私、両足ないんや!
目の見えない私。網膜色素変性症な私デスペア。町をひとり歩いているその姿は、よっぽどよぼよぼあるきなんだろうね。そのせいか、ときどき、街をあるいていたり、電車にのったりしたら、声をかけられる。私も実は、目がわるいのよ、私もガンで余命があとすこしなのよと、結構おもたいことを話しかけてくる人がいるたぶん、私をなぐさめてくれよう、私よりももっと不幸な人がいるということをあえて、教えてくれているんだろうけども。こちらは返事にこまる。
というのも、私は、目が見えなくなっているけども、今の私にとっては、それが普通、当たり前になってしまったのよね。話しかけてくれる人のテンションと、こっちのテンションがまったくあわないのよね。でも、こうやって話しかけてくれるのはありがたいね。はげましてくれるのはありがたいね。
今日も、早朝、家を6時40分に出て、商店街をとおりぬけて、駅へ。挨拶活動、障碍者啓発活動。もう3か月続けている。
その道中、アーケード商店街をあるく私。この時間は、搬入トラックがわきにとまっていたり、商店街をいききする。これがとってもあぶない。視覚障害者にとってはとってもあぶない。停車しているトラックの荷台をから荷物をおろしている、パレットという台車がついた大きな柵をリフトでおろしているトラック運転手。おそらく私にはきづいていない。そこにつっこみそうでこわい。
また、歩いていうと、うしろからトラックが近づいてい来る。普段は車はとおらない商店街。深夜早朝だけ車がとおる。わきによける私。トラックがくるたびにわきによける。なので、右にいったり、左にいったり、よぼよぼあるきの私。
トラックが通り過ぎて、また、商店街のまんなかをあるこうと、まんなかによっていったら、向こうからきた、元気な足音の初老の男性に声をかけられる。
いきなり、声をかけられる。
私も、両足ないねん。
えっと、言葉がでない私。足がないのではなく、両足ないねんというおじいさん。
さらに、たてつづけに、
私、両足切断しとるんや。
えっ、でも、しっかり歩いていらっしゃいますよね。
そうや、でも、義足があわんから、血だらけや。でも、3月まではたらくねん。お互いがんばろな!!
私とそのおじいさんが、商店街のまんなかで、ははなしている、おじいさんのうしろから、トラックが近づいてきて、私たちの話がおわるのを待っている。それに気づいた、私とおじいさん、また歩き出す。
なぜ、このおじいさんは、今日に限って、私に話しかけてきたんだろう。たぶん、このおじいさんは、毎朝、通勤のため、この商店街をとおっているはず。なのに、なぜ今日話しかけてくれたんだろう。
もしかしたら、私がよぼよぼ歩きで、おじいさんのほうにぶつかりそうになったのかな。いや、そんなことはない。おじいさんの足音はおおきいのので、私はぶつかるはずはない。
不思議なおじいさんだった。両足ないねん、といいながら、歩き方は、普通の人ほどのスピードで、元気な足音をさせていた。
私は見えていないから、わからないけども、私のことを見守ってくれている人が意外と多くいてくれているのね。やっぱり、障碍者は町へでないとね。いつか、このアーケード商店街を、いろいろな障碍者でパレードしたいね。めざせ、障碍者アベンチャーズ。
なんか、元気が出た朝だった。気温は1度しかなかたけども、いつもより、私の声出しの声は、活舌がよく、よくとおる声だった。おじいさんの、がんばろな!!の言葉のおかげ。ありがとうございます。
PS
最近、マスクをはずして、啓発活動をやっている。あのマスクって防寒装備だったと気づく。マスクなしで、ずっと声をだしていると、口、のどに、つめたい空気がはいりこんで、寒い寒い。マスクありと比べて、体感温度が2度ぐらいちがう。さむいさむい。さむいので、家に帰って、すぐに、なべにおゆをわかして、飲んでもおいしいだしをゆがいてレンゲですくって何度ものんだ。
