クリエイティブビジネス論!~焼け跡に光を灯そう~

元コピーライター・境 治が、焼け跡になりつつあるこの国のクリエイティブ業界で、新たな理念を模索するブログなのだ!

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<Future Ads>iPadコンテンツとトリプルメディアマーケティング

2010-08-12 08:00:00 | iPad Messages
iPadコンテンツってどうやって売っていくんだろうね、ということを今仲間たちと考えている。どうして考えているかというと、ぼくたちもiPadでいっちょコンテンツ出してみようぜ、と相談しているからなの。何を?って話はそのうち書くけど、まだね。

で、iPadコンテンツを売るためにやった方がいいこと、できそうなことを書き出していって整理すると、あれー?なーんか聞いたことある感じにまとまってくるんだな。

あ、これってけっこう、いわゆるトリプルメディアマーケティングなんじゃない?と気づいた。

トリプルメディアマーケティングってナンジャらホイ、って人はちょっとググれば概念上はわかるはず。いま本も出てるし、いろんな人がいろんなサイトで書いてるでしょ。

これからのマーケティングはこうなりますよ、という考え方。プロモーションで使うメディアを3つに分類する。自社メディア(Owned Media)媒体費を払って買うメディア、つまり今までのメディア(Paid Media)評判や信頼を得るメディア、つまりソーシャルメディア(Earned Media)。その3種類をうまく使い分け、そして相乗効果も戦略的に考えてプロモーションを展開しましょうね、というものだ。

これまではPaid Mediaしかなかった。どの媒体をどう買えばいいか、という、今思えばシンプルなやり方だった。でも今、人びとは単純にマスメディアだけで購買を判断しない。ソーシャルメディアでの評判や信頼が大きく影響する。一方、企業はWEB上でメッセージを発信できるようになった。だったらこのトリプルをうまく使うといいよね、と。

なんとなく概念的には理解していたけど、自分たちで自分たちのコンテンツをどうプロモーションするかを考えた時、もっとリアルに生々しく捉えることができる。概念が概念じゃなくなるんだね。

ただ、さっき「これってけっこうトリプルメディア」と書いたのは、ちょいとちがってもいるからだ。少なくとも現状ではiPadコンテンツのプロモーションのためにメディアに"Pay"はできないのだ。何十万本も売れそうならともかく、まだ日本でのiPadは二十万とか三十万台じゃないかと言われている中で、どかんと売れるはずはない。プロモーション予算はぼくたちの労務費、以上おしまいだと考えないといけない。

すると、Paid Mediaに媒体費を払わずにどうアプローチするのか、ということになってくる。ということは、その部分はPR活動のノウハウになってくるわけだね。

まず、自社メディアの部分は、自分たちでそのコンテンツを紹介するWEBサイトを持つ。そこはブログ形式でもいいかもしれない。それからぜひ、You Tubeにそのコンテンツの紹介映像を置いて、誰でも見れるようにする。iPadが登場した時、いろんなアプリのデモ映像がYou Tubeに出てきて話題になった。それと同じことはやった方がいいね。

それから、評判と信頼を得るメディアの活動。これはもちろん、Twitterがまずひとつ。それから、mixiもうまく活用したいところ。ここはもう頑張るしかないね。頑張ると言っても、上手に頑張らないと評判は得られない。ウソはつかず、人柄をにじませながら、毎日つぶやくのだね。コンテンツの発売前はもちろん、発売後も頑張る。買ってみたよ、面白かったよ、とか話しかけられたら上手に感謝もしないとね。

その上で、各種メディアにアプローチする。媒体費を払えないのだから、こっちから積極的にアプローチして記事にしてもらったり。記事にしてもらうための企画、アイデアも議論した方がいいね。その際も、自分の生活感覚は大事で、ひとりの読者として考えると、どんな記事になると面白いか、どんなメディアにどんな紹介をされると買いたくなるか、などなど議論しないといけない。

そうやって戦術をいっぱい考えたら、あとはもう、それを具現化していく。メンバーが一丸となって、役割分担も決めて、エイエイオー!と頑張らなくちゃ。けっこう地道というか手弁当感覚というか。トリプルメディアなんてカッコよく言うとカッコいいけど、やるべきことは、地道。プリミティブな作業になるだろう。

iPadって不思議だなあと思うのは、最先端のデバイスなのだけど、それを軸にやるべきこと、できることを考えていくと、実はプリミティブなことになってくる。メディアとコンテンツは、20世紀に一周回っておっとっととその慣性でこの2010年まで来たら、原点に戻ってきたのかもしれない。地道にいいものつくって、地道に売って回る、という感じ。少人数で、エイエイオーな感じ。そしてその頑張りが、それなりには手応えを感じながらちょぴっとは報われそうな感じ。

ブログをはじめた時も、小学校でのがり版刷りの学級新聞の頃を思い出したし、そこにTwitterを絡めていった時は、大学のサークル活動の感覚を思い出した。それと似た感覚が、いままたiPadを前にしてぼくの中で漂っている。そしてそれをぼくは、かなり面白がってるんだな。

みんなで手づくりしよう。手づくりでコンテンツつくって、手づくりでプロモーションしよう。そうすればぼくたちなりの、トリプルメディアマーケティングになっていくと思うよ、きっと。
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4 コメント

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iTV (higekuma3)
2010-08-12 12:02:00
そろそろ、発表だよ。


早! (sakaiosamu)
2010-08-12 13:02:35
iTVのニュース、出回ってますね。想像より早い。これは大変だ。
トリプルメディアの一考 (shige)
2011-01-01 20:05:05
トリプルメディアで今、手にしているのは企業では自社WEBだけである。

ソーシャルの部分は力技でmixiやTwitterで取り上げられる様に各自が頑張れば良い。

問題は従来以上にローコストで有効なインターネット媒体を手にするか否かだ。

我田引水になるが、ここの穴を埋めるのが地域規模で放映される処の店舗や企業、自治体が保有するデジタルサイネージになるのではと、
予測を立てて開発に勤しんでいる。

有為なメディアベンダーがこれを実現する日が来た時、誰でもその効果を実感出来るだろう。

”おいらのメディア”の1つになると信じたい。
トリプルメディアの一考 (shige)
2011-01-01 20:05:30
トリプルメディアで今、手にしているのは企業では自社WEBだけである。

ソーシャルの部分は力技でmixiやTwitterで取り上げられる様に各自が頑張れば良い。

問題は従来以上にローコストで有効なインターネット媒体を手にするか否かだ。

我田引水になるが、ここの穴を埋めるのが地域規模で放映される処の店舗や企業、自治体が保有するデジタルサイネージになるのではと、
予測を立てて開発に勤しんでいる。

有為なメディアベンダーがこれを実現する日が来た時、誰でもその効果を実感出来るだろう。

”おいらのメディア”の1つになると信じたい。

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