世界遺産パレンケ。神殿群から博物館方向へ下る遊歩道入口の石橋。
2014年11月17日(月)。
十字架の神殿の見学を終え、北へ遊歩道を進む。トイレの左横に下の舗装道路と博物館方向へ下る遊歩道の入口となる石橋がある。
歩き方には安全でないような記述があるが、歩行者は適度にいるので安全、マヤ文明らしい熱帯ジャングルの雰囲気を体感でき感動した。マヤ人がこの都市を「大いなる水」を意味する「ラカム・ハ」とよんでいたことが実感できる。
世界遺産パレンケ。10分ほど下ると下に滝が見えてくる。
滝の名は「クインーズ・バス」とよばれる。「こうもり川」とオトルム川が合流する地点に滝はあった。滝壺は人々が体を冷やし、入浴する場所であった。
世界遺産パレンケ。滝。
世界遺産パレンケ。滝つぼの下にある吊り橋を渡る人を上から見る。
世界遺産パレンケ。滝の横にはコンプレックスBとよばれる平坦地があり、5棟ほどの建物群跡の石積みが残っている。パレンケ末期の770年から850年頃の住居跡という。コウモリの建物群ともよばれる。建物内には上層のレベルと下層のレベルをつなぐ階段があった。
いくつかの建物からは人形形の塑像を伴う墓が床下から見つかっている。3段のレベルに建てられた建物群の上のレベルの建物は蒸し風呂として使用されていた。熱した石に水をかけて蒸気を発生させる方式で、鉱物やアロマオイルも使われた。
世界遺産パレンケ。石積みの建物の跡。
世界遺産パレンケ。住居の間を通る遊歩道。
世界遺産パレンケ。吊り橋。
世界遺産パレンケ。吊り橋から、上流の滝壺。
世界遺産パレンケ。吊り橋から、上流の別の水路。
世界遺産パレンケ。吊り橋から、下流を見る。
マヤの熱帯ジャングルにふさわしい美しい滝に感動して、下に5分ほど下ると、ミニバスが通る舗装道路に出る。ここにも、パレンケ遺跡の入場ゲートがあり、入場する見学者もいる。
博物館は月曜日休みのようだが、係員に尋ねると、開いていると返事をしたので、3分ほど歩いて博物館の敷地へ着く。博物館はやはり休みだったが、自販機のコーラを購入し、テーブルで休憩した。遺跡入場時にザックを入口に預けたので、回収しに行かなければならない。かなりの坂道を登らねばならないが仕方がない。下の入場口から数分歩いた地点に、植物園主体のミニ博物館があった。
世界遺産パレンケ。植物園主体のミニ博物館。入場無料。男性職員のどこの国から来たかと尋ねられた。展示コーナーを眺めて、植物園へ向かう。
世界遺産パレンケ。植物園主体のミニ博物館。展示コーナーにあるパレンケ遺跡の簡単なジオラマ。
左下がパレンケの町。点線は遺跡保護区の境界線。山の中腹にパレンケ遺跡の神殿群があることが分かる。その上方部から湧水が小川となって流れているのだろう。ある意味、山城に似て、防御しやすい地形である。滝の脇を下った遊歩道はさしずめ、大手道であったのだろうか。
世界遺産パレンケ。植物園主体のミニ博物館。熱帯植物。
世界遺産パレンケ。ミニ博物館の先にあった緑地。馬が草を食べていた。
15分ほど坂道を登り、早朝に入場したゲートに着いた。預けたザックを回収した。とても暑いので、ここでもコーラを露店で購入して飲んだ。ミニバスに乗り、パレンケのバスターミナルへ帰った。町には見所もないので、現代的なバスターミナルで17時30分の発車まで過ごした。オアハカまでの運賃は816ペソ。オアハカには翌朝の8時30分頃到着した。