ダイエーホークスの売却――と最後まで激動した。仙台に楽天イーグルスが誕生したのは棚からぼた餅であった。一方MLBではイチローの262安打達成、高校野球では東北高校、駒大苫小牧の活躍など嬉しい話題もあった。プロ野球中継の視聴率低下、若者の野球離れも懸念されるが、今回の騒動を野球界が生まれ変る胎動ととらえたい。来年は楽天効果で、わがドクタークラブへの注目度も俄然高まるに違いない。
さて平成16年度の納会は、12月4日(土)仙台国際ホテルの「青海」にて15名の出席をもって開催された。庶務・浅沼(孝)の開会の挨拶に続いて、監事・菊地(哲)が乾杯の音頭を取り、会は和やかに始まった。来シーズンのスタッフは、佐藤(勤)総監督、佐藤(徳)監督以下全員留任となった。
■今年の戦績
対戦チーム スコア 勝敗
国保連 8-5 ●
米沢市医師会 17-1 ●
八戸市医師会 2-3 ○
弘前市医師会 5-8 ○
教授団(ペガサス) 9-4 ●
仙台薬剤師会 10-4 ●
仙台歯科医師会 9-4 ●
中巨摩郡医師会 6-7 ○
今シーズンは8試合を戦い、3勝5敗であった。7月の山形市医師会戦、10月の医師会健康センター戦、11月の予防医学協会戦は残念ながら中止になった。
■個人成績
<打率> 高橋 0.429 綿谷0.300 浅沼(孝) 0.286
<打点> 佐藤(韶)5 安藤3 河村3 松井3
<盗塁> 板垣7 猪岡5 安藤4
<四死球> 板垣9 猪岡3 松井3
<得点> 板垣4 綿谷4 浅沼3 安藤3 佐藤(韶)3 宮地3 松井3
<投手成績> 松井2勝3敗 防御率6.75 安藤 1勝1敗 防御率5.54 伊藤(幸) 0勝1敗
防御率15.75
■選手表彰
最優秀選手は出席者による無記名投票で選ばれる。今季はチームの成績が振るわなかったせいもあり、票が割れたが、14票中5票を集めた綿谷が選出された。綿谷は入部3年目で初の受賞である。サウスポーながら去年までの正捕手菊地(達)の抜けた穴を見事に埋め、さらに三市医師会大会での神がかり的な打撃が評価された。栄えある皆勤賞は、佐藤(徳)、佐藤(韶)、板垣、綿谷の4名が受賞した。各賞は、忘年会を2つこなして30分遅れで駆けつけた千田仙台市医師会長から各選手に手渡された。
去年の「9勝1敗1引き分け」を思うと、今季の成績はあまり誇れるものではない。結果は3勝5敗だが、もっと負けたような印象がある。勝ちは辛勝・負けは大敗だったのと、相手にビッグイニングを献上しすぎたせいかもしれない。しかしわがチームが負けた分、打たれた分、相手チームに福音を与えているはずである。深い慈愛の心でこの結果を受容したい。果樹にも表年と裏年とがある。来年はきっと表の年になるはずである。
今年は試合中に負傷者が4人出たことにも触れておきたい。釈迦に説法となるが、試合前日にバッティングセンターで突然300球を打ち込むよりは、毎日の素振りとジョギングという地道なトレーニングが怪我予防には重要である。トレーニングのモチベーションを高める方法としては、優勝杯を抱いた千田会長の満面の笑みと、大敗した試合での佐藤(徳)監督の怒髪天を突いた表情を交互にイメージすることが有効である。
佐藤(勤)総監督は三師会大会終了時点で、「出場した5試合は5敗、欠場した2試合は2勝」となにやらジンクスめいた雰囲気になっていた。しかし最終戦となった山梨県中巨摩郡医師会戦でド・ク唯一の「渋さ極まる」内野安打を放ち、チームは辛勝した。この勝利で「総監督が出ると負ける」という危険なジンクスの成立を阻んだとともに、最終戦にして就任後初の勝利の美酒(=山梨ワイン)を味わえたのである。この1勝がなければ、この冬は総監督にとって例年より寒くて長いものになったはずである。
さて球界注目の板垣は、9月26日に行われた青葉ブロックと泉ブロックとの親善試合で、左足に肉離れを起こした。そのため10月31日の最終戦は1打席のみの出場に終わった(1四球・無安打・無盗塁)。ここに筆者の炯眼がすでに7月に予言した通り、年間20打席で11打数無安打、9四死球、7盗塁――すなわち「打率0.000の盗塁王」が誕生したのである。さらに最多出塁(四死球だけで!)、最多得点のおまけまで付いた。この怪記録は日本のプロ野球はもちろん、MLBの記録も検索してみたがヒットしなかった。草野球では、バットにボールが当たりさえすれば結構な確率で無人のスペースに飛んだり、ボテボテのゴロが内野安打・強襲安打と判定されてしまうので、「安打を打たないようにする」ということは案外難しいものである。そう考えるとこれは狙って出来るものでもないが、狙わなくては決して出来ない大記録といえる。来年の板垣には2年連続での怪記録達成を期待する声と、多少は安打を打ってもらいたいと望む声とがある。
静かに眼を閉じてみると、寒風吹きまくる開幕戦、米沢で見た伊藤(幸)の闘魂、猛暑の八戸でのダブルヘッダー、評定河原での猪股の美技と謙遜、山梨まで出かけて大雨に降られた最終戦――などのシーンが次々と浮かんで来る。野球をしていると1年はあっという間である。
シーズンを終えるにあたり、対戦して下さった各チームの選手、ご支援を戴いた県・市医師会の諸先生方、事務局の皆様、そして拙稿の題材になりながら笑って許してくれたチームメート達に心から御礼申し上げます。来年もドクタークラブにご支援をお願いいたします。それではまた春にグランドでお会いしましょう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ドクタークラブは野球好きの新入部員を募集しています。老若男女を問いません。医師会事務局伊藤清志かド・ク会員にお知らせ下さい。 (文責 宮地辰雄)