目の見えない私。網膜色素変性症な私デスペア。町をひとり歩いているその姿は、よっぽどよぼよぼあるきなんだろうね。そのせいか、ときどき、街をあるいていたり、電車にのったりしたら、声をかけられる。私も実は、目がわるいのよ、私もガンで余命があとすこしなのよと、結構おもたいことを話しかけてくる人がいるたぶん、私をなぐさめてくれよう、私よりももっと不幸な人がいるということをあえて、教えてくれているんだろうけども。こちらは返事にこまる。
というのも、私は、目が見えなくなっているけども、今の私にとっては、それが普通、当たり前になってしまったのよね。話しかけてくれる人のテンションと、こっちのテンションがまったくあわないのよね。でも、こうやって話しかけてくれるのはありがたいね。はげましてくれるのはありがたいね。
今日も、早朝、家を6時40分に出て、商店街をとおりぬけて、駅へ。挨拶活動、障碍者啓発活動。もう3か月続けている。
その道中、アーケード商店街をあるく私。この時間は、搬入トラックがわきにとまっていたり、商店街をいききする。これがとってもあぶない。視覚障害者にとってはとってもあぶない。停車しているトラックの荷台をから荷物をおろしている、パレットという台車がついた大きな柵をリフトでおろしているトラック運転手。おそらく私にはきづいていない。そこにつっこみそうでこわい。
また、歩いていうと、うしろからトラックが近づいてい来る。普段は車はとおらない商店街。深夜早朝だけ車がとおる。わきによける私。トラックがくるたびにわきによける。なので、右にいったり、左にいったり、よぼよぼあるきの私。
トラックが通り過ぎて、また、商店街のまんなかをあるこうと、まんなかによっていったら、向こうからきた、元気な足音の初老の男性に声をかけられる。
いきなり、声をかけられる。
私も、両足ないねん。
えっと、言葉がでない私。足がないのではなく、両足ないねんというおじいさん。
さらに、たてつづけに、
私、両足切断しとるんや。
えっ、でも、しっかり歩いていらっしゃいますよね。
そうや、でも、義足があわんから、血だらけや。でも、3月まではたらくねん。お互いがんばろな!!
私とそのおじいさんが、商店街のまんなかで、ははなしている、おじいさんのうしろから、トラックが近づいてきて、私たちの話がおわるのを待っている。それに気づいた、私とおじいさん、また歩き出す。
なぜ、このおじいさんは、今日に限って、私に話しかけてきたんだろう。たぶん、このおじいさんは、毎朝、通勤のため、この商店街をとおっているはず。なのに、なぜ今日話しかけてくれたんだろう。
もしかしたら、私がよぼよぼ歩きで、おじいさんのほうにぶつかりそうになったのかな。いや、そんなことはない。おじいさんの足音はおおきいのので、私はぶつかるはずはない。
不思議なおじいさんだった。両足ないねん、といいながら、歩き方は、普通の人ほどのスピードで、元気な足音をさせていた。
私は見えていないから、わからないけども、私のことを見守ってくれている人が意外と多くいてくれているのね。やっぱり、障碍者は町へでないとね。いつか、このアーケード商店街を、いろいろな障碍者でパレードしたいね。めざせ、障碍者アベンチャーズ。
なんか、元気が出た朝だった。気温は1度しかなかたけども、いつもより、私の声出しの声は、活舌がよく、よくとおる声だった。おじいさんの、がんばろな!!の言葉のおかげ。ありがとうございます。
PS
最近、マスクをはずして、啓発活動をやっている。あのマスクって防寒装備だったと気づく。マスクなしで、ずっと声をだしていると、口、のどに、つめたい空気がはいりこんで、寒い寒い。マスクありと比べて、体感温度が2度ぐらいちがう。さむいさむい。さむいので、家に帰って、すぐに、なべにおゆをわかして、飲んでもおいしいだしをゆがいてレンゲですくって何度ものんだ。