クリエイティブビジネス論!~焼け跡に光を灯そう~

元コピーライター・境 治が、焼け跡になりつつあるこの国のクリエイティブ業界で、新たな理念を模索するブログなのだ!

クリエイティブ・クラスの時代がはじまる~付加価値を産み出す個人へ~

2008-03-26 01:47:55 | たまには政治ときには経済
円高も株価も、少し持ち直してきた。ホッと胸をなで下ろしている人も多いだろう。

でも、これは、小康状態に過ぎない。”行き詰まり”は変わっていない。この国は(そしてあなたは)製造業中心の産業構造から進化しないといけない。別に製造業をみんなやめよう、と言いたいわけでもない。ただ、単純に最新の技術を開発して大量生産する、というやり方は見直した方がいい、ということだ。それは、この国が50年前からずっとやってきたことだ。

クリエイティブ・クラスという言葉がある。何冊か本も出ているので、詳しくは読んでみるといいけど、いわゆるクリエイターのこと、ではない。

クリエイティブ・クラスとは、言ってみれば”付加価値の高い人”ということだ。付加価値を創り出せる人。クリエイティブな仕事とは、必ずしもデザインとか映像とかに限ったものではない。あるいは、そういう業種の人でも、付加価値があんまりない人はクリエイティブ・クラスとは言えないだろう。

中国みたいに大量に人がいる国が工業化をはじめたら、”誰でもできる仕事”の価値はどうしても低くなる。その上、”誰でもできる仕事”の範囲が広くなってもくる。

”私にしかできない仕事”ができるようにならなくちゃ。そこでは、スキルや知識も問われる。でも、もっと大事なのは、理念だ。”おれ理念”を持っていれば、そしてそこに経済価値があれば、”私にしかできない仕事”が生まれる。それが見つかったあなたは、クリエイティブ・クラスの仲間入りだ。

付加価値の高い人を目指そう。ひとりひとりがそうなった会社は強くなる。ひとりひとりがそうなった社会は(例えば国は)強くなる。

クリエイティブ・クラス。言葉の響きもいいよね。そんな人に、みんな、なろうぜ。

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1 コメント

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御意! (shige)
2011-01-09 17:56:01
クリエイティブ・クラスのことばに
大きな意義と価値があります。

自分の理念を持つということは
精神的な支柱〈哲学)をどこかに持ってビジネスに対処するということだろう。

独自固有の存在価値を持つ為には、新規ビジネスを開発して10億単位の売上を創出するビジネスクリエイターをイメージし、そういう自分に今なろうとしている。
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