数字の組み合わせで「印影」が変更可能な印鑑登場

皆さんこんばんは。

近年キャッシュカードを利用した預金の不正
引き出しが社会問題化したため、２００５年
８月「預金者保護法」が成立し、今年の２月
から施行されました。


しかし、意外に知られていないようなのです
が、この法律で定められている被害補償の
範囲は主に個人口座のキャッシュカードから
の不正引き出しに限定されており、通帳と
印鑑を利用したものや、ネットバンクでパス
ワードを解析され、本人になりすまされて
引き出された場合は補償の対象外となって
います。

ネットバンクなら完全ではありませんが
下記の対策を行う事である程度被害を
防ぐことが出来ますが


口座に入金しておく金額を少額にする

インターネット経由で一度に引き出せる
金額を制限する

頻繁にパスワードを変更する

ウイルス対策ソフトをインストールしておく


通常の店舗網を持った銀行の場合は多くの
人々が銀行振込で給料を貰っていたり
公共料金などの支払いがが銀行振込と
なっている現状を考えると、口座に入金
しておく金額を少額にするのは難しく
通帳と印鑑を盗まれてしまった場合には
比較的簡単に預金を引き出される上、前述
したとおり、法的には補償されないという
問題点が存在しています。


前置きがずいぶん長くなってしまいましたが
ITmediaによると、三菱鉛筆が前述した通帳と
印鑑を使った不正引き出しの対抗手段となる
「ダイヤルバンク印」の受注を全国の文具
取扱店や印象製品取扱店にて７月２４日から
開始した模様です。


（本文とは全く関係ありませんが、ウィキ
ペディアによると、三菱鉛筆と三菱グループ
はロゴマークも同じですが、全く関係が無い
そうです。）


この製品は受注してから１０日ほどで手元に
届く仕組みとなっていて、価格は２１,０００円
（税込み）だそうです。


印鑑の画像をご覧になりたい方は三菱鉛筆
のニュースリリースまたはITmediaの記事を
ご覧下さい。


一体どのような仕組みになっているかという
と、本体に付いている番号が割り振られた
ダイヤルを回して名前の向きと名前の周りの
模様を変化させることで、６４通りの中から
印影を選択することが可能となっているよう
です。


つまり、この印鑑を使って予め決めておいた
番号の印影で口座を作り、保管時には別の
番号に変更することで、万一通帳と印鑑を
盗まれても引き出される確率は６４分の１
になるため安全性が向上することになります。


ここまで読まれた方で、通帳に印影が貼り
付けてあると思われた方がいると思います
が、通帳側の印影登録は現在ほとんどの
銀行で廃止されていて、現在掲載されて
いる物も通帳更新などの際に外されるよう
です。



ただ、地方自治体で印影が変化するという
理由で印鑑登録が出来ない場合があるそう
なので、三菱鉛筆では銀行登録専用印として
利用するよう勧めているようです。


個人的には価格が下がれば急速に普及する
可能性があると思うのですが・・・


関連リンク
ダイヤル操作で印影が64通りに変化する印鑑（ITmedia）

日本初！ダイヤル式セキュリティ機能を搭載した新型銀行印。『ダイヤルバンク印』（三菱鉛筆株式会社）

預金者保護法（ウィキペディア）

三菱鉛筆（ウィキペディア）

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でじたるな過去の部屋

２００５年８月７日の記事

布団内の温度を安眠制御する「電気毛布」登場

あまり話題にはならなかったようですね(^^;

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